東京餃子通信

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宮崎餃子巡り(その2)宮崎市内ニシタチ編

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東京餃子通信編集長の塚田です。

前回に引き続き宮崎餃子巡りをお届けします。

www.tokyogyoza.net

日中に楽しめる宮崎市内の餃子に続いて今回ご紹介するのは夜の餃子です。

宮崎で夜の街と言えばニシタチ。

ニシタチというのは西橘通り周辺にある宮崎市内最大の飲食店街です。

餃子巡りツアーをご一緒した焼き餃子協会会長の小野寺さんとYouTubeで毎日餃子TVを配信している曾(そう)さんと、ニシタチエリアの餃子店を探索してきました。

www.gyoza.or.jpwww.youtube.com

 

ギョーザ専門店 黒兵衛

宮崎市で餃子専門店と言えば真っ先に名前が上がるのが「黒兵衛」です。

一番街のアーケードを抜けたすぐ先に本店があり、少し離れたところに中央通り店があります。

先代が戦後間もなく延岡市で黒兵衛を開業し、その息子さんである現在のご主人が1979年に宮崎市に進出。

宮崎県内各地に黒兵衛で修行をして独立したお店があり、宮崎市のみならず、宮崎県全体の餃子文化を牽引してきたお店の一つでもあります。

プロ野球のキャンプシーズンには選手や元選手が黒兵衛の餃子を求めて来店。

店内にはサイン色紙がズラッと並んでいます。

 

メニューは超硬派に「焼き餃子とドリンクのみ」。

餃子を注文し、生ビールを飲みながら焼き上がりを待ちます。

 

カウンターの向こう側では、続々と入る餃子の注文に間に合うようにご主人がものすごいスピードかつ丁寧な手さばきで餃子を包んでいます。

 

黒兵衛の餃子は鉄のフライパンで焼くのが基本。

油にラードを使って、フライパンを揺すりながら揚げ焼きにするのが黒兵衛流なんだそうです。

こちらで2人前の量です。

 

餃子の真ん中近辺にヒダがよっています。

また、鉄のフライパンから餃子を上げる際に一度餃子をひっくり返すため、ヒダ側にも軽く焼き目がついています。

弾力のある皮がラードでサクサクに焼かれていて、この触感がたまりません。

 

たっぷりのキャベツに玉ねぎ、ニラ、にんにく、合挽肉を足してよく練り込んだ餡はあっさりしているので、2人前ぐらいはぺろっと食べられてしまいます。

 

メニューが餃子一本なので行列ができていても回転が速いので、飲みの前にでも、後の締めでも、間のつなぎにも、どんなシチュエーションでも使える歓楽街の餃子店のお手本のようなお店です。

曾さんの毎日餃子TVでは、黒兵衛の店主さんへのインタビューも行っているので併せてご覧ください。


www.youtube.com

 

www.miyazaki-kurobee.com

一口餃子の大明神

中央通りを南下して恵比寿通りを超えてすぐのことろにあるのが一口餃子の「大明神」です。

看板にはおでんなどが掲げられていますが、現在は餃子一本での営業をされています。

大明神の一口餃子の特徴は、工芸品の様な餃子のフォルム。

通常の餃子の半分ぐらいの大きさなのですが、自家製の皮を使い一つ一つ手包みをしています。

 

餡は豚肉とレタスがベース。

レタスを使うのは非常に珍しいです。

ニラやにんにく、生姜などの香味野菜や自家製ゆず胡椒で味付けしていて、小さいサイズなのに餃子の風味はしっかりと感じられます。

餃子のタレが用意されていますが、レモン汁でたべるのもおすすめです。

 

味付けがしっかりしているとは言え、サイズが小さいのでニコイチで食べてしまうことも。

一つ一つ丁寧に包まれた餃子があっという間にお腹の中に消えていきます。

 

限定メニューということで、海老しそ餃子もあったのでこちらも注文しました。

こちらは通常サイズの餃子の中に海老が丸ごと包み込まれています。

一口餃子とはだいぶ方向性の違う餃子でしたが、しそのサッパリした風味と海老の相性も良く美味しかったです。

 

営業時間が17時~3時と深夜まで営業を行っているので、締めの餃子にも最適です。

ご主人のワンオペかつ不定休なので、お店を訪れる前に電話で確認を入れるのをおすすめします。

daimyojin.com

羽つき鉄鍋手作り餃子 丸鐡餃子

飲みの前や締めにサクッと食べる餃子も良いですが、皆でワイワイやりながら餃子を楽しみたいときもあると思います。

ニシタチにはそんなシチュエーションに対応した餃子専門店も、もちろんあります。

2017年にオープンとニシタチの餃子専門店としては新しめのお店「丸鉄餃子」は、スキレットを使ったおしゃれ鉄鍋餃子のお店です。

 

ドリンクの種類も豊富で宮崎県が県をあげて推している宮崎ハイボールの提供店でもあります。
www.miyazaki-highball.jp

宮崎ハイボールというのは宮崎の本格焼酎を炭酸で割ったハイボールで日向夏などのシロップを使ったものもあります。

スッキリしているので餃子との相性も良いドリンクです。

 

丸鐵餃子の鉄鍋餃子は羽根つきで提供されます。

熱々のスキレットで提供されるので、餃子がなかなか冷めないのも嬉しいポイント。

丸鐵餃子(右)はニンニクがかなりガッツリ効いたパンチの強い味付け。

一方で生姜餃子(左)はニンニク抜きで生姜の爽やかな香りが特徴。

お好みで選択ができます。

 

揚げ餃子はニンニク入りでサクサクした食感もあいまってお酒がどんどん進む餃子です。

 

またチーズ餃子はたっぷりと使ったチーズで羽根を作った濃厚な餃子です。

チーズのパリパリの部分もとろっとした部分もどちらも楽しめます。

 

また宮崎名物の一つでもある辛麺のスープを模した辛いスープ餃子も美味しかったです。

辛さも調節できるとのことでしたが、激辛好きの方以外は普通で丁度よいと思います。

 

多種多様な餃子に加えておつまみも色々と取り揃えられているので、皆で色々食べ比べをして好みの餃子を見つける楽しさもあると思います。

marutethu.owst.jp

餃子のよどがわ

ニシタチの中心からは少し離れた黒迫通り沿いは落ち着いた雰囲気で隠れ家的に使える人気店が集まっているエリアです。

「餃子のよどがわ」も美味しい餃子とお酒をゆっくりと楽しめるお店。

立派な一枚板の扉が出迎えてくれます。

 

「餃子のよどがわ」店主さんは、県外の餃子専門店などを経て宮崎で当店を開業。

いつも餃子のことばかりを考えているのと言う店主さんが考案した餃子は11種類。

それらを食べできるセットメニューも用意されています。

焼き餃子はノーマル焼き餃子の他に、ニンニク、とりたま(鶏肉と玉ねぎ)、しそ餃子の4種類。

 

焼き餃子はサイズが小さめの一口餃子。

注文が入ってから餃子を包んで、包たての餃子を提供するというこだわり。

パリッという軽い食感が特徴です。

 

タレも酢醤油の他に、ポン酢や味噌ダレ、塩などが用意されています。

 

揚餃子は焼き餃子に比べると大きめのサイズ。

海老餃子は海老がまるごと使われている贅沢な餃子です。

 

しそチーズ餃子、カマンベールチーズの濃厚な風味としその爽やかな香りが印象的です。

 

水餃子には特製ダレがついてきます。

ぷるぷる食感の皮とジューシーな餡の味をタレが引き立ててくれます。

茹で餃子には水餃子の他にスープと一緒に楽しむスープ餃子やお鍋で食べる餃子鍋などもあります。

 

ちょっと変わった円盤型の餃子は海老しそ丸ぎょうざ。

2枚の皮でジューシーな餡をしそと海老一緒に挟み込んだ揚餃子です。

カリカリッとした食感の中からジューシーな肉汁と海老の甘み、しその爽やかな香りが一気に押し寄せる、これまた贅沢な餃子でした。

 

餃子中心のコースメニューが楽しめるというお店はなかなか無いですよね。

店主さんは餃子のアイデアがまだまだあるそうなので、ふらっと立ち寄ると新作餃子を楽しむチャンスもあるかもしれないですよ。

gyouza-yodogawa.com

今回は宮崎市内での夜の餃子巡りについてご紹介しました。

次回は宮崎市内を離れ、餃子の町「高鍋町」での餃子巡りをお届けします。