赤羽小学校の裏側にある赤羽中央街商店街というかなり寂れた商店街の一角に赤羽餃子センターはひっそりと店を構えています。
このお店だけ昭和30年代で時間が止まっている感じ。事前情報がなければ、入るのに相当の勇気が必要です。
店に入ると10席弱のカウンター席はほぼ満席。2人の老夫婦でお店を切り盛りしているのですが、ちょっと追いついていない感じでした。
当然、店内も昭和の雰囲気満載。演出としてレトロ感を出しているのではなく、昭和30年代の状態をそのまま維持しているって感じです。いつから貼ってあるのか計り知れないメニューは、パッと見ではどんなメニューがあるのかわかりません。
よーく見ると昔からずっと据え置かれているのであろう価格が見えてくるのですが、なんとラーメンは270円。餃子も270円。チャーハンは400円です。
ふとカウンターの脇に目をやると、そこには「赤羽餃子センター」の看板が。なんで店内にあるのでしょうか?ランチタイム終了間際だったらか先にしまっちゃってたのかもしれません。
私はチャーハンと焼き餃子を注文。チャーハンや麺類はおじいちゃんが作っているのですが、焼き餃子を焼くのはどうやらおばあちゃんの仕事のようです。冷凍保存してある餃子を、丁寧に一皿分づつ焼いてくれます。
焼き上がりはこんな感じ。かなり大きめの餃子が底はカリッと皮はモチモチっと素晴らしい状態で焼きあがってきました。
厚めでしっかりとした皮の中には、程良く下味がつけられた餡がぎっしり詰まっています。お肉が多めの餡からは小龍包の様に肉汁が溢れ出してきます。
私はうっかり一口目をおもいっきりかじりついたところ、肉汁がズボンに飛び散ってしまいシミになっちゃいました。
さすが何十年も餃子をつくり続けてきただけ合って、餃子の完成度は無茶苦茶高いです。餡の味がしっかりしているので、何も付けなくても美味しくいただけちゃいますし、お酢と醤油でいただいても美味しかったです。
この餃子と店の雰囲気には感動しました。ご夫婦ともにご高齢のようだったので後何年お店を続けられるのかわかりませんが、また来たいと思います。
ちなみに、営業時間はだいたい昼は11:30〜13:00、夜は17:00〜19:00と極端に短いのと日によってかわるらしいので来店される際には気をつけて下さい。