東京餃子通信編集長の塚田です。
先日、名古屋出張があったのでついでに現地の餃子店を巡ってきました。
ランチタイムに訪問したのが名古屋駅から徒歩10分強、柳橋にある昭和34年創業の老舗中華料理店の「江南」。
実は、4~5年前に訪問を試みたことがあったのですが、その日はたまたま臨時休業日にあたってしまい、泣く泣く諦めたことがありました。
というわけで、私の中では数年越しの念願の初「江南」です。
のれんが掛かっているのを確認して一安心。
お昼前の開店間もない時間にも関わらず店内はほぼ満席。
人気の高さがうかがえます。
テーブル席に着席し江南名物の江南柳麺(ラーメン)と江南餃子を注文しました。
江南餃子はちょっと変わった鉄鍋にのって出てくるようです。
これは楽しみですね。
店員さんが注文時に「餃子は少し時間がかかるかもしれないのですが、出来た順に出しても構いませんか?」と確認をしてくれました。
餃子をどのタイミングで食べたいかを考えてくれる丁寧な対応ですね。
ランチタイムが近く厨房も慌ただしいと思ったので順番はお任せでかまわないことを伝えて、調理を待つことにしました。
待つこと5分強、まずは柳麺が運ばれてきました。
餃子もう少し待つのかと思ったら、続いてすぐに餃子も運ばれてきました。
たまたま餃子の注文が少なかったのか、ほぼ同時にそろいました。
それでは江南柳麺をいただきます。
スープは豚骨と鶏ガラからとっているとのこと。
さっぱりとしていますが、強い旨味と味の深さを感じるスープです。
なんとなくほっとする味わいでもあります。
たまに食べたくなる味ですね。
続いて江南餃子。
ステンレスのトレイのような鉄鍋に薄皮で小さめの餃子が8個乗っています。
この鉄鍋なかなか冷めないのが特徴。
熱いのでうかつに触らないように気をつけましょう。
超薄皮をカリッといい感じに焼き上げています。
鉄鍋に伏せて置いておくのがもったいないぐらい良い焼き色です。
餡の野菜がくっきりと透けて見えるほどの薄皮。
巾着袋の様な少し変わった形の包み方をしています。
手包みで丁寧に包むことで、薄皮ながら目一杯餡を詰め込んでいます。
一口サイズですが、餡はジューシーかつ甘味がしっかりしています。
餡の甘味の秘密は豚肉とタマネギ。
その他にはニラとキャベツだと思います。
シャキシャキとした野菜の食感がちゃんと残っています。
小さいのに存在感のある餃子ですね。
調合済みの酢醤油にラー油をたっぷり足してタレを調整しました。
ラー油はおそらく自家製。
底に沈んだ砂の部分が辛くて旨味が強いので、スプーンですくい上げて使います。
そのまま食べても美味しい江南餃子ですが、タレをつけて辛味を強めにしても旨い。
柳麺のスープが優しい風味なので、サイドメニューの餃子をピリ辛にして変化をつけると良いかもしれないですね。
接客も、柳麺のスープも麺も、餃子の包み方も、餡の作りも、焼き方も、あらゆるところに丁寧な仕事がほどこされています。
これが約60年続く老舗店のイムズなのでしょう。
私はまだ一度の訪問ですがすっかりファンになってしまったので、名古屋に来る機会があれば何度も訪れたいと思います。