大阪餃子通信の現地特派員の本家ヲサムです。
さて今回も東加古川からレポートです。
前回の「大和」さんからのハシゴ…
と、言っても道を挟んで真向いにあるお店「宝眠」さんに訪問します。
暖簾を潜って店内に入ると、なんて清潔感溢れる店内でしょう!
実は「宝珉」さん、「大和」さんよりたった1カ月早い開業で、今年で創業45年とのこと、それなのに店内、カウンター、厨房、メニュー表、調味料に至るまでピッカピカです。
私がこれまで訪れた中華屋ではナンバー1の清潔さです。カウンターに座り早速注文します…
看板メニューで自慢の餃子(320円)と瓶ビール小をお願いしました。
その後、改めて店内を見渡すと、次第にお客さんが増えきました。
その客層は若い女性客が多く、お向かいの「大和」さんの客層と属性特性が正反対です(笑)。
店員さんに餃子通信の名刺を出し挨拶すると…
「実は今月で店じまいをするとのこと」!!
驚きました。初めて訪問した老舗店があと何日間かで最後となるなんて。
常連客ではないですが、歴史ある餃子がまた一つ消えると思うと、とっても寂しい気持ちになります(涙)。
厨房では「大和」のご主人と同じ69歳のご主人が私の目の前で中華鍋を振られています。
その向こうで弟さん、更にその親族と思われる女性の方、三人がお揃いの黄色の服を着て黙々と調理をされています。
まさに有終の美を飾る姿ですね。
10分程で餃子が焼き上がりました。
素朴な餃子ですが、やはり丁寧な仕事をされています。
ヒダもきちんと均一に摘まれ、焼きも綺麗に焦げ目が付いています。
ありがたく頂きます…
とっても素朴な味わいです。
歴史が一杯詰まった餃子です。
家庭的な味わい、しかし料理人が丹精込めて作った職人芸の餃子です。
中華そば、焼き飯と食べたら美味しいんだろなぁ…
他の料理を引き立てる名脇役な餃子です。
遠方ゆえ、もう来ることはないと思います。
最初で最後の餃子、ご馳走さまでした。
美味しゅうございました。
「中華料理 宝珉」
兵庫県加古川市野口町二屋127-6
079-426-4177
11:00〜14:45、17:00〜21:00
月曜定休