東京餃子通信編集長の塚田です。
以前、目黒の「かづ屋」の餃子とワンタン麺を絶賛したところ、信頼できる情報筋から「かづ屋」で出身のお勧めのラーメン店があるというタレコミ情報をいただきました。
タレコミ情報を元に向かったのは東急大井町線の荏原町駅。
大井町線にはよく乗るのですが荏原町駅で降りるのはおそらく初めてです。
駅から徒歩で1~2分の商店街の中にあるラーメン店「しなてつ」に到着。
目黒の「かづ屋」が、これぞラーメン店という店構えだったのでそれに近いものを想像していたのですが、ぱっと見はおしゃれなカフェのような外観です。
間口がせまく店名の記載が「SHINATETSU」と書いてあるため、初めての方は油断をしていると通りすぎてしまうかもしれませんのでご注意を。
ラーメンは、支那そば系、塩系、坦々麺系、つけ麺とバラエティ豊富。
サイドメニューには餃子とワンタンがあり、それぞれ焼きと茹でから選べるようです。
店内はカウンタのみで10席ほど。
店主さんがお一人で切り盛りしているようです。
ワンタンと餃子の両方食べたかったところではあるのですが、年末年始の食べ過ぎで少し体重が増えてしまっていたので、ワンタンは断念。
基本の支那そばと餃子をいただくことにしました。
先に支那そばが完成。
シンプルですが隙のない美しい一杯です。
自家製の中太麺はコシが強くてスープとの相性も抜群。
そして厚めに切られた自家製のチャーシューが絶品。
脂身はあまり使わず豚肉の旨みが凝縮されています。
チャーシューの表面がカリッと香ばしく焼かれています。
甘くて香ばしくて、このチャーシューだけでも贅沢なツマミになりますね。
スープもコクがあるのに非常に優しい味。
後半には焦がしネギを入れて、味わいをさらにスープに甘みを足します。
スープがあまりに美味しいので、ついつい飲み干してしまいました。
ラーメンを半分ぐらい食べ進めたところで餃子の登場。
混んでいるランチタイムも店主さん一人で切り盛りしているので、このタイムラグは仕方ないところ。
カリッとよく焼き気味のキレイな焼き目が付いた仕上がりです。
焼き餃子用の薄めの皮ですが店主さんが手延べで作っているとのこと。
皮作りについてもかづ屋からのイズムが引き継がれているようです。
もっちりはしてますが「かづ屋」の餃子の皮よりは薄めに作られている印象。
「しなてつ」の皮の方が焼き餃子にはより向いているかもしれません。
皮が主役の「かづ屋」と皮はあくまでも引き立て役の「しなてつ」と言った印象を受けました。
もっちりした皮の中には豚肉と野菜のバランスのとれた餡がたっぷり詰め込まれています。
ニラの香りが程よく、餡の味付けもやや甘めにしっかりと付いています。
餃子の味付けが良いので酢コショウで食べるのにちょうど良い味付けです。
お酢で脂をさっと落として食べると豚肉の旨味がダイレクトに感じられます。
ニラの香りも引き立ちますね。
さらに先ほど支那そばに追加した焦がしネギを餃子のトッピングに使ってみました。
焦がしネギを作る際にできるネギ油は餃子の旨味と香りを数段レベルアップさせてくれる効果がありますが、焦がしネギはさらに香ばしさも追加され旨味も凝縮されているイメージ。
お酢に焦がしネギ、これは餃子の新しい食べ方としてお薦めできそうです。
支那そばも餃子も両方大満足。
かづ屋に勝るとも劣らぬ実力店でした。毎度ですがタレコミ情報に感謝ですね。
今回はワンタンを我慢してしまったので、次回は必ずやワンタンも食べてみたいと思います。
荏原町 しなてつ (ラーメン / 荏原町駅、中延駅、旗の台駅)
昼総合点★★★★★ 5.0