東京餃子通信編集長の塚田です。
このところ連投を行っていました宮崎餃子巡りも今回が最終回です。
餃子に使う野菜類や畜産類がなんでも宮崎県内でそろってしまうという産地との近さも宮崎餃子の魅力の一つだと思います。
今回は、そんな宮崎の食材の魅力を従来の餃子の枠を飛び越えて表現している餃子専門店を南部の都城エリアと北部の日向エリアからご紹介します。
生餃子製造直売ハチサンイチ(都城エリア)
宮崎県南部の都城といえば生餃子の通販や持ち帰り餃子で全国区の知名度を誇る「ぎょうざの丸岡」のおひざ元ではありますが、他にも面白い餃子を出すお店があるんです。
都城市の隣町三股町、都城駅からは車で10分ぐらいのところにある「生餃子製造直売ハチサンイチ」はカラフルな創作餃子を取りそろえたお店です。
店舗には餃子の製造工場が隣接されていて、イートインのスペースもあります。
お店では期間限定の餃子や新作餃子など通販対応していない商品あり常時20種類ぐらいの餃子が販売されています。
餃子の皮もカラフルで、ずらっと並べるだけでも気分が上がりますね。
様々な創作餃子に加えて、専用のタレやトッピングなども豊富で組み合わせで楽しめるような提案もされていて組み合わせは無限大。
宮崎県は国内有数の椎茸の産地でもあります。
椎茸をまるごと使った、椎茸餃子はインパクト抜群。
めかぶと納豆を使った、ぬるぬる食材のめかぶ納豆餃子も気に入りました。
また餃子の表面に衣をつけて揚げた餃子カツ。
これもありそうでなかなか出会わない餃子の食べ方ですよね。
さらにはイチジクを使った餃子なんていうのもありました。
イチジクとチーズをトッピングした餃子です。
これはワインが欲しくなっちゃいますね。
店主さんも相当なお酒好きだと思われます。
食材の良さもさることながら、餃子のアイデアも豊富なハチサンイチ。
「東京に出店してもウケると思いますよ」的なお話をしたところ「近々アメリカに進出する」とのこと。
東京を飛び越えて、宮崎から一気にグローバル展開。
宮崎県内だけでなく、日本国内を見渡してもこれだけの種類の餃子が楽しめるお店は稀有な存在だと思いますので、ぜひ足を運んでみてください。
餃子の里(日向エリア)
宮崎県北部の日向市にも宮崎の食材をぎゅっと詰め込んだ餃子が楽しめるお店あります。
日向市は宮崎市や空港からは特急で1時間以上と若干遠いですが、高千穂峡など北部の観光地を一気に巡り際には立ち寄りやすい場所だと思います。
持ち帰り餃子専門店の「餃子の里」では、彩り餃子と名付けられた8種の餃子が作られています。
日向市発祥の柑橘類へべすを使ったへべす餃子をはじめとして、宮崎の食材を活かした特徴ある餃子ばかりです。
彩り餃子の名前の通り、それぞれ鮮やかな色に着色された皮に包まれているのも特徴です。
セット販売もされているのでお土産や贈り物にも喜ばれそうですね。
全種類食べ比べてみましたが、私のイチオシは黒餃子です。
鶏の炭火焼をそのまま餃子に包まれています。
今回の宮崎餃子巡りでみやざき地頭鶏など、宮崎産の鶏肉を使った餃子にはいくつも出会いましたが、炭火焼きにした鶏肉を使った餃子を作っているのは餃子の里だけ。
餃子なのに炭火焼のこんがりとした独特の香りが感じられる驚きの餃子でした。
ピリ辛の麻婆茄子が入った赤餃子も絡みだけでなく茄子のトロッとした感じもあっておいしかったです。
実は茄子って意外と餃子に合う食材なんですよね。
餃子の里にはイートインスペースはありませんが、生餃子の他にお店で焼いた餃子を購入することはできます。
彩り餃子が2個ずつ(ノーマルの白餃子のみ1つ)入った15個入りのセットがあるので、食べ比べをして好みの餃子を見つけるのがお勧めです。