東京餃子通信編集長の塚田です。
中目黒で小腹が空いたので美味しい餃子を食べられそうな店を探したところ、ワンタン専門店を発見しました。
上海スタイルの饂飩専門店「百年ワンタン」です。
こちらは以前池尻大橋で立ち寄った「百年ワンタン上海バル」の本店でした。
上海バルはその名の通りカウンターでお酒を飲むのを主にするタイプの店作りですが、本店は通し営業で昼はランチサービスがあるなど、時間が不規則な私にはありがたい存在です。
ちょっと早めの時間でしたが、暑さで喉が渇いていたので白酒ベースのハイボール「上海ギャラクシー」を注文。
前回上海バルの記事を見返すと同じものを注文していました。
白酒の香りもよく、ソーダで割ってあるので非常に飲みやすいです。もともとアルコール度数が非常に高いお酒なのでごくごく飲むと危険かもしれません。
自家製のザーサイをサービスで出してくれました。
市販のザーサイとは全然違う食感。シャキッとした歯ごたえがあります。
ザーサイが野菜の漬物だということを再認識。
ワンタンは前回の訪問時には4種類でしたが6種類に増えていました。
店主さんに話しでは、池尻大橋の上海バルでも今は6種類出しているとのこと。
6種Mixという贅沢なセットメニューがあったのでこちらを注文。
調理方法は、スープ、皿ワンタン、焼きワンタンから選べます。お酒のお供には皿ワンタンが人気とのことなので、皿ワンタンを指定しました。
諸説ありますが中国ではワンタンは2500年前から存在するとのこと。日本でいうとまだ縄文時代。小麦が伝来する前の話しです。
ワンタンが運ばれてくる前にタレがセットされます。
黄色は和タレ。白みそベースのまろやかな味わいのタレです。
黒は洋タレ。黒酢がベースなのですがオリーブオイルとブレンドされています。
赤は中タレ。こちらは中華風の辛みそです。食欲促進効果のある五種のスパイスを使ったみそです。
中ダレの辛みそは「百年辣醤」という名前で瓶詰めで販売されていました。熟成をさせているので食べる辣油とは異なりますが、辣醤はご飯に乗せても絶対に合いますね。
ワンタン6種が運ばれてきました。
かなり大きなワンタンです。主食扱いということがよくわかります。
包み方もぷっくりとして可愛らしいですね。
包み方が全て同じなので外側からの判別が難しいですがこれは牛肉ワンタンです。
上海ワンタンには珍しく肉が強い餡です。かなり食べ応えがあります。
上海料理らしく味付けはシンプルで控えめなのでタレでアレンジをします。牛肉ワンタンには洋タレを試してみました。黒酢の香りと牛肉の相性が良かったです。
大根のワンタンには中国醤油で濃いめに味付けをした大根と豚肉と豆腐の餡が包まれていました。
他のワンタンに比較して味が濃いのでタレなしでも美味しいと思いますが、和ダレをつけるとみその旨味をが足されて更に深い味わいになります。
全6種のワンタンの中で、私は大根のワンタンが一番気に入りました。
パクチーワンタンには辣醤が合いました。
5種類のスパイスの香りとパクチーのハーモニーが素晴らしいです。パクチーと豚肉の他に豆腐を入れてヘルシーに仕上げています。
帆立ワンタンは黒酢とオリーブオイルでいただきました。
優しい味付けで帆立の甘みが感じられます。いきなりタレをつけてしまいましたが、これはタレなしんほうが帆立の美味しさが活きたかもしれません。白みそダレの方が良かったかもしれません。
小松菜のワンタンは豚肉餡に小松菜をたっぷり足した野菜たっぷりのワンタン。これは非常にヘルシーです。
ラストは海老ワンタン。
豚肉と野菜の餡におおきな海老が丸ごと。プリプリ食感と海老の甘みが印象的。
和ダレをつけていただきました。
どのワンタンも全般的に皮が美味しいのに驚きました。店主さんに餃子とワンタンの皮の違いを尋ねると、ワンタンの皮にはかん水を使っているとのこと。かん水を使った皮は黄色いイメージがありましたが、黄色い皮や麺はかん水だけでなくクチナシなどをつかって着色しているのだとか。
上海ではスープワンタンが一番ポピュラーな食べ方とのことで、百年ワンタンも野菜で作ったスープにも自信があるということなので、次回はスープワンタンにも挑戦してみたいと思います。
百年ワンタンではお持ち帰り用に冷凍ワンタンの販売もしています。いつでも本場上海のワンタンが自宅で楽しめるというのも贅沢な話ですね。
- ジャンル:上海料理
- 住所: 目黒区東山1-8-6 サンロイヤル東山
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- (写真提供:ayato1127)
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百年ワンタン (上海料理 / 中目黒駅、代官山駅、池尻大橋駅)
夜総合点★★★★★ 5.0