東京餃子通信編集長の塚田です。
年末の高知出張でようやく「屋台安兵衛」で屋台餃子とおでんを満喫できました。
その足でこれまた夏に定休日にあたってしまい訪問できなかった「松ちゃん」に向かいます。
屋台安兵衛からグリーンロードにもどり屋台街を中央付近まで進むと「松ちゃん」の屋台を発見。
屋台安兵衛ほどではないですが、かなり大きめの屋台です。
「松ちゃん」は、私が地元高知の方にオススメの餃子店を訪ねた際に安兵衛についで2番目に多く名前の挙がった屋台餃子の専門店です。
20年ぐらい前からこの場所で屋台の営業を続けているようで、吉田類の酒場放浪記でも高知屋台のなかで唯一紹介されているお店です。
10時過ぎにお店のついたのですが店内は満席。開店は早そうなので少し外で待つことにしました。
さすが人気がありますね。
10分ほど外で待ちようやく店内へ。
店内も安兵衛同様に決して暖かくはないですが風が遮られているだけ多少は救われます。
席について餃子2人前とクラシックラガーを注文。
高知の屋台餃子には苦味の強いこのビールがよく合います。
屋台の奥の方ではひっきり無しに餃子が焼かれています。
油を多く使って焼くからなのかフライパンから火がボワっと立ち上がります。
5分ほどして我々の餃子も焼き上がりました。
見事な揚げ焼き。
超薄皮をたっぷりの油をつかって揚げ焼きにしているので、揚げ餃子と焼き餃子のちょうど中間のような仕上がりになっています。
どちらかというと揚げ餃子に近い感じです。
サクッとした軽い食感の奥からはキャベツ中心の餡が現れます。
キャベツがものすごく細かく刻まれていてホロホロっと口のなかで消えていきます。
こんなに軽い餃子は初めて食べたかもしれません。何個でも食べられてしまいますね。
ニラ、にんにく、生姜といった香味野菜の香りが効いていて、さらに豚肉のコクも感じられるので、軽さの一方で餃子としての存在感のしっかりとアピールしてきます。
締めというよりも酒のアテにしたい餃子です。
お酢が多めで酸味の強い専用餃子ダレを使うとさらに餃子の味がさっぱりとするので、餃子を食べるスピードが上がります。
1軒目の訪問であれば何人前でも食べられてしまいそうですね。
今回の高知訪問の本命は「屋台安兵衛」だったのですが「松ちゃん」の餃子も特徴があって私好みの餃子でした。
2017年は夏と冬の2度の訪問で高知の主要な屋台餃子店を巡ることができました。
屋台&薄皮揚げ焼きのスタイルの餃子は他の地域にはない非常に特徴的な餃子なので、高知名物として全国にもっと売り出してもらい、ご当地餃子界を盛り上げて欲しいですね。
松ちゃん (餃子 / 蓮池町通駅、高知橋駅、堀詰駅)
夜総合点★★★★★ 5.0