東京餃子通信編集長の塚田です。
久々の新店開拓のレポートをお届けします。
今年3月に大崎に開店した話題の新店「餃子とめしの包琳(ぱおりん)」を遅ればせながらGW(Gyoza Week)前に訪問してきました。
近くのコワーキングスペースで一仕事した後、ランチタイムにお店に向かいました。
大崎駅からはちょっと離れていて徒歩10分弱ぐらい。
「餃子とめしの包琳」はつけ麺の「六厘舎」やタンメンの「東京タンメン トナリ」の運営母体である「松富士食品」が新たに手掛ける餃子専門店とのこと。
この場所は、かつて「六厘舎」の本店があり行列ができすぎて退店を余儀なくされた伝説の店舗らしいです。
週末のお昼時ということもありすでに数人の行列ができていました。
15分ほど待って店内へ。
10席ちょっとのこじんまりとした店舗です。
入り口は開けっ放しで換気がされ、席間にパネルが設置されていてコロナ対策も十分されている様子。
奥の六厘舎時代のカウンターがあるスペースで餃子が焼かれていました。
メニューは餃子のみ。
「餃子とめしの包琳」という店名に従い、餃子定食を注文しました。
8個だと足りないかもしれないので真ん中の12個を選択。
また、定食のみそ汁は差額180円で豚汁に変更できるとのことだったので、豚汁にアップグレードしました。
注文から10分ほどで餃子定食の登場です。
このボリューム感であれば920円の餃子定食でも納得ですね。
ご飯にきゅうりの漬物が添えられていました。
餃子が揚げ焼っぽいので箸休めの漬物がついているのはありがたい。
具だくさんの豚汁はボリューム満点。
熱々なので最初は飲むのに苦戦しましたが、とっても美味しかったです。
180円差額を払っても豚汁にすることをお勧めします。
餃子はかわいらしい丸い形状です。
揚げ焼きに仕上げてあります。
焼き方はホワイト餃子に似ていますね。
昨年荻窪にできた「うどんの花は咲く」の新業態「餃子の花は咲く」もホワイト餃子の様な焼き方をしていましたが、この勢いでホワ餃にインスパイアされた餃子店が増えてくるのかもしれないですね。
皮はホワイト餃子に比べると薄いようでサクサクというよりもカリッとした焼き加減です。
高温で揚げ焼きされているためかなり熱いので、迂闊に一口で頬張るのは危険です。
包み方もとても個性的ですね。
俵型はあっても丸く包まれた餃子ってこれまで見たことが無いかもしれません。
そして横から見るとひだが重なっている部分ぐらいまで焼き目がついていました。
こういう焼き方は家庭ではなかなかできないので、わざわざお店に来る価値があると思います。
見た目のインパクトとは異なり餡はかなりオーソドックスなキャベツと豚肉のバランスタイプです。
ニンニクやニラなどの香味野菜も強めに効いています。
ジューシーさはありませんが安定感のある味わいですね。
全体のバランスが重視されていて、好印象な餃子でした。
餡についてはホワイト餃子とは全く方向性が違いそうですね。
最初はそのまま何も付けずにいただきましたが後半はタレなどで味変。
酢醤油ベースの専用のタレも用意されていました。
餡の味付けがしっかりしてるるのでこのタレをつけるとかなり濃いめの味になりますが白米の相性は良いとおもいます。
白米の上でワンバンさせて余分なタレはご飯に吸い取ってもらうのが常套手段。
白米側にもタレと油の味が染みてダブルで美味しくなっちゃいます。
この餃子はお酢に一味唐辛子ぐらいがちょうど良さそうだと思いました。
揚げ焼なのでお酢でさっぱりさせるのはポイント。
それに加えて辛みも欲しくなるんですよね。
一味唐辛子が良い仕事をしてくれていました。
前評判通りよく考えられた餃子で、このスタイルは今後の餃子のトレンドの一つになりそうな予感がします。
自宅や会社の近くにあれば結構な頻度で通いたくなると思いますね。
餃子定食一本という東京では思い切ったメニュー構成ですが、こういう業態が増えてくれると東京の餃界も盛り上がりそうなので、是非頑張ってもらいたいと思います。