東京餃子通信編集長の塚田です。
最近高田馬場が新興チャイナタウンとして注目を集めているということで、週末のランチに足を運んでみました。
新大久保と池袋の間にあるという立地からも中国人が集まりやすい上、早稲田大学に通う留学生も多数いるため、彼らをターゲットとする店舗が出店しやすいのかもしれません。
早稲田通りをあるているとMINI SO(メイソウ)の高田馬場店を発見。
一時期ネット上で、ダイソウや無印良品の模倣店として話題になっていた雑貨チェーン店ですが、なんと日本にも進出をしていました。
調べてみると高田馬場店は池袋店に次ぐ日本2号店。
今はイオンと提携して、国内でも店舗を増やしているようですね。
お店の中を見てみると、商品もディスプレイも意外とちゃんとしていました。
そして価格はダイソーなどと比較して決して安いわけでもないですね。
全世界にものすごい勢いで広がっているようで、「パクリ」とか言って笑ってられる状況ではないのかもしれません。
今回のお目当てのお店は、メイソウと同じく中国で勢いのあるチェーン店「沙県小吃」。
これで「シャーシャンシャオチー」と読みます。
今年の6月に海外進出一号店として高田馬場店が誕生しました。
「沙県小吃」は中国ではいたるところにある超有名チェーン店で、店舗数は63,000店を超えるらしいです。
しかも企業が主導ではなく、福建省の内陸部、三明市沙県政府が主導して生まれたお店とのこと。
詳細は80c(ハオチー)に解説されているので、こちらをごらんください。
入り口には、沙県の国営企業・沙具小吃集団の名前が。
80cの記事にもありますが、海外展開している「沙県小吃」の中で政府公認のついた初めての店舗がここ高田馬場店なのだそうです。
メインメニューは、
- バンメン(拌麺)
- ワンタン
- 蒸し餃子
- 揚げ餃子
- 燕スープ
の5種類。
お店の入り口で食券を購入するスタイルです。
ワンタンの並と蒸し餃子を購入。
バンメンにも魅かれましたが一人では食べきれないので断念。
店内は1階がカウンター席、2階にはテーブル席があるようです。
私は1階のカウンター席に通されました。
お店が新しいということもありますが、とても清潔感があります。
店員さんはマスク着用。
お水はレモンで香り付けするなど、細かなところまで気遣いがあります。
テーブルの上には特製餃子タレとお酢そして辣油ならぬ辣醤が置かれています。
先に出来上がったのはワンタン。
並盛りとはいえ10個以上のワンタンがスープに浮かんでいます。
スープは鶏ガラベースでかなりしっかりした味。
お酢を入れて味を整えて飲むのがオススメとのこと。
ワンタンは小さめで餡は豚肉のみ。
腕肉を使っているらしく、旨味が強くて脂っこくありません。
つるっとした食感の皮は喉越しも良くて美味しいです。
後半は辣醤を使って味変させるのもオススメの食べ方らしいです。
適度な絡みがアクセントになって良いですね。
ワンタンに少し付けて食べても美味しかったです。
続いて蒸し餃子。
蒸篭の中に6個の餃子が並んでいます。
こちらもワンタン同様に薄皮で小ぶりですが、包み手の技術が素晴らしい。
一般的に木の葉包みと呼ばれる包み方ですが、これだけ細かいひだを刻みながら、超薄皮に穴も開けずに包み切るというのは、なかなかできるものではありません。
餃子ダレが用意されていましたが、この餃子はタレなしで食べても十分に美味い。
豚肉の比率が高く皮が薄いので、シュウマイのような味に感じられます。
豚肉の他には、人参、ネギ、しいたけ、エビなど。
贅沢に具材が使われています。
肉汁もたっぷりで、とてもジューシーです。
この肉汁が若干黄色っぽい色になっているのは旨味のヒントだとは思ったのですが、何が使われているのかはわかりませんでした。
餃子ダレはニンニク醤油でした。
中国では水餃子にも蒸し餃子にもニンニクを入れる習慣はありません。
ニンニクはニンニク醤油やスライスした生ニンニクと一緒に食べるのが中国スタイル。
「沙県小吃」の蒸し餃子は単体でも十分美味しかったですが、1~2個は中国スタイルでニンニク醤油の風味付けをして食べてみましょう。
タレ一つで全然味が変わるので、面白いですよ。
「沙県小吃」では、中国で地元の人たちが食べているファーストフードを日本で手軽に楽しめるのがうれしいですね。
次回はバンメンを必ずや食べたいと思います。
この業態は日本でもショッピングモールのフードコートなどに入っていたらとても流行るのではないかと思うので、全国各地に店舗が増えいくのは時間の問題でしょうね。
沙県小吃 高田馬場店 (中華料理 / 高田馬場駅、西早稲田駅、面影橋駅)
昼総合点★★★★★ 5.0