東京餃子通信編集長の塚田です。
打ち合わせがあって八丁堀に来たところ、駅前に「山福らーめん」という良い感じの中華料理屋さんを発見。
お昼時に近隣のサラリーマンがひっきりなしに入っていくところから、この辺りの人気店であることが伺えます。
せっかくなのでこちらでお昼にすることにしました。
店内入ってランチメニューをチェック。
なんと、餃子ライスは土曜日・祭日のみ、、、
やってしまったかも。
セットメニューだけがないのかと思い、店員さんに恐る恐る餃子が頼めるか尋ねてみましたが、やはり餃子は夜だけのメニュー。
土曜日・祭日は特別にランチタイムも出しているようです。
残念ながら餃子にありつけませんでしたが、あさりと肉のうま煮そばはピリ辛なサンマーメンといった感じで、なかなか旨かったです。
あさりの風味も良いですね。
サンマーメンに海鮮類って意外と合うのかもしれませんね。
ランチタイムに餃子が出せないということは、餃子作りに手間と時間がかかるということが考えれれます。
俄然「山福」の餃子が食べたくなってしまったので、別日の夜の時間に再訪しました。
この時間は単品でギョーザ一皿600円。
この強気な価格が期待値を上げてくれます。
ランチタイムに訪問した時と同じようにカウンター席に座り、今度はビールと餃子を注文。
無事オーダーが通りました。
周りを見回すと、お昼とは異なり近隣のサラリーマンが仕事帰りの一杯を楽しんでいます。
夜は居酒屋的にも使われているようですね。
ちなみに「山福」は11時開店の朝4時までの通し営業です。
その気になれば朝まで飲めます。
5分ほどで餃子が焼きあがりました。
とてもキレイな形と焼き色に驚かされます。
細長い三日月型のフォルムとムラ無くキツネ色に焼き上がった焼き色。
一部の隙もない感じの餃子です。
ヒダもとても細かく均等に刻まれています。
こちらの餃子には12個のヒダがありました。
ヒダを細かくすると餡をたっぷり包めるのですが、山福の餃子も餡はパンパンに詰まっています。
箸で持ち上げると皮の大きさの割にずっしりとした重みを感じます。
やや厚めでモチモチ感の強い良質な皮に包まれているのは、豚肉とキャベツのバランスが取れた餡。
飛び出るような肉汁ではありませんが、適度なジューシー感もあります。
キャベツは細かく刻まれ、水をしっかりと絞ってあり、キャベツの甘みだけをうまく活かしています。
ニンニク、ニラも控えめで上品な味付け。
店の雰囲気からニンニクがっつりのパンチの効いたスタミナ系餃子を待ち受けてましたが、良い意味で期待を裏切られました。
どちらかと言うと、高級中国料理店で出てきそうな餃子の味付けです。
わざわざ、夜の時間に再訪してきてよかったです。
そのまま食べても十分美味しいのですが、豚肉もたっぷりで、下味もしっかり付けられているので、酢コショウが合いそう。
酢コショウをたっぷりとつけていただきました。
これは美味い!
お酢の力で餃子の味付けが更に際立ちます。
コショウも適度なアクセントになっています。
夜の時間は餃子とビールを軽く一杯という使い方もできますし、チャーハンと餃子、ラーメンと餃子など餃子をサイドメニューにがっつり食事をすることもできます。
オールマイティに活躍できる弱点のほとんど見つからない餃子ですが、あえて弱点を挙げるとすればランチタイムに食べられないことでしょうね。