東京餃子通信編集長の塚田です。
少し間が空いてしまいましたが、夏休みの高知餃子ツアーのレポートを再開します。
今回の高知旅行の最大の目的だったのは高知餃子の雄「安兵衛」の本店。東京では行列ができる餃子店として有名な「えびすの安兵衛」の本店です。もともと屋台ロードの一角で営業をしていたのですが、あまりの人気に現在は少し離れた場所で独立した屋台として営業をしています。
実は旅行の数日前の事前確認の段階で気づいていたのですが、安兵衛の本店にあたる「屋台安兵衛」は日曜定休。
しかし、私が高知市内に夜滞在できるのは日曜日のみ、、、
さらに、屋台街の人気店のいくつかも日曜定休、、、
ちゃんとリサーチをしてから旅行日程を組まないといけないですよね。
というわけで、ひろめ市場などで餃子を堪能したあと、気をとりなおして日曜日の夜も営業をしている屋台を攻めることにしました。
グリーンロード(通称:屋台ロード)に9時過ぎに戻ると、数は少ないものの数軒の屋台が営業していました。
一通り店構えやお客さんの入りをチェック。4軒の屋台があり餃子を推している店はその内2店でした。
まずは追手筋側にあった「じゅんちゃん」に入りました。
「じゅんちゃん」は屋台なのに小上がりがあったりと、なかなか大規模な店構え。
50年ぐらいの歴史があり、いまの女将さんは二代目なのだとか。
カウンター席の端に座りメニューを物色。
ラーメンも旨そうですが、これを食べてしまうとハシゴができなくなるので我慢。
まずは瓶ビールとギョウザを注文しました。
まずは、乾杯。屋台には瓶ビールが映えますね。
ビールを飲みながらカウンターの中の厨房を見ていると美味しそうなおでんがあります。
真夏に汗をかきながら屋台でおでんというのもおつですよね。つゆは継ぎ足しではなく毎日仕込んでいるのだとか。
せっかくなので盛り合わせを一ついただくことにしました。
シンプルな味付けですがカツオの出汁がよく染み込んだおでんです。
そして餃子が専用のポン酢タレと一緒に登場。
薄皮を揚げ焼きは高知屋台餃子共通のスタイルのようですね。
サクサクっと焼き上げられた底面。
たっぷり油を使うので縁の部分というよりもひだに近いところまで焼き目がついていました。
揚げ餃子と焼き餃子の間ぐらいの感覚ですね。
サクサクとした焼き目の食感の中にはザクザクとしたキャベツの食感が現れます。
キャベツは手切りにすることで触感を残した餃子に仕上げているのだとか。
ニンニクとショウガががっつり効いた餃子で口に入れた瞬間の香りのインパクトはかなり強めです。
餃子自体の味付けはさっぱり目で野菜が多いので、二軒目以降に来たとしても軽く食べられてしまいます。
味の調整はポン酢をつかって行います。
ポン酢のさわやかな香りがさらに食欲を刺激します。
深夜でもパクパクと食べてしまいそうな危険な餃子です。
安兵衛に限らず、高知の屋台には餃子文化が根付いているということが分かったのは大発見。
お酒好きの高知の皆さんが生み出した締めの屋台餃子文化。これは是非県外にもっとアピールしてほしいものです。
じゅんちゃん (ラーメン / 蓮池町通駅、高知橋駅、堀詰駅)
夜総合点★★★★★ 5.0