東京餃子通信編集長の塚田です。
私のオフィスは湯島にあるのですが、ランチタイムにちょっと足を伸ばして御茶ノ水方面へ。
日本サッカーミュージアムから少し秋葉原よりに降りたところに横見坂という急な坂があります。
この辺一帯は高台になっていて坂が沢山あるので歩くのが大変。
ちなみにこの横見坂は以前は富士山が横見しながら登れたといいうことで横見坂と名付けられたそうです。
今は周りに高い建物が建っているので残念ながら富士山は見えません。
横見坂を降りきったあたりに前々から気になっていた「ロジェ」というお店があります。
一見するとカフェっぽい店構え。
しかし店頭のサンプルは中華中心。
イチオシのメニューにも野菜ラーメンとなっているので、モダンな雰囲気の中華料理店なのかと思いきや、そうではないのです。
その下に「どちらも入り口」と書かれているように、ロジェには店の左右に入り口があります。
外から店内を覗き込むと、左側はカウンター席のラーメン店のような作り。
そして右側の扉の奥はカフェのような作り。
よくよく赤いテントを見直すと、左には「NOODLE ROje」、右には「Cafe ROje」と書かれています。
左は中華そばの店、右はカフェとして営業しているようです。
不思議な店の造りですね。
私は餃子が食べたいので左の入り口を選択。
店内に入るとカウンターの中ではご主人が中華鍋をふるい、奥では女性が餃子を包んでいます。
壁にはメニューの短冊がずらりと並び、確かに雰囲気は中華料理店のそれです。
しかし、裏側でカフェとは繋がっており、カフェ側から入るオムライスや定食などの注文もご主人が手際よく作られていました。
ご主人に中華側とカフェ側でメニューが違うのかと尋ねると「全く一緒」とのこと。
カフェで麺類を注文しても良いし、中華側でトーストやコーヒーを注文しても問題ないそうです。
私はイチオシの野菜ラーメンと麺セット(半餃子と半チャーハンセット)を注文しました。
すると最初に出されたのはフルーツの盛り合わせ?
ここはカフェだから?
それにしても食前にフルーツ??
謎ではありますが食前のフルーツを美味しくいただきました。
その後、ご主人がチャーハンを炒め始めました。
セットもののチャーハンも都度作っているんですね。
餃子も注文後に女性スタッフの方が餃子を包み始め、焼き機に餃子を3個だけ並べ焼き始めます。
セットもののチャーハンも餃子も手抜きなくしっかりと作ってくれるのは嬉しいですね。
しばらくすると野菜ラーメン、餃子、チャーハンが完成しました。
ほぼ同時に出てくるのが素晴らしい。
3種の料理を同時に出すって簡単にできることではありません。
まずは当店人気の野菜ラーメン。
白菜を中心とした野菜がたっぷり。
鶏ガラと昆布でとったあっさりとしたスープ。
スープの旨味だけでなく野菜の味であっさりとやさしい味ですが十分満足できます。
香りづけ程度にラー油が入っているのがアクセントになっています。
自家製の麺は細目でやや柔らかめ。
こういう柔らかめの麺も実は美味しいんですよね。
このスープとの相性はとても良いと思います。
そして作り立てのチャーハン。
卵とネギとほんの少しチャーシューも入ったシンプルな具材。
コショウを多めにスパイシーに仕上がっていました。
そして焼き餃子に移ります。
焼き加減はほぼ完ぺき。
3個だけなのに丁寧に焼いてくれました。
薄めの皮を使い餡はふわっと包んでいます。
ひだがだんだん横に向いていく独特の包み方ですね。
パリッと焼かれた薄皮の中には豚肉と野菜のバランスのとれた餡が包まれています。
白菜が粗めに刻まれていて食感と甘みを感じます。
生姜、ニンニク、ニラの香味野菜も強めではないものの、上手に使われています。
野菜ラーメンのあっさりした味付けとは対照的に、餡はかなりしっかりとした濃いめの下味がつけられているので、このまま食べても十分においしいです。
タレは調合済みの酢醤油+ラー油。
餡の味付けが濃いので酢醤油なしでも良いと思いますがお好みで。
私的にはもっとお酢多めのタレの方がこの餃子には合うような気がしました。
タンギョウに近いですが、野菜ラーメンと餃子の組み合わせも相性はとても良いですね。
ご主人や店員さんたちが醸し出すゆったりとした雰囲気も気に入りました。
オフィスから徒歩圏内ではあるので、ちょくちょく訪れてみたいと思います。
次回はカフェ側からですね。
ロジェ・カフェヌードル (ラーメン / 御茶ノ水駅、末広町駅、湯島駅)
昼総合点★★★★★ 5.0