東京餃子通信編集長の塚田です。
先日、家の近くのスーパーマーケットで買い物中、最近のチルド餃子の状況を調べるためにチルドコーナーをのぞくと見慣れないパッケージの餃子を発見しました。
まつやの「とり野菜みそ」を使った「とり野菜みそ スープ餃子」です。
「とり野菜みそ」は江戸時代から伝わる調味味噌で当時北前船の廻船問屋を営んでいた「まつや」の初代当主が考案したものなのだとか。
おもに鍋料理で使われ、石川県ではかなりポピュラーな調味料とのことです。
「とり」なのか「野菜」なのか「みそ」なのかを悩むネーミングではありますが、パッケージにその答えが書いてありました。
商品名の「とり野菜みそ」の「とり」は鶏肉からではなく、野菜や栄養を摂るという意味からきている言葉です。
なんと「鶏」ではなく「摂り」!
現在「とり野菜みそ」には通常版と「ピリ辛 とり野菜みそ」の二種類があるそうで、このスープ餃子にはピリ辛が使われています。
気になったので一袋購入し、早速作ってみることにしました。
開封するとチルド餃子が10個と「ピリ辛 とり野菜みそ」が一袋入っています。
調理方法はごくごく簡単。
- 鍋に460ccのお湯を沸かしチルド餃子を1分茹でる。
- 弱火にして「ピリ辛 とり野菜みそ」を使ったスープの素を入れて沸き立たないように混ぜる
- お好みで季節の野菜を入れて食べる
以上。
ものの5分で完成します。
今回は適当な野菜がなかったのと、野菜を入れるとスープの味が薄くなるかもしれないとおもい、餃子オンリーで試作してみました。
まずはスープからいただきましたが、これは旨いです。
みそ味がしっかりと付いていますが濃すぎずどんな食材とも合いそうです。名前の通り野菜を煮込んでも良いですが、海鮮系でもいけそう。
ピリ辛版を使っているので、少し辛みも感じます。
肝心の餃子もいただきました。こちらは「まつや」ではなく福井の食品メーカー「ふじや食品」製。「とり野菜みそスープ餃子」を企画販売しているのもふじや食品です。
チルド餃子なので皮の食感はかなり残念な感じでした。
餡の具材はキャベツ、玉ねぎと鶏肉がベース。チルド餃子の弱点である食感に変化をもたせるためにクワイとタケノコを使っているところに、工夫が見受けられました。
味付けは「とり野菜みそスープ餃子」の味で勝負するため、とても控えめ。
スープを皮の中まで浸透させて食べると丁度良いです。
最後に宇都宮の水餃子のように餃子を崩してスープの具材として食べたのですが、この食べ方も良かったです。
個人的には餃子側がもう少し頑張ったほうがよさそうだと感じました。
スーパーで流通させることを考えるとチルドにせざるを得ないのかもしれませんが、家庭で作る時には「とり野菜みそ」だけを購入し、手作りの餃子を使うか冷凍生餃子を使うことをお勧めします。
このスープの素に「ピリ辛とり野菜みそ」は44%使われているそうなので、のこり56%はご自身でアレンジしてみると良いと思います。
「とり野菜みそ」は、首都圏でも大手スーパーなどでは取り扱っている店舗もあるらしいですが、銀座にある石川県のアンテナショップ「いしかわ百万石物語 江戸本店」に行くと確実に手に入るようです。
また、まとめて買う場合には通販がよさそうですね。