東京餃子通信編集長の塚田です。
前々回から続く北千住の餃子めぐりですがまだ続きます。
今回訪れたのは「菜香餃子房」。
飲み屋街の細い路地を抜けていくと「餃子」の赤い提灯が見えてきます。
まだ早い時間だったので席は空いていましたが、カウンターに数席のみなのですぐに満席になってしまいました。
席の予約もできないようなので、ピークタイムを外して来店した方が良さそうです。
上海出身の女将さんが一人で切り盛りをしております。
餃子の他にも上海料理や、女将さんのオリジナルの料理がずらっと並んでいます。
餃子の注文の前に飲み物とお通し用つまみを一品選択とのことだったので、ビールとホッケの燻製を注文。
合わせて焼き餃子も注文。
焼き餃子は時間がかかるとのことなので、しらばらくホッケの燻製とビールでつなぎます。
お隣に座っていた、これまた上海出身のお兄さんが美味しそうな料理を食べていたので、私も同じものをいただきました。
メニューには上海おつまみと書いてありましたが、上海の家庭料理らしく中華系の香辛料が軽く効いた煮物という感じでおいしかったです。
紹興酒も合いそうです。
そうこうしているうちにカウンターの奥の方でじっくりと焼いていた餃子の香りがしてきました。
完璧な焼き上がりです。
ここまで美しい焼き目に出会えることはそうそうないですね。
焼き目だけですでに感動レベル。
油を多めに敷いているので、ヘリの部分まで色が付いてます。
女将さんに上海の餃子事情を聞くと、生煎包（焼き小籠包）と鍋貼（焼き餃子）を、大きな餃子鍋で油たっぷりで焼くのが上海スタイルとのこと。
鍋貼は上海ではかなりメジャーな大衆料理のようです。
上海の鍋貼は餡がほぼ豚肉だけのようですが、「菜香餃子房」の餃子は日本向けにアレンジをしているのだとか。
まずは何もつけずに食べて欲しいというところにも、餃子への自信が表れています。
まずは何もつけずにいただきます。
手作りのモチモチ食感の皮をつかって、小さいながらも目一杯餡を包み込んでいます。
左右均等でものすごく上品な包み方ですよね。
この包み方真似てみようかな。
厚めで軽めの皮は油でじっくりと焼かれてサクサクの食感に。
ヒダ側は薄くなるまで圧着されていて、モチモチ感はあるもののあまり主張をせずに餡の引き立て役になっています。
餡は豚肉と野菜のバランスが良く、味付けもしっかりとしています。
細かく刻まれたニラの香りも上品な感じです。
これは確かにタレなしで食べて欲しい。
後半は辛味を少し足すために、お酢とラー油をつけて食べてみました。
この食べ方もおすすめです。
その後、女将さんと隣席の上海出身のお客さんと上海話でもりあがり、原地の餃子事情や横浜中華街で上海ワンタンが食べられるオススメ店情報などを教えてもらいました。
餃子の味も良いだけでなく、女将さんの人柄もあって、最高に居心地の良いお店でした。
もっと長居をしたかったのですが、狭いお店なので再訪を約束し、早々に次の方に席を譲り退散することにしました。
北千住に住んでたら確実に入り浸ってしまう魅力的なお店でした。
東京餃子通信では、皆さんからの餃子情報をお待ちしております！
