東京餃子通信編集長の塚田です。
先日、全国餃子祭り in 宇都宮への取材の後、地元宇都宮の餃子も食べておこうと、正嗣の宮島本店にやって来ました。
正嗣は、メディアの取材を一切受けないので全国的な認知度は低いですが、宇都宮の地元ではみんみんと人気を二分する宇都宮を代表する老舗餃子店です。
私の感覚ですが、どちらかというと地元では正嗣派の方が優勢な気がします。
2014年の火事で新店舗に移転をしてから初めての訪問です。
夕方から雨がポツポツふってきたこともあり、行列は非常に短く15分〜20分ぐらいで店に入ることが出来ました。
これはかなりついています。
店頭には「はじめてご来店のお客様へ」という案内文が掲示されています。
この一文目
当店は餃子専門店ですのでライスやビールはございません。
に正嗣の餃子専門店としてのこだわりが凝縮されています。
メニューは、焼き餃子、水餃子、冷凍持ち帰りのみです。
この日はさんざん全国餃子祭りで餃子を食べてきたので、焼き1、水1の最小ロットでの注文とさせてもらいました。
カウンター席の中央の席に案内されました。目の前で大将が餃子鍋で丁寧に餃子を焼いくれるという特等席。
行列に並んでいる間にオーダーが入っているので、着席するとすぐに餃子が運ばれてきます。
まずは焼き餃子。
素晴らしい焼き目ですね。
カリッとした焼き目と、モチっとした皮の食感。
この食感のコントラストが正嗣の特徴です。
餡は野菜が多めのねっとり餡。
生姜が効いていて、味付けは非常にさっぱりしています。
これはいくつでも食べられてしまう感じの餃子です。
朝からあれだけ餃子を食べてきたのにまだ食べられてしまうのは、まさに正嗣マジックですね。
タレと辣油を付けて、味を濃い目にして食べても美味しいです。
続いて水餃子。
宇都宮の水餃子は丼にはられたお湯に餃子が浸った状態で出てきます。
私は最初このスタイルの水餃子を見た時は驚きましたね。
このお湯に自分ごのみの味付けをしていくのが宇都宮スタイルの真髄です。
まずは辣油の下に沈んでいる砂の部分をひとさじお湯に入れます。
そしてお酢を多めに追加。
最後に醤油はちょい足しで味の調整。
これが私の好みの配合です。
ピリ辛になったスープで、焼き餃子とは違う味わいの餃子になります。
最後に餃子を1~2個丼のなかで軽く崩して作った餃子餡のスープを飲み干してごちそうさま。
久しぶりの正嗣でしたが大満足。
当たり前ですが、お取り寄せで自分で焼くのとは、ひと味もふた味も違いますね。
お祭りだけじゃなくて、餃子を食べに街に出てきて良かったです。
東京餃子通信では、皆さんからの餃子情報をお待ちしております!