東京餃子通信編集長の塚田です。
年末の茨城遠征の帰り道に珍來総本店系の直営店に立ち寄ろうと思い店を探してみると三郷JCTの近くに「珍來総本店直営 八潮ドライブイン店」が見つかりました。
これなら寄り道のロスはほとんど無いということで、迷わず三郷西IC高速を降りてお店に向かいました。
数分走ったところで右折するとそこには煌々と光る赤い看板がありました。
駐車場には製麺所が併設されてました。
自家製麺へのこだわりが珍來総本店の特徴の一つでもあります。
茨城珍来なども珍来総本店の麺を仕入れているらしいですね。
ちなみに船橋の株式会社珍來の系列の珍來は、別に各店舗の製麺所を併設しているそうです。
入り口のメニューでは、餃子、チャーシュー麺、チャーハン、ニラレバ炒めが大きく消化されてます。
この4品が看板メニューなのでしょう。
店内はかなり広い。
入口正面にはお一人様用のカウンター席。
左側には小上がりとテーブルがズラッと並び、奥にはもう一つ別部屋がありそこにもテーブルがたくさん並んでいました。
一体何席あるのでしょう?
メニューには、麺やスープそしてチャーハンへのこだわり、そしてお客さんのリクエストに限りなく応えていくというお店の姿勢が書かれていました。
食べきりサイズってのも良いですね。
珍來総本店では、直営の4店舗と珍栄会グループ店を「珍來」として扱っている様です。
珍栄会グループ店というのは珍來総本店系の暖簾分けのシステムで珍來総本店や珍栄会グループ各店で修行し独立して珍來の暖簾を掲げているお店です。
珍來創業時の話も丁寧に説明されています。
餃子は「90年愛されている手作り餃子」と説明されています。
もしこれが本当だとすると、戦前から珍來では焼き餃子が出されていたことになりますね。
真相を探ってみたいところです。
戦前のメニューやその写真が資料として残っていれば大発見ですね。
注文は看板に出ていたチャーシュー麺とハーフのシューマイ、ハーフの餃子にしました。
珍來総本店では、ゆでたまごが一個サービスで提供されます。
そのまま食べても良かったのですが、私はチャーシュー麺に投入していただきました。
まずはチャーシュー麺。
厚めにカットされたチャーシューが3枚乗っていて770円は頑張ってますね。
最近はトロトロで柔らかいチャーシュが増えましたが、珍來のチャーシューはギュッと詰まった硬めの歯ごたえ。
昔ながらの町中華のチャーシューって感じです。
こだわりの麺は太めのモチモチ食感で美味しい。
スープは一見すると濃そう感じがありますが、実際にはあっさりした味付け。
チェーン店でこの味だったら全然OKですね。
続いてシューマイの登場。
メニューには「ジャンボ」という記載がありましたが、それほどジャンボサイズではありません。
普通のシューマイよりは少し大きいかなというぐらい。
本来シューマイってこれぐらいの大きさがあったような気もします。
ひき肉がたっぷり入って玉ねぎで甘めの味付けになっています。
味付け自体は控えめなので醤油と辛子をしっかりつけていただきました。
ラストは餃子です。
こちらはメニューに記載の通りジャンボサイズの餃子です。
サイズ感は茨城珍来と同じぐらい。
箸で持ち上げるとずっしりした重みを感じますね。
50gぐらいあるのかな。
皮は大判ですが厚さはそれほどありません。
ひだが細かく均等に刻まれ、しっかりと圧着もされています。
包み方が丁寧ですね。
餡は細かく刻んだキャベツと豚ひき肉をよく練り込んであり、味付けはオーソドックスな感じ。
茨城珍来の餃子よりも豚肉比率は高めのような気がします。
一方でキャベツの食感は弱めでした。
酢醤油タレをタップリ付けて食べました。
一口では食べ切れないので、断面からもタレを吸わせて味付けを調整します。
戦前からこのジャンボ餃子が食べられていたかどうかはさておきとして、このサイズ、このクオリティの餃子がチェーン店で食べられるというのは、やはり驚きですね。
珍來総本店と茨城珍來で餃子の餡の食感や味付けは、かなり異なりましたが、一つ一つ丁寧に餃子を作るという珍來イズムは、どちらの餃子からも強く感じました。
今度はドラゴン珍來でおなじみの株式会社珍來系のお店の餃子とも食べ比べをしてみたいと思います。
珍来総本店 八潮ドライブイン店 (ラーメン / 吉川美南駅、新三郷駅、吉川駅)
夜総合点★★★★★ 5.0