東京餃子通信編集長の塚田です。
先日から始まった「グルメアジア大会」のアジアの餃子企画の第三弾。
ウズベキスタン、中国揚州とまわってきましたが、今回は世界最高峰エベレストのある国へ行ってみたいと思います。
「グルメアジア大会」は9月19日から開催される4年に1度のアジア最大のスポーツ祭典、「アジア大会2014韓国仁川」のゴールデンタイム生放送を実施するTBS系列各局と「たべあるキング」のコラボ企画で、それぞれの食べ歩きブロガーが12種目に分かれてアジアの食を紹介しています。
今回ご紹介するのは世界最高峰のエベレストがあることで有名なネパールの餃子です。
ネパールはエベレストを中心とするヒマラヤ山脈のイメージは強いと思いますが、実際にどこにあるかはわからない方も多いのではないかと思うので地図をご覧ください。
ちょうど中国とインドの間に位置します。
このため食文化も両国から大きな影響を受けています。
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さて、今回ネパール代表に選ばせてもらったのは恵比寿の「クンビラ」。
インド・ネパール料理の店は多く存在しますが、ネパール料理専門店はまだまだ珍しい存在です。
クンビラは1978年創業という、日本のネパール料理専門店としては老舗中の老舗。
店舗は6階建ての一軒家レストランです。
独特のエキゾチックな雰囲気を醸し出していますね。
店の前には専門店らしくネパール国旗が掲げられています。
長方形じゃない形の国旗は珍しですね。
店の正面からとったら旗が逆向きになっちゃいました。
ちゃんと裏から撮るべきでした。
店内は各階が個室として利用できるようになっております。
5階、6階にはテラス席や天蓋のある豪華な個室もあるそうです。
ネパールはヒンドゥー教の国だと思っていたのですが、仏教の宗教画っぽい大きな絵が飾ってありました。
席について納得。店名のクンビラは金比羅様から来ているんですね。
先ほどの絵も、クンビーラの絵なのでしょう。
平日はランチビュッフェをやっているそうなのですが、休日は3種類のランチコースから選択になります。
今回はクンビラ・ランチを注文しました。
せっかくネパール料理専門店に来たので食前酒としてネパールのライスワイン「チャン」をいただきました。
甘くて少し酸味があって微炭酸。韓国のマッコリに近い味です。
まずは最初にプレートメニューがやって来ました。
美しい色合いです。
こちらがネパールの蒸し餃子「モモコ」。
モモと呼ばれる事が多いですがモモは通称。モモコというのが本当の料理名のようです。
モモは元々チベット文化圏で広く普及している食べ物で、ヒマラヤ山脈を超えておとなりネパールにも伝わってきたようです。
こちらクンビラのモモコは、なんとテレビ番組「料理の鉄人」で鉄人を破ったという逸品。
カレー味のソースを付けていただくのがネパール流です。
モチっとした手作り皮の中から豚肉の肉汁があふれてきます。
肉汁とカレーソースのハーモニーがすばらしいです。
餡の味付けにも、多くのスパイスが使われていてかなり複雑な味付けです。
後で知った裏情報ですが「コテモモ」と注文すると、モモコを焼いて出してくれるそうです。
次回は絶対にチャレンジしてみたいメニューです。
サイドメニューで野菜モモコも注文してみました。
緑の美しい皮。ほうれん草がたっぷり練り込んであります。
野菜モモコの形状は日本の餃子にとても似てますね。
餡も野菜とスパイスがたっぷりでヘルシーな感じです。
野菜モモコの皮の生地はラップ用の生地と同じものとのこと。
蒸すか焼くかだだけの違いです。
一見するとメキシコ料理のトルティーヤの様ですが、弾力感がかなりある触感です。
ほうれん草とジャガイモをボール状に丸めたものを緑の皮でラッピングしていただきました。
見た目はかなりタコスっぽいですよね。
プレートメニューを一気に平らげると、メインのカレーライスが登場。
こちらはマトンのカレー。
複雑に調合されたスパイスと羊肉のバランスがすばらしい。
こちらは卵のカレー。
マトンカレーに比較すると辛さはマイルドな感じに押さえられていました。
デザートはココナツ風味のヨーグルト。
スパイスで刺激された舌を落ち着かせてくれる、優しい味です。
中国の餃子文化とインドのカレー文化が世界最高峰のエベレストを越えて融合した生まれたモモは、まさにアジアの食文化を象徴するメニューと言えるのではないでしょうか。
さて、次回で「グルメアジア大会」アジアの餃子企画は最終回になります。
最終回は、もちろん日本代表が登場するわけですが、どこの餃子が出ていくるのかは乞うご期待。
他のメンバーの記事も続々アップされてますので、こちらも是非ご覧ください。
クンビラ (ネパール料理 / 恵比寿駅、代官山駅、中目黒駅)