東京餃子通信

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宮崎餃子巡り(その3)餃子の町 高鍋町編

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東京餃子通信編集長の塚田です。

前2回に引き続き宮崎餃子巡りをお届けします。

www.tokyogyoza.net

 

www.tokyogyoza.net

 

今回は宮崎市内から北上し全国屈指の餃子の町「高鍋町」の餃子店を一気にご紹介します。

高鍋町は人口2万人程度の小さな町なのですが、餃子店が数多くあり、ちょっとした手土産に餃子が使われるなど、餃子が食文化として定着している町です。

宮崎市の餃子の1世帯当たり年間支出額が2年連続の日本一としてニュースになりましたが、おそらく高鍋町で調査を行ったらさらにその上を行くのではないかと思います。

JRの高鍋駅は特急も停車するので、宮崎空港からは40分ほどアクセスは悪くはありません。(ただしSUICAが使えないので、乗車時には切符を買うように注意しましょう)

 

駅舎内にはストリートピアノがあります。

しかもグランドピアノ。

 

そして駅前には巨大な餃子の像が。

さすが餃子の町!と思いきや、この作品の名前はムーンダンス。

餃子ではなく月の像でした、、、

 

また高鍋町には老舗の焼酎蔵元「黒木本店」の醸造所もあります。

 

百年の孤独や橘、中々などがこちらの醸造所で作られています。

www.kurokihonten.co.jp

 

そんな餃子と焼酎の町である高鍋町の餃子屋さんが活気づくのは夕方から。

高鍋町の餃子店の多くは夜の営業なので、観光で訪れる際には注意をしましょう。

餃子の馬渡

長年高鍋町の餃子文化を牽引してきたのがこちら「餃子の馬渡」。

創業者である先代は黒兵衛で修業した後に高鍋町で餃子の馬渡を創業したこともあり、餃子の焼き方は黒兵衛同様にラードを使い鉄のフライパンでカリッと焼き上げます。

店内にはラードの甘い香りが広がっていました。

 

馬渡の餃子の特徴は何と言っても皮。

小麦粉の配分から、加水率、こね方まで試行錯誤の上で作られる餃子の皮は引っ張るとびょーんと伸びるほどの弾力があります。

 

この皮をラードで上げ焼き気味に仕上げるとカリッとしたアクセントの効いた触感になります。

宮崎産のキャベツ、玉ねぎ、ニラ、ニンニクなど新鮮野菜をたっぷり使い豚と牛の合い挽き肉を使ってうま味を追加しています。

 

皮がしっかりとしている餃子なので水餃子や揚げ餃子でもおいしくいただけます。

水餃子にするとつるつるっとした触感になり、焼き餃子とは全く異なる印象が異なるので食べ比べると面白いと思います。

 

お取り寄せもできますが、お店で焼き立てを食べるのはやはり違います。

餃子を目当てにわざわざ現地に行く価値があることを、再認識させてくれるお店です。

mawatari.net

たかなべギョーザ

高鍋町で餃子の馬渡と人気を二分するといわれている餃子専門店が「たかなべギョーザ」。

餃子の馬渡から徒歩数分のところにたかなべギョーザはあります。

実はたかなべギョーザの創業者も黒兵衛門下生なのです。

メインとなる餃子は黒兵衛ゆずりの野菜多めの餃子ですが、たかなべギョーザは餃子の種類が豊富なのも特徴。

一店舗でいろいろと食べ比べをしたい方にお勧めのお店です。

 

餡はキャベツ、玉ねぎ、ニラ等野菜が多めで軽めですが豚肉の旨味も感じられます。

 

ゆで餃子におろしポン酢を載せてさっぱりとさせて食べてもおいしい餃子です。

 

両面を焼き上げたひとくちサイズの餃子もありました。

パリパリ触感でスナック感覚で食べられちゃいます。

 

上海棒餃子は中国の鍋貼風に包んだ餃子です。

海老と大葉が包まれています。

サイズも大きめで結構食べ応えがありました。

 

この他にも担担麺のスープに入った担担餃子やエビが丸ごと入った揚げ餃子、スープ餃子など様々な餃子が楽しめます。

www.takanabe-gyoza.com

 

㐂八郎

たかなべギョーザのオーナーが経営している姉妹店「㐂八郎」は炊き餃子の専門店。

㐂八郎という店名は、たかなべギョーザの創業者の名前からとっているそうです。

炊き餃子というのは博多で生まれた鍋でぐつぐつ炊き込むタイプの餃子です。

㐂八郎では炊き餃子用にたかなべギョーザとは別物の餃子を作っているそうです。

餡の具材にはみやざき地頭鶏(じとっこ)を使っていて、地頭鶏独特の歯ごたえの良さが印象的な餃子でした。

ベーシックな炊き餃子は鶏がら醤油スープ。

 

他のスープもいろいろと用意されています。

こちらはピリ辛のチゲスープ。

 

黒ゴマ担担は滅茶苦茶濃厚なスープです。

ゴマの香りがとても良くて気に入りました。

 

白ごまの担担スープは、ゴマダレをつかっていてこちらも濃厚。

 

変わり種のトマトスープ。

酸味があって餃子との相性も良かったです。

 

炊き餃子は締めに麺や雑炊にして楽しむこともできるそうですので、おなかに余裕があればお試しください。
(我々は餃子のハシゴでお腹いっぱいだったため締めは試せませんでした)

www.kihachirou.jp

一本気

餃子の馬渡のはす向かいにある居酒屋「一本気」に、ツアーの初日打ち上げということで伺いました。

こちらは地頭鷄の炭火焼や鳥刺しなどが人気のお店。

高鍋町で餃子も食べたいけど、地頭鷄も外せないという方にはお勧めのお店です。

ちなみに店主さんは、柔道の元日本代表にもなった方です。

 

一本気でもオリジナル餃子を作っていて、他の高鍋町の餃子と同様に高鍋町産のキャベツに加え、県内産のニラやニンニクを使用しています。

もちろんお肉も県内産の鶏肉。

鶏肉の餃子なのにジューシーだし味付けもしっかりしていました。

「羽ばたけ鶏餃子」という名前で通販や催事などで販売もしています。

 

ちなみに、今回の訪問時には、打ち上げということで、炭火焼、鳥刺し、チキン南蛮に鍋料理などの数々でおもてなしをいただいたのですが、この日はここまでに6軒の餃子店で作っている全種類の餃子を食べてきたためお腹いっぱいで鶏料理を食べる余裕がほぼありませんでした。

一本気の料理を十分に楽しめなかったことが、今回のツアーで一番残念だったことかもしれません。

次回高鍋町に来る際には、お腹に余裕を作った状態で一本気を訪れたいと思います。

ippongi-official.jp

中華料理 樹樹

高鍋町に観光で訪れて昼間に餃子から餃子を食べたいという方もいると思います。

そんな方にお勧めしたいのが「中華料理 樹樹」です。

餃子の馬渡からちょっと歩いた住宅街の中にあります。

 

今回のツアーでは時間の関係上、朝食の時間にお店を開けてもらいモーニング餃子をいただきました。(通常のランチタイムの営業時間は11時30分~14時)

樹樹は、もともと1995年に中華料理店として創業し、先代から現在の店主さんに代替わりするタイミングで餃子にも力を入れメニューを増やしてきました。

いわゆる町中華的なお店なので、麺類から一品料理まで豊富なメニューがそろえられているお店です。

 

 樹樹では焼き餃子だけで4種類を展開しています。

特別に各種1個ずつを小分けして盛り付けていただきました。

奥からノーマル、梅しそ、海老、トマトバジルと並んでます。

もっちりとした皮にキャベツと玉ねぎの甘味や豚肉の旨味がしっかりと感じられるのは、他の高鍋町の餃子と近いものがあります。

アレンジ餃子の梅しそはしその爽やかな風味にほんのりと梅が香る大人向けの餃子。

海老餃子は、海老の触感と甘味が感じられます。

一番インパクトがあったのがトマトバジル餃子。

イタリアンのような風味ですが、ちゃんと餃子としてまとまっています。

子供にも喜ばれそうな餃子でした。

 

焼き餃子以外にも水餃子や揚げ餃子もメニューにはあるのでランチタイムに訪れていろいろと食べ比べるのがお勧めです。

tr-kiki.shop-pro.jp

 

藤原牧場 やまんうえのお肉屋さん

宮崎県では豚肉、鶏肉、牛肉と畜産業がかなり盛んで、それらを活かして県内各地で餃子が作られていますが、高鍋町では牛肉の生産者が自ら餃子の製造販売を行っています。

さすが餃子の町ですね。

市の中心部からは車で10分ほどの「やまんうえのお肉屋さん」は、藤原牧場が運営するレストランです。

やまんうえのお肉屋さんでは藤原牧場で生産されているみやざきハーブ牛のステーキやハンバーグなどが楽しめたり、店内でお肉を購入して広場でバーベキューを楽しめあたりします。

 

みやざきハーブ牛餃子はステーキ用の鉄板で提供されます。

カリッと焼かれた感じは高鍋町の餃子の共通点ですね。

実際に餃子の開発に当たっては、餃子の馬渡さんからの技術協力がされているとのこと。

こういう協力関係があるというのも、高鍋町の底力なんでしょうね。

 

餡にはみやざきハーブ牛が贅沢に使われています。

香味野菜も控えめで牛肉のおいしさを存分に味わえる餃子でした。

 

季節が良くなれば外でバーベキューを楽しみながら、みやざきハーブ牛餃子をお店で焼いてもらうなんてこともできそうですね。

www.fujiwara-farm.co.jp

 

高鍋町の餃子を一挙にご紹介させてもらいました。

東京餃子通信を読んでくれている餃子好きな方であれば絶対に楽しめると思いますので、一度は高鍋町に足を運んでみてください。