東京餃子通信

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LEXUSが提案する「新しいカタチの"ジャパンメイド"な食」の餃子の焼き方が残念すぎる

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 東京餃子通信編集長の塚田です。

今回はオススメ店の紹介ではなく、残念だった餃子の話。

私は評論家ではなく餃界の応援団的な意識で記事を書いているので、普段は餃子についてネガティブな記事は書かないのですが、今回は特別に書かせてもらいます。

 

残念な餃子に出会ったのは、東京ミッドタウン日比谷でLEXUSが展開するブランド体験型施設「LEXUS MEETS...」。

この併設カフェ「THE SPINDLE」にて餃子が提供されているのです。

 

「LEXUSと餃子?」という不思議な組み合わせと思いきや、2015年にはLEXUSの協賛によってGYOZA SALONE 2015という豪華な餃子の1Dayイベントが開催されています。

「GYOZA SALONE 2015」は、若干の盛りすぎな感はありましたが餃子の新たな可能性を探る良いチャレンジだったと思います。

私もこのイベントに参加させてもらったのですが、LEXUSというブランドへのとても好意的な印象を受けたのを覚えています。

www.tokyogyoza.net

LEXUSの餃子は気になってはいたものの、これまでなかなかタイミングがあわず、開業から半年以上の月日が経ってしまいました。

2019年に宿題を持ち越すのも良くないと思い、先日夜の東京ミッドタウン日比谷にようやく行ってきました。

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正面玄関を入ってすぐのところに「LEXUS MEETS...」があります。

向かって右手が車の展示や雑貨販売のスペース。

左手がカフェ「THE SPINDLE」です。

とってもゆったりとした空間ですね。

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入り口正面のカウンターでオーダを済ませてから席に案内されるシステムです。

餃子はプレスリリースなどの情報によると開店当初は3種類提供されていたようですが、現在は、「豚肉とバジル、モッツァレラチーズ餃子 バルサミコソース」のみ。

餃子は18時以降の夜限定のメニューです。

価格も餃子4個で700円はかなりの高級餃子ですが、立地やお店の雰囲気、そしてLEXUSブランドを考えると適切な価格とも思えなくはないですね。

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ビールはRISE & WIN BREWING Co.のペールエール。

味わい深く、ホップの苦味もいい感じ。

じっくりと飲みたいビールです。

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餃子待ちの番号札も車のおもちゃと細かなところまで演出が行き届いています。

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餃子の注文から待つこと10分弱ほどで、鉄板に乗った餃子が4つ運ばれてきました。

バルサミコ酢のタレも添えられています。  

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 やや大きめの手包みの餃子。

既製品ではなく、ちゃんとオリジナルの餃子を作っているようです。

鉄板の上に油が残りすぎているのは気になりましたが、ここまでは好印象。 

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しっかりと味付けされたジューシーな豚肉と濃厚なモッツァレラチーズの旨味。

そしてバジルの香りが良いアクセントになっています。

バルサミコ酢のタレも良くできていて、この餃子にとても合います。

 

中華っぽくない新しいタイプの餃子で、クラフトビールやワインなど味のしっかりしたドリンクとの相性がよさそうです。

お店のコンセプトに合わせて良く考えられたレシピだと思います。

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基本的には良くできた餃子だと思います。

ある一点を除けば。

その一点で、この餃子のすべてが台無しになっています。

専門店どころか家庭の食卓に出しても確実に家族から文句が出るレベル。

 

それは、ひだの部分を見ると気づくと思います。

白っぽい部分がありますよね。

この部分が蒸されておらず、硬いまま残ってしまっているのです。

皮が厚めなので、とにかくひだが固い。

バリカタとかアルデンテとかいうレベルではなく、餡の部分だけ食べて、ひだを残そうと思ったぐらい固いです。

 

原因は蒸し焼きにするときに蓋をしないで焼いているか、入れるお湯の量が少ないのかのどちらか。

開店当初に来た人にも聞いてみたところ、やはり同じような焼き方だったとのことなので、この日だけ特別固いというわけではなく、ずっとこの焼き方で餃子を出しているようです。

この一点だけ改善してもらえれば格段に良くなるはずなのですが、半年以上もこの状態が続いていたことにショックが隠せません。

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この餃子のことはもう忘れようと思いお店を後にしたのですが、改めてGQに掲載されていた「LEXUS MEETS...」の記事を見直すと広報担当者の方がこんなことを話していました。

それにしても、“洋”を感じるメニューばかりのなか、なぜ“餃子”を用意したのか。広報担当者に聞くと、「レクサスが創造する、新しいカタチの“ジャパンメイド”な食の提案です」とのこと。斬新な具材については、「ビールだけでなくカクテルにも合う新感覚アペリティフメニューとして楽しんでいただけることを目指しました」と言う。

gqjapan.jp

 LEXUSという世界からも注目度の高いブランドが「新しいカタチの“ジャパンメイド”な食」としてこの餃子を提供され続けるのは、日本の餃子全般に悪い影響が出るのではないかと懸念を持ちました。

というのも、ここ数年焼き餃子はGYOZAとして世界から注目を集め始めています。

日本に来て、GYOZAを食べたいという外国人観光客も増えているそうです。

そんなGYOZAへの期待を抱く訪日外国人の方たちが、この餃子を食べて「GYOZAの皮は固くて食べにくとい」という印象を持ってしまうのはとても残念なこと。

 

お店で我慢をして黙って帰らずに、意見を伝えてあげるべきだったと後悔するも、時すでに遅し、、、

というわけで、こんな記事を書いてしまいました。

 

餃子ファンとして、餃子の応援団員として、LEXUS餃子の焼き方が改善されることを切に願います。

焼き方さえ良くなれば、とても美味しい餃子になると思うので期待してます!