東京餃子通信編集長の塚田です。
久々に世界の餃子風料理のご紹介です。
今年の7月に楽天市場が運営するブログメディア「それどこで買ったの?」に、
『ユーラシア大陸は餃子でつながっている!
〜中国からヒマラヤを越えてトルコ、ヨーロッパまでご当地「餃子」の旅〜』
という記事を書いたのですが、この記事を読んだ読者の方から東ヨーロッパのジョージアにヒンカリという餃子風料理があるという貴重な情報を頂きました。
それ以来、ずっとヒンカリが食べたいと思っていたのですが、先日、餃子仲間のKさんから「吉祥寺でヒンカリを食べられる店を見つけたので行きましょう!」というありがたいお誘いをいただきまして、吉祥寺は「Cafe RUSSIA」にやって来ました。
CAFE RUSSIA
住所:〒180-0004 東京都武蔵野市吉祥寺本町1-4-10 ナインビルB1(地図)
吉祥寺駅からすぐの雑居ビルの地下にCafe RUSSIAはあるのですが、隣の看板が目立ちすぎて私は一度素通りしてしまいました。
近に降りて行くと階段の正面に紫色のCafe RUSSIAの店舗が待ち構えています。
こちらのお店はロシア料理とジョージア料理の専門店。
ジョージアはソビエト連邦から独立をした国。ロシアの影響を多分に受けています。
日本ではつい最近までロシア語読みのグルジアと読んでいましたが、今年からジョージアと呼称を変更しています。(ジョージア政府からの再三の変更要請があったそうです)
早速店内に入ると満席です。
予約をしてなかった入れませんでした。
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普段はビール派の私ですが、ジョージアがワイン発祥の地と聞いたのでこの日はワインで。
まずはズベリ トビリシというジョージア産のスパークリングワインで乾杯。
甘めでハーブの様な香りが少しします。
そしてここからジョージア料理を堪能。
ジョージア料理はもちろん初体験。
見るのも聞くのも初めての料理が沢山出てきます。
まずは前菜のゲブジャリア。
ミントで味付けしたカッテージチーズを更にチーズで包んだ料理です。
とっても爽やかな香りで濃厚な味。
続いて毛皮のコートを着たニシン。
赤いのはビーツです。
これが毛皮のコートなのでしょうか?
これはアジャプサンダリというスパイスの聞いたラタトゥーユの様な料理。
続いてバクラジャーニ。
クルミのペーストを茄子で包んでいます。
ジョージアの料理は包む系が多いのかも。
これは驚きのサーロという料理。
豚の背脂を塩漬けにしたものです。
背脂の塩漬けのタイミングで赤ワインに変更。
ムクザニという銘柄で、結構しっかりした風味。
続いて出てきたのはハチャプリ。
チーズの入ったジョージア風ピザのような食べ物。
中国のシャオビンにも似てるかも。
そしてお待ちかねのメインディッシュは、念願のヒンカリ。
第一印象は「デカっ!」
大きなサイズの包子が大皿にゴロゴロっと盛られています。
形は小籠包やモンゴルのボーズに似ていますが、決定的に違うのはその大きさと調理方法。
小籠包もボーズ基本的には一口サイズですが、ヒンカリはスプーンで持ち上げるだけでも一苦労。
これだと小籠包ではなく大籠包ですよね。
そして調理方法に関しても、小籠包もボーズも蒸しますが、ヒンカリは茹でて食べます。
コショウなどが入った香辛料をパラパラっとかけていただきます。
皮はかなり厚手で弾力があります。
このサイズで形を崩さないためには、これぐらいの皮の厚さが必要なのでしょう。
餡はおそらく牛肉。
肉からスープを出すために水を足して包むらしいです。
このため皮に穴を開けると、中からはたっぷりのスープが出てきます。
正に小籠包というか大籠包。
今まで食べた世界の餃子風料理の中でもかなり上位に入ってくる美味しさです。
この日は一人3個ずつ食べたのですが、これだけでかなりお腹にたまります。
デザートのりんごケーキで締めです。
紅茶の風味がするクリームが美味しかった
ラストはコーヒー。
このコーヒーには2つ秘密があります。
1つはものすごく甘い。
たっぷりの砂糖が有無を言わされず入っています。
もう一つはこちら。
コーヒー占い。
カップの底に残ったコーヒーの形で占うそうです。
これは何の形でしょう?
どのシンボルも見つけられなかったので、何もかなわないのかも、、、
前から食べたかったヒンカリが食べられて願いが一つ叶ってしまったので、これ以上望むのが罰当たりなのかもしれませんね。
餃子がきっかけで知ったジョージア料理でしたが、どれもとても美味しくて大満足。
わざわざヒンカリが食べられるお店を探してくれたKさんに感謝です。
ちなみに今回食べたヒンカリは2日以上前に予約注文をしないと食べることが出来ないそうです。
ヒンカリ目当てでCafe RUSSIAに行かれる方は予約をお忘れなく。
Cafe RUSSIA (ロシア料理 / 吉祥寺駅、井の頭公園駅)