東京餃子通信編集長の塚田です。
世田谷代田でぼんてんの餃子を堪能した後、一緒に行った餃子仲間が「近くにもう一軒気になる餃子屋さんがある」ということでハシゴをすることになりました。
何となくの自粛が続いていて餃子のハシゴも久しぶりだったので、それだけでテンションが上がります。
世田谷代田から環七沿いを代田橋方面に歩くこと20分ほど。
新代田の駅のちょっと先の周りに商店もあまりないところに「餃子 SUNSU」と書かれた看板が見えてきました。
SUNSUでサンスーと読むそうです。
お店は細い階段を上った3階にあります。
怪しさ満点の店構えですね。
階段を上って扉を開けると、こじんまりとしていますが楽し気な雰囲気の店内。
カウンター席が6席のみで、ご主人が一人で切り盛りしています。
餃子のメニューがかなり豊富。
サンマや牛肉をつかった餃子など、普段あまりお目にかかれない餃子メニューが並んでいます。
皮は全粒粉を使った自家製とのこと。
これは楽しみですね。
ご主人もお酒がかなりお好きな様で、餃子以外にもつまみになりそうなメニューが色々と用意されていました。
一軒目でビールを飲んでいたのでレモンサワーを頂くことにしました。
餃子は調理時間がかかるようなので茹でもやしで合間をつなぎます。
この茹でもやしがなかなかいい仕事をしてくれました。
待つこと10分ほど。
サンスー餃子が焼き上がりました。
かなり大きめで食べ応えのありそうなムッチリとした餃子が4個。
焼き色も完璧ですね。
全粒粉を使って手打ちをした皮は香りも食感も印象的。
厚みはかなりあるのですが焼き目もヒダ側も固くなりすぎずサクッとモチっと素晴らしい食感に仕上がっていました。
餡も豚肉の旨味と野菜のバランスが良くとれていて、素材の旨味をしっかりと活かしています。
モチモチ系の餃子は肉汁だよりになりがちなのですが、この餃子は肉汁に頼らず旨い餡を作り上げています。
餡と皮の味だけでも美味しい餃子なのですが、タレにもこだわっていて色々と用意されていました。
サンスー餃子には味噌ゴマダレを試してみました。
味噌と豚肉が合わないわけないですよね。
続いてサンマと柚子胡椒餃子。
青魚の餃子は中国の大連などの臨海部の水餃子では定番中の定番ですが、日本でしかも焼き餃子として魚の餃子が食べられるのはとても珍しいです。
皮はサンスー餃子と同じ全粒粉を使った手作り皮。
モッチリした皮に中にはサンマのほぐし身とネギなどの野菜でつくった餡。
今年はサンマが不漁で価格も高騰している中、よくチャレンジしたなと感心します。
脂の乗ったサンマと柚子胡椒の組み合わせが絶妙でした。
サンマの餃子はシークワーサーの果汁のタレとの相性が良かったです。
サンマの塩焼きにはスダチをかけたりするので、サンマの餃子も柑橘系と合うんでしょうね。
ここで紹興酒にお替りをして、後半戦に突入します。
サンマの餃子を食べながら絶賛していたら、店主さんが喜んでくれてサバの餃子もあることを教えてくれました。
元々はレギュラーメニューとしてサバの餃子を出していて、秋の限定メニューとしてサンマを展開しているそうです。
サバの餃子も肉の餃子に比べるとさっぱり系ではあるのですが、食べ応えもあり旨味もしっかりしています。
締めは牛肉バター醤油餡の焼き餃子を指名しました。
焼き上がりはサンスー餃子と全く変わりがありません。
牛肉のバター醤油風味なんて美味しいに決まってますよね。
これまで誰も試してなかったのが信じられないぐらい美味しい餃子でした。
訪問後にインスタのSUNSU公式アカウントを覗いてみたら限定餃子の情報が盛りだくさん。
栗と豆の餃子とかあさりと生姜の甘辛餃子とか気になる餃子が色々と掲載されています。
こんな餃子を作れる店主さんの創造力に脱帽です。
これらの餃子は期間限定でどんどん変わるようなので、いろんな餃子を食べるためにはこまめに通うしかなさそうですね。