東京餃子通信編集長の塚田です。
相変わらず生活圏内での一人での町中華巡りが増えてる今日この頃。
今回は武蔵小山の「正来軒」にお邪魔しました。
東急目黒線の武蔵小山駅を出て小山台高等学校の裏手を目指して歩くこと5分ほど。
交差点の三角地帯で「ラーメン」と書かれた赤いテントを発見。
こちら「正来軒」には、柔道の金メダリストであり総合格闘技でも活躍した吉田秀彦さんがよく来ていた様子。
近くに道場があったみたいですね。
日テレのeveryではご主人がカブで出前に出る姿を取材されたそうです。
現在でも出前には対応しているようで三角地帯の角の部分に出前用のカブが待機していました。
店内はカウンターのみ。
手前の席では地元の常連さんがいい感じにできあがっていました。
週末だから明るいうちから飲みたくなっちゃいますよね。
私は一番奥の席が空いていたので、そこに案内されます。
着席してメニューをチェック。
なんとラーメンは350円、炒飯は430円と驚きの価格。
店の外に貼ってあった雑誌の記事にも「安くて旨くて何が悪い!」と書かれていましたが、安すぎるにも程があります。
あまりに安すぎるので、一番高値を付けてる鳥ナスミソ丼を注文。
もちろん餃子も注文しました。
ちなみに「正来軒」では、ドリンクはセルフサービス制です。
焼酎はグラスで150円だそうです。
大瓶560円が相対的に高級酒に見えてきます。
感覚が麻痺してきますね。
カウンターの上には調味料が置いてあるのですが、味の素も置いてありました。
昔は食卓やお店でもよく見かけましたが、最近見なくなりましたよね。
お新香などに味の素をふりかけていたのが懐かしい。
餃子に先行して鳥ナスミソ丼が完成。
具だくさんでかなりのボリュームですね。
スープもついてきます。
鳥ナスミソ丼の選択は大正解でした。
ナスや他の野菜の火のちょうどよく、味付けもピリ辛で食欲をそそります。
ジムでのトレーニング後でお腹も減っていたこともあり、バクバクと食べ進めてしまいました。
鳥ミソナス丼に夢中になっていると、少し送れて餃子も登場。
通常の餃子よりは少し大きめでしょうか、お皿に一列には並びきりません。
このサイズで6個300円はかなり安い。
若干焼きムラはありますが全然許容範囲。
やや厚めの皮を使い、ヒダは大きめに刻まれ強く圧着はされていません。
餡はみっちりとギリギリまで包まれています。
手作り餃子ならではの出来栄えです。
餡は超粗目に刻まれたキャベツが中心。
あまり水気も絞っていないようで、キャベツがそのままの美味しさで包まれています。
噛むたびにザクッ、ザクッとした食感が感じられます。
このタイプの餃子は意外と珍しいですよね。
餡の味付けは薄めでニラの風味をアクセントにしています。
丼ものやラーメンのサイドメニューとして食べるのであれば、これぐらいあっさりした味付けが良いのかもしれません。
お酢と醤油を5:5ぐらいでいつもよりも濃いめの酢醤油にラー油を少々。
これぐらいがこの餃子にはちょうどいい感じでした。
半分食べてから、断面からタレを吸わせてから食べるのも味変になりオススメです。
鳥ナスミソ丼と餃子あわせて960円でお腹いっぱい。
オーダーを旨く考えればお呑んでも1000円ちょっとで十分楽しめちゃいます。
「安くて旨くて何が悪い!」というフレーズがぴったりのお店でした。
再開発で町の様子がどんどん変わっていく武蔵小山ですが、こういうお店にはずっと残って欲しいですね。