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念願の「KUROMORI」点心コースに感動【仙台】

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東京餃子通信編集長の塚田です。

仙台に行く予定があったので念願のKUROMORIに訪問してきました。

以前、新聞の記事で店主の黒森さんが東日本大震災の後に「料理人としての復興支援」を模索し仙台に移住しお店を開かれたという話を読んで依頼ずっと気になっていたお店です。

宮城県の各地の山海の幸を使った多彩な中国料理を完全予約制のコースで提供しています。

金曜日、土曜日、日曜日はランチコースとして点心コースを実施しており、今回は点心コースで水餃子など様々な点心類を味わってきました。

仙台の中心地からは少し離れた広瀬川沿い、仙台駅からはバスで20分弱のところにKUROMORIはあります。

 

店内はカウンターとオープンキッチン。

後ろのガラス越しには広瀬川を見下ろせる素敵な眺望です。

 

全客揃ってコースが展開されるため、一品毎に黒森さんから料理や食材の説明があります。

 

この日の点心コースのメニューと主な食材の産地が記載されています。

 

裏には食材や器の生産者を「アーティスト」と称して紹介しています。

正に宮城県のオールスター的なコース料理です。

 

宮城県のMCG(Miyagi Craft Gin)のクラフトジン「欅」を炭酸割りで頂きます。

こちらは本来ジントニックで飲むことが推奨されているそうなのですが、KUROMORIではソーダ割りを推していました。

中国料理にはソーダ割りの方が合いそうですよね。

 

点心コースはスープ蒸し餃子からスタート。

 

大きな蒸し餃子がスープに浸っています。

 

餃子の中には気仙沼産のフカヒレにホタテや車海老など超贅沢な食材。

一品目から驚かされます。

 

続いて大根餅。

表面サクサクで中は熱々でこれまた旨い。

 

こちらはパイ月餅。

中身はあんこではなく、豚肉とブロッコリー。

サクサクの軽いパイ生地が箸で持ち上げるだけで崩れてしまいそうになるぐらい繊細。

暑さを我慢して手で摘んでいただきました。

 

続いて厨房では蒸し物の調理が進みます。

大きなせいろの中から出てくるのは、、、

 

海老蒸し餃子です。

碧色の美しいソースは春菊オイル。

 

餡にも車海老と一緒に春菊が使われています。

季節感があって素晴らしい。

 

こちらは水餃子です。

餡は羊肉がメインで、フェンネルとトマト。

フェンネルの甘い香りとトマトの酸味が羊肉によく合います。

この餃子もっと食べたかったなぁ。

 

そしてこの日の料理の中で私が一番驚いた料理がこちらの春巻きです。

 

一見すると普通の春巻きですが、こちらも崩れやすいので専用の袋を使って手で摘んで食べます。

この春巻きの驚きポイントは使われている食材。

皮のなかに松島産の牡蠣がまるごと使われているのです。

パリッとした軽い食感の中から、とろっとした濃厚な牡蠣がでてくるこのコントラストが凄い。

感動モノの春巻きでした。

 

続いてメインのフカヒレの姿に。

 

土鍋で炊いたササニシキと一緒に頂きます。

ササニシキって今やめちゃくちゃ希少品種になったんですよね。

 

フカヒレ単体で食べても旨いですが、、、

 

ご飯にかけて食べるのがまたメチャウマ。

この後もコースが続くのを分かっていても、ご飯をおかわりしてしまいました。

 

この日の春巻きと並んで驚いたのがこちらの点心。

この一風変わった点心は芋角と書いてウーゴと読みます。

里芋の皮をゴボウや鴨、栗、貝柱などの餡を包んで高温の油で揚げて作ります。

手で摘まないと崩れてしまうもど繊細な点心で、その軽い食感に驚きました。

その見た目から蜂の巣揚げとも呼ばれるそうです。

 

またまた蒸籠が出てきたと思ったら、今度は小籠包。

小籠包と呼ぶにはかなり大きくて、中籠包とか大籠包とか呼んだほうが良さそう。

一口で食べるのは無理なので、箸で皮に穴を開けて皮と餡を食べて、最後にお皿に残ったスープを頂きました。

 

締めは麺類を選択。

白石温麺を使った中華そばか担々麺。

私はシンプルな香温麺を選択しました。

 

あっさり系なのですがめちゃくちゃ旨いスープ。

最後の最後でまた驚かされました。

 

デザートは酸梅湯のかかった牛乳プリン。

スッキリした味わいでした。

 

どの料理も感動するほど美味しく、あっという間の90分。

宮城のアーティストたちが育てた食材の魅力を最大限に活かした料理の数々でした。

皆さんがわざわざ遠くから足繁く通うのも納得ですね。

 

食事後に少し黒森さんお話をさせてもらったところ、コースには入れられないが焼き餃子にも自信があるとのこと。

通販でしか販売していないとのことだったので、その場で注文して帰宅してから自宅で調理をしてみました。

大きめでやや厚めのモチモチ系の皮に餡をたっぷり包み込んだ餃子でした。

 

餡はキャベツ、玉ねぎと豚肉を中心としたオーソドックスな食材。

ニラ、ニンニクも入ってますが香味野菜はあまり主張はさせていません。

味付けも強すぎずに程よく調整してあり、お店で食べる点心たちと同様に、素材の味を活かした非常にバランスの良い美味しい餃子でした。

 

仙台のお店にはなかなか通えませんが、通販であればいつでも購入可能。

焼き餃子の他にも、春巻き(具材は牡蠣ではなさそう)や、焼売、フカヒレの姿煮なども購入できますので、仙台以外の皆さんも通販でKUROMORIの味を体験してみて下さい。

www.kuromori.jp

 

クロモリ中華料理 / 愛宕橋駅五橋駅大町西公園駅
昼総合点★★★★★ 5.0