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昭和30年代にタイムスリップ!「末廣亭 本店」で手作り肉餃子を堪能【米子】

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東京餃子通信編集長の塚田です。

夏休みの家族旅行で鳥取県の米子にやってきました。

今回は餃子の食べ歩きを目的とした旅行ではないのですが、1軒ぐらいは現地で餃子店開拓をしようと米子周辺の餃子情報を調べてみました。

が、、、事前調査の結果では米子にめぼしい餃子店は1軒も見つけることができませんでした。(餃子の王将は2店舗ありました)

餃子情報をネットで探しても餃子情報がほとんど出てこないのです。

しかし、鳥取まで来て収穫なしで帰るわけにはいきません。

 

こんな時に試されるのが餃子の食べ歩き経験値。

経験則から、繁華街で長年繁盛している中華料理店の餃子は当たりの可能性が高いということを学んできました。

 

そこで向かったのは朝日町。

米子市庁舎から徒歩圏内の米子最大の繁華街です。

街並みはかなりレトロな雰囲気で、路地にスナックを中心とする飲み屋の看板が並んでいます。

夜の街なのでランチタイムには人はほとんど歩いていません。

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大きなスナックビルもあるのですが看板は半分も埋まっていません。

あまり景気が良くないのかもしれないですね。

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朝日町で一番人気の中華料理店を探したところ「末広亭」という創業60年以上の町中華店の情報に目が留まりました。

餃子に関する事前情報は全く得られなかったのですがお店に向かうことに。

朝日町の路地を進んでいくと、かなり年季の入った店構えの「末廣亭」を発見します。

一見するとお店はやっているのかつぶれてしまったのか容易に判定でき無いレベルの年季の入り方。

扉に「営業中」の札が下がっていたので一安心。

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入り口の右手のショーケースにはメニューの食品サンプルが並んでいます。

中華系のメニューだけでなく、カツ丼なども置いてあります。

正統派の町中華のメニュー構成ですね。

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長らく店番をしていると思われる招き猫もお出迎えをしてくれます。

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恐る恐る扉を開けて店内に入ると、そこは「ALWAYS 三丁目の夕日」のセットさながらの昭和30年代の雰囲気。

壁や床の色やテーブルセットから末広亭が単なる町中華では無い感じがビシビシ伝わってきます。

70歳ぐらいのご主人が出迎えてくれました。

2代目とのことで戦後間もなくご主人の親父さんが始めたお店らしいです。

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入り口の食品サンプルでメニューはチェックしていましたが、店内のメニュー表にはそれ以外のものも並んでいます。

麺はなんと自家製の手打ち麺。

餃子も手作りで焼、水、蒸から調理方法を選べます。

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鳥取のタウン情報誌「コムコムマガジン」の特集に取り上げられたこともあるようです。

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ラーメンと焼めしはセットにすると800円になるお得セットがあります。

餃子と合わせてセットも注文しました。

 

ご主人が一人で順番に調理するので、かなり調理時間はかかります。

他のお客さんはいませんでしたが、ラーメンと焼きめしが出てくるまでには20分ぐらいかかったと思います。

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ラーメンは醤油あじのあっさりスープ。

トッピングももやしとチャーシュー、ネギとかなりシンプル。

 

お酒を飲んだあとに食べたいタイプのラーメンですね。 

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手打ちの麺がなかなか美味しい。

中太の縮れ麺でスープも良く絡み、あっさりスープとの相性もとてもよいです。

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一方焼めしはチャーシューをたっぷり使い、醤油とコショウで濃いめの味付けがされています。

私好みの味です。

ところどころご飯がダマになっているところや焦げもありますが、このお店の雰囲気の中で食べるとそれもまた魅力に感じられるのが面白い。

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そして念願の焼き餃子。

調合済みの餃子のタレと一緒に運ばれてきました。

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丸々むっちりした餃子が7個盛られています。

焼きムラは少々気になりますが、これぐらいは許容範囲内。

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餡をたっぷり包み、底面も広めに取っています。

これは手作り餃子じゃないと出せない形です。

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ひだのつき方は多少ばらつきもありますが、口が開くことなくしっかりと閉じられています。

皮の厚さは中厚で弾力もあります。

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餡は豚肉をたっぷりと使ってジューシーに仕上げています。

かなり肉の存在感を強く感じる餃子餡です。

ニンニクは意外と控えめでどちらかというとニラの香りでアクセントをつけています。

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下味もついていますがそれほど濃い味付けではないので、お好みでタレで味付けを調整するのがオススメです。

ラーメンがあっさり系なので、逆に餃子は濃いめの味付けにするとちょうど良いかもしれません。

焼めしは濃いめの味付けなので、セットの場合はタレのつけ具合に悩むかもしれませんね。

今回は焼き餃子でしたが、皮も餡もしっかりしているので水餃子でも蒸し餃子も期待できそうな餃子ですね。

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鳥取旅行では餃子店のお店選びに苦戦しましたが、結果良いお店に出会うことができました。

末広亭の様な昭和の面影を残す町中華は東京でも徐々に出会うことができなくなってきたので非常に貴重なお店だと思います。

米子に訪れた際は、ぜひ朝日町の「末広亭」に足を運んで昭和30年代へのタイムスリップをお楽しみください。

p.s.

帰宅してから調べてみたところ米子近くの温泉街の皆生温泉にも暖簾分け店があるそうです。

次回は皆生店に水餃子や蒸し餃子を食べに行くのも良いかもしれないですね。

 

末広亭 本店中華料理 / 富士見町駅博労町駅後藤駅
昼総合点★★★★★ 5.0