東京餃子通信編集長の塚田です。
今回は三軒茶屋の246と世田谷通りに囲まれた通称「三角地帯」にやって来ました。
目的のお店は、料理芸人のクック井上。さんと三軒茶屋で餃子食べ歩きをした際に教えてもらった居酒屋「ときわ」。
dressingでもクック井上さん。が紹介していましたが、手づくり餃子が人気の居酒屋です。
クック井上。さんと訪問した際には店の前まで来たものの、たまたま定休日にあたってしまいお店に入ることができませんでした。
ずっと気になっていたので、あらためて訪問してみました。
路地を進んでいくと、赤い提灯と看板に電気が入っていました。
どうやら営業しているようです。
店の前には手作りのおすすめ料理として、
- 餃子
- エビカツ
- ハムカツ
- コロッケ
が紹介されています。
お店に入ると、ちょうどお客さんが引けたタイミングだったらしく、お客さんは私だけ。
出迎えてくれたお母さんにクック井上さん。に紹介されて来たことを伝えると、大歓迎ムードに。
私のようにクック井上さん。の聞いてやってくる人が多いらしい。
「井上さんはすごいよ!彼が連れてくる人は、みんないいお客さんなんだ」
とお母さん。
店内にはピンクの公衆電話が設置されています。
こちらはまだ現役。
これが一台置いてあるだけで、一気にお店の雰囲気に昭和感がでますね。
カウンター席に着き、あらためてメニューをチェック。
餃子とハイボールは確定。
そしてお母さんにもう一品何かオススメをと尋ねると、エビカツを勧められました。
ハイボールを飲みながら、餃子とエビカツを待ちます。
お通しはマカロニサラダ。
小腹が空いている時にはちょうど良いつまみです。
まずはエビカツが揚がりました。
エビを贅沢につかったエビカツです。
お母さんはテレビの料理番組から料理のヒントを得て、そこからアレンジをするらしいのですが、こちらのエビカツも某有名料理研究家のレシピがもとなのだとか。
サクッとした衣の軽い食感とエビのプリプリ食感がたまりません。
口の中にエビの甘みがふわっと広がります。
続いて焼き餃子。
一般的な餃子より一回り大きめのサイズの餃子が4つ一皿。
焼き加減はきれいなきつね色。
丁寧に焼かれていますね。
ヒダは少なめですが、一つ一つ手包みで餡をギリギリいっぱいのところまで包んでいます。
これは食べ応えがありそうです。
豚肉と野菜のバランスがとれた餡はニンニクがっつり系。
実家で母親が作ってくれた餃子の味に近いかも。
そんな愛情溢れる懐かしい感じがする餃子です。
もちろん、完成度は「ときわ」の餃子の方が高いですよ。
もともと自宅で作っていた餃子が評判になりお店で出し始めたらしいのですが、その後、干し椎茸をいれたりと改良を重ね今の味になったそうです。
干し椎茸のネタも、テレビ番組から仕入れたらしい。
下味は抑え気味なのでタレで調整。
ミツカンの餃子ダレにラー油を少々。
ちょっと味が濃すぎたので、お酢で薄めました。
このタレをたっぷり付けて食べると、ちょうど良い味わいになりました。
これで完全体。
ただし、この餃子は居酒屋の餃子というよりも、定食屋さんの餃子という感じです。
酒のつまみとしても十分活躍はしてくれますが、このボリューム感とニンニクのパンチはご飯のお供に最高です。
餃子のタレをたっぷりつけて、ご飯にバウンドさせて食べるのが一番美味しそう。
エビカツも餃子もお店の雰囲気も、お母さんの人柄が映った愛情溢れる良いお店でした。
三軒茶屋の三角地帯も世代交代がすすみ新興のお店が多いですが、「ときわ」のように昔ながらのディープな居酒屋にも頑張って欲しいですよね。
とってもホッとする空間なので、またフラッと立ち寄りたいと思います。
クック井上。さん、良いお店を教えてもらってありがとうございました!
居酒屋ときわ (居酒屋 / 三軒茶屋駅、西太子堂駅、若林駅)
夜総合点★★★★★ 5.0