東京餃子通信編集長の塚田です。
昨年9月に水道橋に曾さんの餃子の支店っぽいお店ができたので訪問をした際に、代々木の本店とは異なる餃子が出されていたのでずっと気になっていました。
代々木の店で出されたのは、焼き小籠包の様な丸い餃子でした。
食べ方も黒酢と針生姜を合わせるという小籠包の様な食べ方を勧められました。
これはこれで、そこそこ美味しかったのですが、私が知っている曾さんの餃子とは明らかに異なっていました。
代々木の本店の餃子も変わってしまったのか?
それとも水道橋店だけ違う餃子を出しているのか?
真相を探るために、年末代々木の曾さんの店を訪問してきました。
入り口の券売機で焼餃子を購入。
券売機の写真を見る限りは、以前と同じ餃子が提供されている様に見受けられます。
店内の壁には曾さんの餃子へのこだわりが掲げられています。
当店自家製の餃子は、ケタはずれでっかいこともさることながら、その食感はモチモチパリパリその上ジューシー
かつて味わった事の無い「(手延)生きている餃子」という一品になりました。
鮮度を保つ為、作り置き、冷凍は一切せず、手で延ばした皮に具をつめその場で作った餃子を毎日ご提供いたします。どうぞごゆっくりご賞味あれ店主
曾さんの餃子は、手延べで皮を作り、冷凍保存しないのがポイントです。
水道橋の曾さんの餃子は、機械で作り冷凍保存してあった様に思われますので、別物と言って良いでしょう。
開店直後ということもあり他にお客さんがいなかったので、餃子が焼かれている間に店員さんに水道橋店のことを聞いたところ、餃子自体は全く別物でホンモノの曾さんの餃子は代々木のこのお店でしか食べられないとのこと。
詳細はよく分からないらしいですが、会社が名前を貸しているのではないかということでした。
ライセンスビジネスなんですかね?
曾さんの餃子は大きくて皮も厚いので調理時間が10分ぐらい掛かります。
ようやく餃子が焼きあがりました。
でっかい餃子が6個お皿に盛られてきました。
これですよ。
これ!
これこそが曾さんの餃子です。
表面はパリパリというよりカリッとした食感に仕上げています。
手延べの皮を使いひだをつけずに包んでいます。
この皮はモチモチ感を出す為に、もち粉を使っているそうです。
曾さんの餃子は「生きている餃子」と称される様に、中から熱々の肉汁が飛び出てくるので、一口で頬ばろうとしては危険。
口の中を火傷してしまいます。
安全な食べ方は4分の1ぐらいのところまでを先に噛んで、肉汁を冷ましながらすすります。
その後に残りの部分を口の中へ投入。
そうすれば熱々の肉汁を飛び散らさずに餃子食べることができます。
この肉汁の秘密はたっぷり使われた豚ひき肉。
かなり肉比率が高くなっています。
野菜はニラと長ネギ、玉ネギ。
そして生姜で風味づけをしています。
玉ねぎの甘みと豚肉の旨味で、タレなしでも十分に楽しめますね。
曾さんの「生きている餃子」は、代々木では今でも健在なことが確認できました。
餃子が変わってしまったかもしれないという心配は払拭されました。
焼き小籠包的なものが食べたい時は水道橋店でも良いと思いますが、この「生きている餃子」を食べたい時には、引き続き代々木に来るしかないようですね。
曽さんの店 代々木店 (台湾料理 / 代々木駅、南新宿駅、北参道駅)
昼総合点★★★★★ 5.0