東京餃子通信編集長の塚田です。
先日福岡を訪問する機会がありまして、ついでに最近福岡ではやっている炊き餃子の専門店「池田屋」を訪問してきました。
2004年に平尾駅の郊外で創業した池田和三郎商店で生まれた炊き餃子は今では博多名物の一つとして定着しつつあります。
今回訪れた「池田屋」は、池田和三郎商店グループの2号店として2005年に大名に開店したお店。
地図を頼りに細い路地を入っていくと、古民家風のたてものが見えてきました。
入口は狭いのですが店内はかなり広く1階は大広間、2階には個室もありました。
80席ぐらいある大きなお店なのですが非常に人気があるお店なので予約はしておいた方が無難です。
早速、炊き餃子と焼酎水割りを注文。
炊き餃子は出来上がりまでに時間がかかるとのことなのでつまみもいくつか注文します。
まずは「ごまさば」。
「ごまさば」というのはサバの種類ではなく、福岡の郷土料理で特製のタレで付け込まれた真サバにゴマが振りかけられた料理。
非常にお酒が進むつまみです。
新鮮なサバが手に入る福岡ならではの料理ですね。
甘じょっぱいタレが脂の乗ったサバの旨味を引き立て、お酒がどんどん進みます。
そして酢もつ。
こちらも博多の居酒屋定番メニューです。
湯通しされたモツをポン酢とネギでいただきます。
これも焼酎との相性抜群。
そして真打ち、炊き餃子の登場です。
グツグツと沸き立ったスープに餃子とネギが入っています。
辛味は2種類。
黒いのは黒柚子胡椒。唐辛子とゆずに加えて竹炭が混ぜ込まれています。
爽やかな香りと辛さが特徴。
赤い方は赤辛子。
唐辛子を熟成させたもの。
こちらは辛さに加えて深い旨みが感じられます。
スープは鶏ガラと豚骨をベースにした池田屋特製。
臭みは全くなく、あっさりしているのに旨みがすごい。
そしてスープで炊かれた餃子はもっちりとした皮の中に弾力のある地鶏を使った餡が包まれています。
地鶏は炭火焼にしているらしく香ばしさもあるのが印象的です。
東京でも炊き餃子を食べられる店が増えてきましたが、元祖炊き餃子の店はさすがにこだわりが違いますね。
締めはこれまた福岡の鍋の定番ちゃんぽん麺。
旨みたっぷりのスープを絡めてツルツルっといただきました。
さらにはこの後にご飯も入れておじやにもするのを勧められたのですが、お腹がいっぱいになってしまいおじやは断念。
最後までたどり着けませんでしたが大変満足しました。
レジの上には
めんたい、
ラーメン、
炊き餃子。
と、いうキャッチコピーが掲げられていました。
炊き餃子が明太子、豚骨ラーメンに続く博多名物になれるのか。
ポテンシャルは十分にあると思いますが、今後の展開を見守りたいと思います。
現時点では池田和三郎商店の流れをくむのは福岡にある
- 池田商店
- 池田屋
- 池三郎
- 池ぽん
4店舗のみ。早く東京にも進出してもらいたいですね。
ちなみに通販では炊き餃子のセットが販売されているようなので、ご自宅で元祖炊き餃子の味を楽しむことはできそうです。
これからの寒い季節には超オススメです。
池田屋 (餃子 / 赤坂駅、薬院大通駅、西鉄福岡駅(天神))
夜総合点★★★★★ 5.0