東京餃子通信編集長の塚田です。
世界には餃子と起源を同じくする料理がたくさんあります。
そんな中でも注目の場所がウイグル。
なんとウイグルにあるトルファン遺跡からは餃子の化石が見つかっているほど。ウイグルの歴史は餃子とともに歩んできたと言っても過言ではありません。
そんな、ウイグル餃子が食べられるお店が幡ヶ谷にあるのです。
初台駅から新宿方面に少し歩いて行くと赤い立て看板が見つかります。
メニューの写真を見ながらコースメニューとアラカルトで幾つか料理を注文。
まずは当店オリジナルのお酒タクラマカンで乾杯。
カンカというのはタクラマカン砂漠で採れる砂漠人参と呼ばれる植物。
ウイグルでは長寿の漢方として人気があるそうです。
もっと癖があるのかと思いましたが、意外と飲みやすくて驚きました。
正式な料理名は「プルチャック ウユツミス ハミセイ」。
長くて覚えられません、、、
中華料理で出てくるものよりも香辛料がきつめなイメージです。
私はこちらの方が好きかも。
この後の料理も一貫して香辛料がしっかり効いた料理が続きます。
これがウイグル料理の特徴のようですね
続いて羊肉の串焼き「シシカワプ」。
クミンと赤唐辛子が効いて美味い。ウイグルの方は羊を美味しく食べる方法をよく知ってます。
こちらは「ベレンゲ コルミス」。
ジャガイモの千切りの炒め物です。
シャキシャキした食感が良いですね。見た目ほどは辛くありません。
続いてこの日最初の餃子系の料理「トゥギレ」が登場。
水餃子と形状は一緒です。
タレは独特。
黒酢に唐辛子他の様々な香辛料が足されたピリ辛味。
手延べのモチモチ皮に羊肉餡がたっぷり詰まっています。
とってもジューシーです。
羊肉の脂は人間の体温より融点が高く体に吸収されにくいのも特徴。
次は「タリム カワ ナン」。
ウイグル風のカボチャパイ。
パイにも近いですし、中国の焼餅にも似ています。
ナンという名前はインドのナンと同じですね。
続いて「カザン トゥギリス」。
焼き餃子風の料理。
餃子自体はトゥギレと同じもののようです。
焼き餃子というより、揚げ餃子に近いです。
厚皮なのでサクサクっとした食感に仕上がっています。
こちらは小籠包の原型とも言われている「ゴシマンタ」。
メニューの写真はこれぞ小籠包という形だったのですが、実物は包み方がかなり違っていました。
薄めの皮にスープと餡が詰まっています。
スープを一緒に包んでいるところが小籠包っぽいですね。
ジューシーかつ独特な香りでとても美味しいです。
かなり大きめのサイズなので溢さずに食べるのが難しかったです。
次に来たのは「サムサ」。
インドのサムサは揚げ餃子ですが、ウイグルでは焼いてあります。
中身もカボチャや芋ではなく、ここでも羊。
とにかく徹底的な羊攻め。
もう一度ナンに戻ってきました。
今度は「ゴシ ナン」。
羊肉のミートパイ。
サクサクした食感で美味しかったです。
締めにやってきたのはウイグル風の炒飯。
「ポロ」と呼ぶそうです。
ヨーグルトソースをかけて食べるのがウイグル流。
炒飯にヨーグルトをかけるというのは初めてですが、酸味が良い感じ。
中央アジアの料理はヨーグルトをうまく使いますね。
ポロが締めだと思っていたら、最後にもう一品。
「チュチュレ」というスープ餃子。
薄い四角い皮で羊肉を包んだワンタンのようなものがスープにたくさん浮いています。
餡の量は少ないのですが、それでもしっかりと羊の存在感があります。
ツルっとした喉越しが特徴です。
デザートにアイスが出てきて終了。
アイスは普通でした。
初めてのウイグル料理は、すべて料理が特徴があり楽しく、美味しく、大満足でした。
餃子風の料理も多数あり、さすが餃子の化石が発掘された場所だと感心します。
羊肉が好きな方には超オススメですよ。
関連ランキング:アジア・エスニック(その他) | 初台駅、参宮橋駅、都庁前駅
ウイグルの餃子に興味があるかたにはこちらもオススメ。
東京餃子通信では、皆さんからの餃子情報をお待ちしております!