東京餃子通信編集長の塚田です。
持ち帰り餃子の有名店が集積している商店街があるとのことで都電荒川線終着駅の三ノ輪橋にやってきました。
日比谷線だと三ノ輪駅が近いです。
三ノ輪橋駅からすぐのところにアーケード街の入り口があります。
こちらが本日の目的地「ジョイフル三ノ輪商店街」です。
ジョイフルというポップな名前ですが、実は大正時代にできたという歴史ある商店街で、かつては「南千住銀座」と呼ばれていたそうです。
なぜかこちらに餃子専門の持ち帰り店が集積しているのです。
一軒目の「手作り餃子の店 いろは」は、厳密に言うとジョイフル三ノ輪商店街のアーケード街の外にあります。
三ノ輪橋駅から出てきた角のところにあって、アーケード街の入り口からはほんの目と鼻の先ぐらいの距離です。
ご主人が一人で餃子を包み、焼いています。
いろはにはカウンターに数席イートインスペースがあるのですが、餃子とお酒を楽しむ常連さんと思しき方々満席。
持ち帰りは焼き餃子と生餃子が選択可能。
生餃子を選んで、自宅で焼くことにしました。
こちらがいろはの生餃子です。
生餃子は10個400円とリーズナブルな価格設定でした。
アーケード街を奥の方に散策していくくと、右にも左にも焼き鳥屋さんや天ぷら屋さん、コロッケなどを扱うお肉屋さんなど、美味しそうな惣菜を買えるお店が、何店舗も見つかります。
餃子の持ち帰り店だけでなく、惣菜屋さんの多い商店街なんですね。
アーケード街の中間地点を過ぎたあたりに「餃子専門」という立て看板を発見。
「さかい食品」という餃子専門店。
テレビなど色々なメディアに登場している有名店ではあるのですが、私は初めての訪問です。
メニューは焼き、生、冷凍の3種類。
以前は焼き餃子を店の前の台の上で食べることが許されていたらしいのですが、コロナ対策の一貫でイートインは休止中。
と、言うわけで、さかい食品でも生餃子を持ち帰りすることにしました。
さかい食品の冷凍餃子は、Yahoo!ショッピングでも購入できるそうです。
店頭で買うと8個330円。
こちらもまた手作りなのにリーズナブルな価格設定ですね。
2店舗の生餃子を手に入れ、更にジョイフル三ノ輪の奥に進みます。
さかい食品から数十メートル先に見えてきたのが餃子専門店「桐生屋」。
残念ながらお休みでシャッターが閉まっていました。
後ほど聞いたところによると「桐生屋」は、コロナ禍で長期休業に入っているそうです。
復活が望まれますね。
自宅に帰って「いろは」と「さかい食品」の餃子を焼き比べ、食べ比べします。
まずは「いろは」から。
薄めの皮で包んでいるので蒸し焼きの途中でキャベツの緑色が透けてきます。
お店でお焼き方を参考にカリッと良く焼き気味に仕上げてみました。
もう少し油を多めにしても良かったかも。
包み方はけっこう適当で、端からひだを刻みつつ半分ぐらいのところで一気に圧着。
餃子ごとの形は安定してませんが、個性があってこれも悪くない。
手包み餃子が10個400円ですからスピード重視になりますよね。
酒のつまみ的な感じで売ってる餃子だったのでパンチの強い餃子かと思いきや、意外とおとなしめ。
キャベツ比率が高く、キャベツの甘みを活かした餃子です。
ニンニクも入っていますが、それほど強く主張はしてきません。
皮の薄さもあってパクパクと飽きずに何個でもいけちゃうタイプの餃子です。
沢山食べても罪悪感無さそうですね。
付属のタレをつけていただきました。
シンプルな味付けなのでタレで自分好みに調整するのがオススメです。
続いてさかい食品の餃子に移ります。
餃子の皮の表面には片栗粉が降ってあります。
上からお湯をかけて片栗粉を落としてからそのまま蒸し焼きにします。
さかい食品の餃子もキャベツが多い餡の様で、餡が少し透けて見えますね。
店頭で販売していた餃子が薄焼き気味だったのでそれに倣ってこんな感じに仕上げました。
お店では包んだのをすぐに焼くため粉はまぶしていないようで、羽根はついていなかったのですが、生餃子を焼くと自然と美しい羽根をまとってくれます。
焼き面からも餡の色が透けて見えますね。
いろはの餃子とは打って変わって滅茶苦茶パンチの効いた餃子でした。
キャベツ比率高めの餡に、ニラ、ニンニクと生姜がガッツリと効いています。
隠し味に味噌を使っているらしいですね。
ご飯が進むし酒も進む、そんな餃子です。
そのまま食べてもインパクトのある餃子でしたが、塩味が強いわけでは無いのでタレをつけても美味しくいただけますね。
「いろは」も「さかい食品」も、美味しい手作り餃子をお手頃価格で提供していて、これも競争があるが故なのかなとも思いました。
キャベツの甘みか香味野菜のパンチの強さか、好みは分かれるところだと思いますので、三ノ輪にお越しの際は是非両方の餃子を購入して食べ比べしてみてください。
こうなるとお休み中の桐生屋の餃子も食べてみたくなりますよね~。