東京餃子通信編集長の塚田です。
先日総務省が発表した2022年の家計調査で、宮崎市の餃子の1世帯当たり年間支出額が2年連続の日本一になったことがニュースでも話題になっていましたね。
その発表の直前の2月初旬に宮崎県ひなた餃子連合会からのお誘いで宮崎餃子巡りをしてきました。
これまで宮崎の餃子はお取り寄せや催事などでは食べる機会はあったのですが、宮崎に来て食べ歩きをするのは実は今回が初めてです。
初めてということもあって非常に沢山のお店の食べ歩いてきたので、数回に分けて宮崎餃子の魅力をお伝えしたいと思います。
宮崎ブーゲンビリア空港に到着すると、いきなり餃子がお出迎え。
1階のショールームでは「みやざき餃子まつり」なるイベントが開催されていました。
宮崎県各所から宮崎県ひなた餃子連合会の会員20店舗の冷凍餃子集結し販売されていました。
こちらのイベントは2023年3月27日まで開催されていますので、期間中に宮崎旅行を予定されている方は是非立ち寄ってみて下さい。
空港を離れて宮崎餃子巡りのスタート。
まずは宮崎市内でランチタイムに楽しめる餃子をご紹介してきたいと思います。
県外の方にとっては以外かもしれませんが、宮崎では餃子は夕方から飲みのついでに食べるもしくは、家に持ち帰って食べるという文化があるので、実は真っ昼間から美味しい餃子を食べられるお店というのは貴重な存在なんです。
屋台骨
最初のお店は「屋台骨」。
とんこつラーメン専門店「屋台骨」が母体の餃子店。
「屋台骨」の餃子部門の責任者の渡辺さんは宮崎市ぎょうざ協議会の会長も務めるなど、宮崎市の餃子ブームを牽引するお店の一つです。
こちらのお店は宮崎市中央卸売市場にあるため生餃子製造直売所では朝7時半から販売しており、餃子「屋台骨」では10時半から餃子を食べることができます。
朝から伺い餃子を製造しているところも見学させてもらいました。
冷凍餃子は色々な種類の餃子が販売されていますが、お店で食べられる餃子は焼き餃子と水餃子のの2種類のみ。
焼き餃子も水餃子も同じ餃子を調理方法だけ変えています。
県内産の食材を使った餡を中厚の皮で包んだ餃子をラードでカリッと焼き上げるのが特徴。
皮はしっかりしていますが餡がキャベツが多めなのでパクパクいける軽めの餃子です。
皮がしっかりしてるので茹でても皮がのびずにツルッとした食感の水餃子。
あっさり目の餃子が好きな方にはおすすめです。
屋台骨の近くには、マツコの知らない世界で2023年全国開運神社1位となった一葉稲荷神社があります。
本殿の裏側に海に向かって災難厄除けの白兎が祀られています。
津波が起きた際に白いウサギが現れ、波を跳ねのけて神社を守ったという伝説があるそうです。
餃子購入額全国一の宮崎餃子でお腹を満たしたその足で、全国一の開運パワースポットを訪れるのはいかがでしょうか?
802 GYOZA
宮崎県は農業や畜産業が盛んでキャベツ、ニラ、肉など餃子に必要な食材が地元産でほぼ全て揃ってしまいます。
宮崎というと鶏のイメージも強いですよね。
もちろん鶏肉推しの餃子屋さんもあります。
フェニックス・シーガイア・リゾートの直ぐ近くにある「802 GYOZA」は桜姫という宮崎県産の鶏肉を使った鶏餃子の専門店です。
鶏肉を使った餃子は餡が固くぱさつくイメージがありましたが、802 GYOZAの鶏餃子はとてもジューシー。
鶏肉をかなり粗めに挽くことで鶏肉のジューシーさをだしているとのこと。
揚餃子や鶏皮で包んだ鶏皮餃子もあります。
お店でミンチを作る際に皮は剥いで肉の部分だけを使うらしいのですが、その作業で出た鶏皮を使って鶏皮餃子を作っているそうです。
パリッとした食感が印象的な餃子です。
色々と餃子の種類があるのですが、揚げ餃子にもやしのあんかけを掛けたあんかけ餃子が特に印象に残りました。
あんがかかっているのでサクサクからシットリと時間とともに食感が変化するのがおもしろ餃子です。
802 GYOZAの近くにはイザナギノミコトとイザナミノミコトが祀られている江田神社があります。
江田神社の敷地内には御池(みそぎ池)があります。
イザナミノミコトを追って黄泉の国へ行ったイザナギノミコトが、この池の水で黄泉の国の穢れを払ったとされてます。
ちょっとした散歩コースにもなっているので、餃子後の腹ごなしにも丁度よいと思います。
やおやのGYOZA BAR RYO GARDEN
宮崎駅周辺はオフィスやホテルが立ち並ぶエリアで繁華街からは少し離れています。
そんな宮崎駅周辺でランチタイムから餃子がたのしめるのが「やおやのGYOZA BAR リョウガーデン」。
日本料理店の姉妹店として誕生した餃子専門店で和風の餃子で人気のお店です。
餃子の味付けに昆布や鰹の出汁を使っていて、あっさりした味付けなのに旨味はしっかりしています。
和風の餃子は焼きも良かったですが水餃子だとより特徴がわかりやすいと思います。
野菜たっぷりのあんかけ餃子は、あんかけが立派過ぎて餃子が脇役になるほどでした。
サクサクとした揚餃子とあんかけって相性良いですね。
802 GYOZAでもあんかけ餃子がありましたが、宮崎ではあんかけ餃子がポピュラーなのかもしれませんね。
ナガノヤ
宮崎観光に来たらぜひ立ち寄って欲しいのがスーパーマーケット「ナガノヤ」。
宮崎県内に10店舗ほど展開するローカルスーパーなのですが、お惣菜やお弁当のネーミングセンスが面白いということでテレビ番組などにもよく登場するお店です。
オリジナルの冷凍生餃子は野菜多めの「逆転満塁ホームラン」と肉多めの「宮崎市と高鍋町に板挟みはさまれた新富町の新富餃子」の2種類。
「オクリバント」の餃子タレをつけて食べるのがオススメらしいです。
これらの名付け親の当社社長も名前の由来は覚えていないとのこと。
ネーミングはぶっ飛んでますが、餃子の材料は県内産を中心に国産素材を使って添加物、化学調味料も不使用と超真面目に商品開発に取り組んでました。
このギャップが人気の秘訣なのかもしれません。
餃子以外のネーミングも面白い。
ビリー南蛮逆ギレ弁当は、ビリーバンバンさん本人から公認も取っていました。
お弁当、お惣菜コーナーの商品名を見て回るだけでも楽しめるお店です。
逆転満塁ホームランといえば、この時期(2月)は、宮崎県にはプロ野球やJリーグのチームが何チームもキャンプのために集結します。
レンタカーがあれば各キャンプ地にアクセスは用意なので、スポーツファンの方は餃子の食べ歩きをしつつ贔屓の球団のキャンプ地を訪れるというのも楽しいと思いますよ。
宮崎餃子巡りはまだまだ続きます。
次回はニシタチに移動して夜の餃子編をお届けします。