東京餃子通信編集長の塚田です。
前回に引き続き埼玉プチ遠征のレポートです。
宇都宮線の土呂駅の「おうかんぎょうざ」で一杯飲った後、またまた大宮駅に戻ってきました。
次の目的地はこちら食堂「多万里」。
高島屋の通用口の目の前にある中華食堂です。
建物はかなり年季が入ってますね。
14時過ぎているというのに、お店の外で並んで待つお客さんが数組。
店内には学生っぽい若者に家族づれ、お年寄りまで老若男女、世代を超えた様々なお客さんがいます。
私も行列の最後尾につけて、席があくのを待ちます。
待つこと15分ほどで席が空きました。
入り口で先に食券を買うシステム。
餃子定食を注文すると、赤と青の食券を渡されました。
餃子単体だと400円、餃子定食で650円です。
赤が餃子で青が定食かな?
奥の方の座性に着席。
満席とはいえ、コロナ対策ということで席数は間引いて営業しているようです。
飲食店はまだまだ大変な日々が続きます。
店内もレトロな雰囲気ではあるのですが、壁やテーブル、椅子などはピカピカ。
雰囲気をそのまま残して内装工事を行っているようです。
テーブルの上にのっている調味料やお箸入れもピカピカ。
単に古いお店ではなく、きれいな店内のまま昭和感が引き継がれていて、本当に時間が止まっている様な感覚にさえなる雰囲気のお店です。
餃子が出てくるのを待っている間、店内を眺めていると店員さんがとにかくキビキビとよく動きます。
チームワークもすばらしく、満席の忙しさの中でも全然焦りを見せなプロの仕事ですね。
そうこうするうちに餃子定食が運ばれてきました。
餃子6個にライス、スープにお新香がついています。
お新香はなんと4種類。
白、緑、黄色、紫と彩りも考えられてます。
スープも旨い。
鶏ガラベースの優しい味。
きっとラーメンも美味しいんだろうなぁ。
そして主役の餃子たちです。
まず焼き加減をチェック。
接地面は狭めですが焼き色はちょうどよいきつね色です。
大きくヒダを刻み細長く包んでいます。
皮はやや薄めですが食感はしっかりしています。
餡はギュッと詰まった感じ。
決して餡の量が多いわけではないのですが、餡と皮の隙間がなく密着しているため全体としての一体感があります。
包み手の技術の高さがうかがえますね。
餡の具材は水分をしっかり絞ったキャベツを中心にネギ、ニラ、ニンニクで風味づけ。
味付けはやや甘めに調整されていて、めちゃくちゃ懐かしい感じの餃子です。
こういう餃子は何度食べても空きが来ないんですよね。
こういう餃子はオーソドックスに酢醤油にラー油が合うに決まってるんです。
たっぷり付けたタレはご飯の上でワンバンさせるのが基本。
余分なタレと油はご飯に移り、ご飯も味変しちゃいます。
初めての訪問なのに、何度も来たことがあるような不思議な懐かしさを感じました。
餃子の味もさることながら、お店の雰囲気も店員の皆さんも素晴らしい素敵なお店でした。