大阪餃子通信の現地特派員の本家ヲサムです。先日の大阪餃子通信で紹介しました三軒の「まるい飯店」、その際にも触れましたが「まるい飯店」には、いとこ的存在の二軒があります。
共に何年か前まで“100円ラーメン”を提供されていたことで有名なお店です。その二軒が大阪西成にある「大阪ラーメン」「大阪飯店」です。今回はこの二軒をハシゴレポートします。
まずは一軒目、「大阪ラーメン」さんです。
こちらのお店、ラーメンマニアの間では「いつ営業するか分からない名店、暖簾が掛かっていたらラッキー」と言われています。
お店に入ると、昭和初期にタイムスリップした感覚になります。
壁にあるメニュー札が実にいい味を出していますね。
創業42年、まさに伝説のお店です。早速、看板メニューのラーメン、そして餃子を注文し、ご主人の大田一行さん(70才 )、奥様の由美子さん(64才)とお話をさせて貰いました。
ご主人は若い頃に梅田闇市にあった「まるい飯店」で修行、その後独立開業されたそうです。
その頃の「まるい飯店」には数多くのスタッフがいたらしいです。
そしてラーメン一杯を100円で提供されていた伝説があります。
こちら「大阪ラーメン」さんでも、ある時期までラーメン一杯100円でしたが、現在は200円…
それでも激安です!
近年、ご主人の体調が不安定な為、なかなか厨房に立てないとか…
故に「いつ営業するか分からない名店」になっています。
お二人と談笑していると、ラーメンと餃子ができあがりました。
ラーメンは「これが200円?」と驚く程、丁寧に作られています。
そして餃子は150円!…
超激安です。
餃子も手作りで、この価格で提供されているのには頭が下がります。
味はとても素朴であっさりしているので、他の中華メニューとの相性も良いと思います。
この餃子を3人前、そして大瓶ビールを頼んでもセンベロ以下に収まりますね。
ご主人の体調が気になるところですが、多くの方々に愛され続けてきた伝説の100円ラーメン(現在は200円)、どうか続けて欲しいなと思います。
つぎは二軒目、「大阪飯店」さんです。
「大阪ラーメン」さんから歩くこと15分程で「大阪飯店」さんにハシゴできます。
こちらのお店は大通りから外れた住宅街の中にひっそりとあります。
お店の看板屋根には“100円ラーメン”と書かれています。
お店に入ると、常連さん達が談笑されており、とても家庭的な雰囲気です。
実はこちらのお店のご主人の田中久夫さん(65才)は先の「大阪ラーメン」で修行された後、「大阪飯店」を独立開業されたとのことです。
そして、こちらも創業36年の名店になっています。
早速、看板メニューのラーメン、そして餃子を注文します。
ラーメンは現在は200円です。
野菜の価格が高騰し、大変だと思いますが、ほんとよく頑張っておられます。
ご主人とお話しをすると、ダジャレ連発でとてもユニークな方です(笑)。
料理だけでなく、音楽や絵画も嗜まれいる様で多才な方です。
暫くするとラーメンと餃子ができあがりました。
ラーメンには立派なチャーシューも入っています。
そして餃子、「大阪ラーメン」さんは5個150円でしたが、「大阪飯店」さんは6個180円です。
強めの焦げ具合が私好みです。
サクサクした皮の食感とペースト状の餡が実にバランスが良いですね。
こちらのご主人も年配ですが、まだまだ元気に頑張って頂きたいです。
「大阪ラーメン」と「大阪飯店」、ともに屋号に“大阪”を掲げる伝説のお店です。西成の地で末永く繁盛して欲しい二軒です。
「大阪ラーメン」
大阪府大阪市西成区天下茶屋1-3-14
06-6653-7582
正午〜夕方、不定営業
「大阪飯店」
大阪府大阪市西成区潮路1-3-18
06-6615-8812
12:00〜22:00、無休