東京餃子通信編集長の塚田です。
昨日は祇園から銀座に進出してきたミシュランガイド掲載店の「ぎょうざ歩兵」をご紹介しましたが、先日の関西出張の際にも別のミシュランガイド掲載店を訪問してきました。
今回の出張は伊丹空港からの飛行機利用だったので、少し寄り道をして阪急伊丹線の終点「阪急伊丹駅」にやってきました。
目指すお店は「ミシュランガイド兵庫 2016 特別版」に掲載された「大阪王 伊丹店」です。
この日は祝日だったため早めからの混雑が予想されたので、朝ごはんを抜いて午前11時の開店時間に合わせてお店に向かいました。
駅から3分ぐらいで「大阪王 伊丹店」に到着。
大阪王という名前を掲げているのに、兵庫県の「伊丹」名物と併記してあるのは面白いですね。
開店直後に訪れたため、並ばずに1回転目に入ることができました。
料理のメニューは餃子のみ。
ご飯もありません。
飲み物も瓶ビール(大瓶)のみ。
京橋総本店では、定食メニューや夜になれば居酒屋メニュー的なものも取り揃えられていますが、こちら伊丹店は餃子一本で勝負しています。
逆にそこがミシュランガイドに評価されたのかもしれません。
総本店ではなく支店の伊丹店がわざわざ選出されたわけですから。
店内にはビールと餃子の価格の早見表が貼られています。
メニューは餃子とビールのみなので、お会計がいくらなのか瞬時にわかる仕組になってます。
ちなみに、回転数を重視する人気店ゆえ追加注文はNGです。
餃子も1人2人前から。
この後で別の店にも行く予定があったので、注文は最小限の餃子を2人前。
周りのお客さんはビールを飲んでいましたが、前日飲みすぎたので自粛しました。
餃子が焼きあがるまでの間に、カウンターの脇で職人さんが餃子を包んでいる姿が見えるのですが、その手つきが神の領域。
決して慌ただしい動きはなくゆったりと動いているのですが、包むスピードがむちゃくちゃ速い。
ついついストップウォッチで計測していまいました。
結果は、、、
9秒/個以上のハイスピード。
時速に換算すると400個以上。
餃子包みに見とれている間に、餃子が焼きあがりました。
焼きも完璧な状態。
きつね色で全くムラのない焼き加減。
ヒダの形も特徴的。
大阪王将や、手包み時代の餃子の王将とも包み方が異なります。
機械で包むのと同じように一手でヒダを形成しながら包んでいると思われます。
この包み方は真似できないなぁ、、、
そしてあれだけ超高速に包んでいるのに全く開いていないのが素晴らしい。
パリッとモチっとした食感のコントラストのある皮の中に隠れているのは、豚肉とキャベツベースの餡。
具材はシンプルですが旨味は十分。
ニンニクと生姜の香りも良いアクセントになっています。
あー、白いご飯が欲しい。
しかしここは餃子専門店。
ご飯は置いてません、、、
そのまま食べても美味しい餃子ですが、タレをつけてさらに濃いめの味にしてみようと思います。
調合済みのタレが用意されています。
自家製っぽいラー油が旨そう。
辛さがわからなかったので最初は控えめに、、、
酢醤油ベースのタレとラー油をつけていただきます。
個人的にはタレをつけたほうが美味しいと感じました。
ラー油は意外と辛味は強くなく、唐辛子の旨味が追加されます。
隣のお客さんの食べ方を見ると、ラー油をドバッといれていたので真似てみることにしました。
唐辛子の部分をたっぷり入れます。
ラー油多めにしたタレをつけて、、、
さすがにこの量のラー油を入れると辛くなりますが、旨味もマシマシでいい感じ。
後半はここまでラー油を追加しても良さそうです。
ここに来てビールが飲みたくなってきましたが、餃子は残すところあと3個。
餃子の追加オーダーはできないので、泣く泣く水で我慢しました。
さすがミシュランガイドに認められるだけあって、包みや焼きといった基本的な技術がずば抜けてますね。
「餃子だけでお客を満足させられるんだ」という意気込みが強く感じられる素晴らしいお店でした。
これからは、大阪に来るときは飛行機にして伊丹経由で帰るのを定番にしても良さそうだなぁ。