東京餃子通信編集長の塚田です。
本日は東京の魔窟「ニュー新橋ビル」を探索してみたいと思います。
新橋駅前SL広場前ににそびえ立つニュー新橋ビル。闇市の跡地を整備するために昭和46年に建てららたニュー新橋ビルは、再開発の話は何度も出ているようなのですが今も健在です。
1Fはチェーン系の飲食店とチケット屋、スーツ屋と結構普通な感じなのですが、地下には小さな飲食店がずらっと並んでいます。
もともと闇市跡地で営業をしていた飲み屋や飲食店がここに集められたのが始まりだそうです。
いまではお店も入れ替わっており、大陸系の中華居酒屋が多く入っているので、結果餃子を出す店もたくさんあります。
餃子を出す店はたくさんあるものの、ネット上に情報があまりでていないので勘を働かせてお店を選択。
今回は、店の前に出ていたメニューとサイン色紙が並んでいるのを頼りに「蘭苑炒めま専科」を選択しました。
入ってみて驚いたのですが、こちらは昭和27年創業の老舗中華店「蘭苑菜館」の支店とのこと。
銀座にも支店を出すほどのお店だったようなのです。
いまでも本店は新橋駅の烏森口近くにあるそうです。
昭和30年には高松宮様が来店されたとのこと。
まさか、ニュー新橋ビルの地下でそんなお店に出会えるとは驚きです。
店内には水島新司さんをはじめとして、多くのサイン色紙が飾ってあります。
おそらくニュー新橋ビルのこの店ではなく、銀座店か本店に来店されたのだと思いますが、、、
とりあえず焼き餃子と飲み物を注文。
ホッピーセットを頼もうかと思ったのですが、540円とかなり高額な価格設定。
瓶ビールの方が安かったので、瓶ビールに切り替えます。
赤星でした。
最近、赤星をよく見かけるようになりましたね。
しばらくして焼き餃子が運ばれてきました。
一般的なサイズの餃子が5個並んでします。
油を多めに敷いて焼かれた焼き面はよく焼き気味でとても美しく焼けています。
全く焼きムラがないですね。
餃子の大きさの割に焼き面が広い理由は、餡を少なめに包んでいるのも影響しているようです。
カリッとした食感重視ということなのでしょうか。
ふんわりと柔らかめに包まれた餡は、豚肉とキャベツ、ニラといったオーソドックスな具材。
ニンニクはあまり感じられませんでした。
味付けはやや薄めなので付けダレは必須。
酢醤油にラー油をたっぷりと入れました。
このラー油は辛さはそれほど強くないですが、花椒のスーッとした香りが鼻から抜けてとっても美味。
焼き面のカリッとした食感を残すために、ヒダ側にたっぷりとタレをつけていただきました。
焼き餃子を食べている間に、壁に「魚白身餃子」なるメニューが貼ってあるのを発見。
店員さんに聞くと、焼き餃子と同じベース餡に白身魚のすり身を追加した水餃子とのこと。
せっかくなので魚白身餃子も追加オーダーしました。
しばらくして水餃子が5つ運ばれてきました。
焼き餃子と包み方が異なりますね。
丸に近い形状をしています。
まずは何もつけずにいただきました。
皮は手延べではなく、おそらく焼き餃子と同じ皮を使っているようです。
ヒダの部分に若干芯を残すような茹で加減。
餡はベース餡に白身魚のすり身をたっぷりと追加をしているので、はんぺんのようなフワッとした食感とベース餡の旨味をぎゅっと染み込んだ味が印象的でした。
このフワッとした食感は山芋も入っているのかもしれません。
味付けは優しめなので、焼き餃子用に調合したタレも合いました。
この餃子は香酢を使っても美味しくなりそうです。
餃子に魚を入れるというのはこれまで自分では試してみたことがありませんでしたが、これは自分レシピにも使わせてもらおうと思いました。
東京餃子通信では、皆さんからの餃子情報をお待ちしております!