東京餃子通信編集長の塚田です。
仕事で外苑前に来たので、近くで餃子ディナーができないかと探してみると、駅前に以前Dancyuで見かけて気になっていた「福新楼」を発見しました。
地下鉄の階段を上がってすぐ目の前。
徒歩5秒のところに「福新楼」の看板が掲げられています。
こちらは50年以上の歴史のある老舗中華料理店です。
入り口にはセットメニューとともに
PM 5:00〜
餃子4ヶ
400円+税
と書かれていました。
これは「福新楼」的にはお得な価格なのだと思われます。
よる福セットでは、Dancyuにも載っていた「福新楼」の名物料理「細切り牛肉のカキ油炒めとたっぷり生キャベツ」も選択が可能です。
こちらはメイン料理に、水餃子、スープ、ご飯、杏仁豆腐がついて1250円。
単品価格を考えるとかなりお得ですね。
細い階段を下りていくと入り口があります。
入り口付近にはヤクルトスワローズのポスターが。
さすが神宮球場のお膝元です。
店内は、全部で26席のこじんまりとした作り。
夜の時間は近隣のサラリーマンが居酒屋感覚で使えるお店として重宝されているようです。
この日はお酒が飲めない日だったので、まずは「細切り牛肉のカキ油炒めとたっぷり生キャベツ」のセットをがっつり食べて、お腹を満たします。
かなりボリュームのあるセットメニューですね。
こちらが「細切り牛肉のカキ油炒めとたっぷり生キャベツ」。
細切りにされた牛肉に濃厚な味付けがされています。
味付けが濃い一方であまりしつこくないのが不思議です。
牛肉の下にはたっぷりの千切りキャベツが隠れています。
牛肉単体で食べても美味しいのですが、キャベツも一緒に食べると、口の中がさっぱりとしてさらに食欲が持続できます。
この味の濃厚さはご飯との相性がバッチリ。
丼もの感覚で、ご飯と一緒にガツガツ食べるのがオススメです。
まずはセットメニューについてくる水餃子から。
タレで味付けされていて、生姜が添えられています。
厚めの皮が使われていてモチモチっとした弾力のある食感です。
豚肉比率は高いですがさっぱりとした感じ。
ニラで香り付けされていますが、にんにくは使われていません。
続いて焼き餃子。
高級中国料理店のような盛り付けです。
真ん中にパセリが添えられていて彩りも鮮やか。
焼き面がとても広くとられているのが特徴的。
油を多めにカリッと焼いています。
底面を広く取った結果、餃子の高さがほとんどありません。
ヒダは大きく、深く刻まれています。
厚めの皮を使っているので、ヒダの部分はかなり強い弾力になります。
つぶれたような形をしているので、底面のカリッとした食感とヒダのモチっとした食感がほぼ同時に感じられます。
豚肉比率がとても高い餡。
にんにくは使っていないようで、豚肉の旨味を活かしたシンプルな味付けです。
この餃子はお好みに合わせてタレを調合して食べることをお勧めしたいのですが、 ラー油が活躍します。
自家製だと思われるラー油がかなり辛い。
薄めの酢醤油にラー油で辛味をつけていただきました。
餃子の後はデザートの杏仁豆腐。
これがむちゃくちゃ旨い。
適度な甘さと、杏仁の爽やかな香りがとても良かったです。
牛肉のカキ油炒めも焼き餃子も杏仁豆腐も、オリジナリティ溢れる仕上がりで大満足。
神宮球場行く前に腹ごなしに寄ってみるのも良さそうですね。
福新楼 (中華料理 / 外苑前駅、青山一丁目駅、表参道駅)
夜総合点★★★★★ 5.0