東京餃子通信編集長の塚田です。
首都圏の新たなチャイナタウンとして最近注目されている西川口。
特に駅周辺には中国東北地方の料理店が集結しています。
今回の訪問先は西口駅前の正面にあるビルの2階にある「東北餃子王 帥府」。
師ではなく帥。
元帥の「スイ」なので「スイフ」と読むのだと思われます。
ビルの入り口には餃子食べ飲み放題の看板が出ていました。
餃子などをの食べ放題が1800円、飲み放題1200円、合わせて3000円とかなりリーズナブルな価格設定です。
階段で2階にあがり店内に入ります。
店内に入ると先客でかなり賑わっており、中国語が飛び交っています。
今回は3人で来たので餃子を何種類か食べようとメニューをチェック。
13種類の餃子を焼き、蒸し、茹での調理方法から選べます。
新橋の一味玲玲を彷彿させるシステムです。
一皿8個入りで550円〜とかなりリーズナブルな価格設定。
餃子を選んで店員さんにオススメの調理方法を聞くと的確にアドバイスをもらえます。
とりあえず焼き、蒸し、茹でで楽しめる餃子を3種選びました。
さらにビールも生中が380円とこちらも安い。
餃子とビールだけで3000円にとどかなそうですし、オーダーや時間に制限がでるため食べ飲み放題にするのはやめました。
まずはビールで乾杯して餃子の宴がスタートです。
前菜に選んだのはサザエとキュウリの冷菜。
にんにくで味付けされたキュウリとぶつ切りにされたサザエの和え物。
サザエのコリコリとした食感が面白いですね。
続いてレバーの冷菜。
レバー独特の臭みはあまりなく酒のアテに丁度良いです。
ただし量が多い。
3人だと少し持て余してしまいます。
前菜でビールを楽しんでいると餃子が運ばれきました。
まずは水餃子から。
これは漬け白菜と豚肉の餃子です。
酸菜という中国東北地方で定番の漬物を使った水餃子。
餃子にはにんにくが入っていないので、刻みにんにくがたっぷり入ったタレが添えられてきます。
これぞ手作りといったモチモチ皮。
サイズは一般的な大きさですが皮が厚いでかなり食べ応えがあります。
中国では水餃子は主食なので、これをお腹一杯になるまで食べます。
そう考えると餃子食べ放題コースも需要があるのかもしれないですね。
餡に使われている酸菜は発酵しているので普通の白菜よりも旨味が増しています。
更にシャキシャキした食感も楽しめるのが特徴。
私の好きな水餃子の一つです。
にんにくのタレをかけると味が大分変わります。
にんにく醤油の香りと旨味が豚肉餡の肉汁と混ざり合ってビールが進む味になります。
続いて焼き餃子の登場です。
羽根付き餃子、いや餃子付きの羽根と言っても過言ではありません。
焼き機一杯に使って巨大な羽根を付けています。
カメラで収めるのが大変です。
こちらの餃子は玉子ニラとエビ餃子です。
玉子とニラの餃子は中国では素菜餃子といってこちらもかなりポピュラーな餃子です。
素菜餃子も水餃子で食べることが多いですが、玉子とニラは中国の焼餅の具材としても使われるので焼き餃子にしても美味しくいただけます。
羽根の部分には味は付いてませんが、パリパリっとした食感がお煎餅の様でお酒のつまみにもなります。
餃子の皮もかなり厚めなのですが固くならずにモチモチ食感が残っています。
焼いてもこの皮は美味しいですね。
ニラがたっぷりでニラ好きな私にとってはとっても嬉しい餃子です。
玉子とニラでジューシーさがないと思いきや、炒り卵にスープを吸わせているので味もしっかりとしています。
更にこちらの素菜餃子にはエビが入っているためプリプリっとした食感とエビの甘さが良いアクセントになっています。
最後は蒸し餃子。
大きな蒸篭で蒸し上げられた餃子が運ばれてきました。
こちらはインゲン豆餃子。
皮の味を楽しむのであれば、蒸し餃子はオススメです。
シャキシャキ食感と爽やかな風味が印象的な餃子です。
皮のうまさを引き立ててくれますね。
せっかく西川口に来たので餃子の他にも中国東北料理を楽しみたいと、羊肉のスペアリブを注文しました。
メニューには普通のスペアリブの写真が載っていたのですが、実物が出てきてびっくり。
スペアリブの上からクミンやナッツ唐辛子などを混ぜて作ったスパイスチップがどっさりとかかっています。
外苑前のシャンウェイで出てくる毛沢東スペアリブみたいですね。
脂が乗っていてとてもジューシーなラムのスペアリブ。
スパイシーに仕上がっています。
これは旨い。
せっかくのラム肉なのでラムハイボールで締めることにしました。
特に深い意味はありません、、、
横浜中華街や池袋と比べても更にディープな中国を体験できる西川口で中国東北地方の餃子と料理を堪能しました。
食後、駅前を散策してみましたが、中国語で書かれた看板やメニューを掲げるお店がたくさんありました。
今後も目が離せない定点観測したい街ですね。