東京餃子通信編集長の塚田です。
先日、九州熱中屋などの飲食店をチェーン展開するゴールデンマジックさんに、餃子の試食の会に招待頂きました。
訪れたのは九州熱中屋 田町三田LIVE。
三田駅から慶應大学に向かう途中のビルの地下にあります。
なんでも田町三田LIVEには、熱中屋の社内資格である餃子検定で8段という最上位の段位をもつスタッフの方がいらっしゃるとか。
九州の繁盛店をイメージして作られたという店内は、早い時間からかなりの賑いです。
お客さんも一杯に入っているのですが、とにかくスタッフが元気が良くて明るいのが印象的でした。
広報の方の説明によると、スタッフ教育にはかなり力を入れているということ。
先ほどご紹介した餃子検定もその一環だとか。
メニューも一風変わっていて、新聞紙に印刷されています。
写真が大きいので見ていても楽しいですね。

まずは明太子のテイスティング用の3種盛り合わせを頂きました。
これは、いきなりご飯が欲しくなりますね。
続いて辛子蓮根。
辛さは控えめになっていました。
そして胡麻あじ。
これは長崎五島列島から来たそうです。
そしてこの日の主役。
博多一口鉄板餃子です。
ちゃんと各店舗には餃子専用の調理場があり、お店で餡の仕込みも包みも行っているとのこと。
居酒屋チェーン店で、お店で餃子を仕込むというのはハードル高いですよね
第一印象は「意外と大きい」。
博多で食べる鉄鍋餃子に比較すると一回りか二回り大きいです。
一口餃子というより普通のサイズの餃子に近い大きさです。
ギュッと鉄なべにつまっている姿は美しいですね。
焼く方法も変わっていて、一旦フライパンで焼き目を付けてから鉄鍋に移しオーブンでじっくりと焼き上げるという少し変わった焼き方です。
他店舗展開をしながら、餃子の品質を揃えるために生み出した調理方法なのでしょうね。
油を多めに使って餃子の両面をカリッと焼き上げているので、食感は揚餃子に近いです。
餡はかなりジューシーです。
博多の一口餃子に比べると豚肉をかなり多めに使っているようですね。
餡の中には鶏軟骨が入っていて、コリっとした食感も楽しめます。
博多の餃子は、一口サイズで野菜多めの餡が定番ですが、東京だと肉っぽい餃子の方がウケるのかもしれないですね。
オリジナルの餃子タレも良いですが、ゆずすこを付けて食べるのもオススメとのこと。
餃子を半分ぐらいたべたところでスタッフの方がやってきて、別の食べ方を提案してくれました。
豚骨ベースのスープで焼き餃子を茹でて食べるそうです。
カリカリの部分やフニャっと柔らかくなりスープの味も染み込んで、これはこれで面白い食べ方です。
中国では水餃子が残ると焼くらしいですが、その逆の発想ですね。
ただ、このスタイルの餃子を「炊き餃子」と呼んでいたのはちょっと気になりました。
他のお店で炊き餃子を食べたことがない人は、炊き餃子は焼いた餃子を炊くのだと誤解する可能性が高いです。
全般的な感想としては、非常に活気があって楽しい雰囲気が印象的でした。
居酒屋チェーンとしては、料理メニューもお酒も充実しているのも魅力だと思います。
餃子に関しては、良い意味でも悪い意味でも博多の一口餃子をかなりアレンジしていました。
東京のお客さんの好みに合わせていたり、職人なしでも手作り餃子を出せるよう、いろいろと工夫をされていて感心しました。
手軽に九州の居酒屋の様な雰囲気と博多風の鉄鍋餃子を楽しむのに適しているお店だと思います。
東京餃子通信では、皆さんからの餃子情報をお待ちしております!
