大阪餃子通信の現地特派員の本家ヲサムです。
今日は神戸の王子公園にやって来ました。
因みにこの地にある王子動物園は日本で唯一パンダとコアラが一つの園内で観れる老舗動物園です。
実はこの駅前に、あの「料理の鉄人」に出たシェフのお店があるらしいのです。
その店名は…
「中華料理鉄人の店 天天」、かなり直球です(苦笑)。
その鉄人とは北野オールドホンコンレストランの元料理長を勤められた唐朝輝氏。
店構えは大衆中華の雰囲気で、店内もカウンターとテーブルで構成されアットホームな感じです。
事前にネット検索で鉄人の顔を見ていたので、入ってすぐ厨房を探しました。
しかし、鉄人は見当たりません…暫し外出中?
今日はお休みなの?
一抹の不安を抱き、カウンターに座りメニューを眺めてると、まさに鉄人が考えた料理がズラリ。
壁にも「料理の鉄人」に出られた際の写真が飾らせています。
お店にいた別のシェフに鉄人のことを尋ねてみると、近年鉄人は店を去られたらしく、現在は鉄人の側で鍋を振っていた現シェフが店長になったらしいのです。
正直ショックでしたが、鉄人のDNAがこの店の料理に残っているか否かを確かめるべく頼んだものはトビコが入った海鮮炒飯、そして水餃子。
厨房では手際良く炒飯が作られています。
その間、まず出されたのは中華スープ、とき玉子と鶏ササミの入った実に上品な味わいのスープです。
そして、炒飯が運ばれてきました。具沢山でご飯の隙間にトビコが沢山混じっています。
一口食べてみると、様々な海鮮具材の香りが口から鼻に抜けます。
なんて旨い炒飯なんだ!
心の中で叫んでしまいました。
中華スープも炒飯もこれまで食べた中では間違いなく三本の指に入ります。
更に水餃子が出来上がりました。
皿に熱々の水餃子、それに特性ダレが絡められ、青葱が添えられいます。
思わずヨダレが垂れそうになります。
熱々の水餃子をガブリと口に入れると、ジュワッと肉汁が溢れてきます。
モチモチの皮は水餃子仕様なのだと思いますが、これは焼餃子にしても絶対美味しいと思います。
大衆中華な雰囲気のお店で出されたのは、まさに高級中華のレベルの絶品料理でした。
残念ながら鉄人はもういませんが、そのDNAを受け継ぐシェフの平尾さんが最高の中華を提供して下さいます。全てのメニューを食べたくなりました。
関西の中華料理界には「料理の鉄人」であの陳建一氏に伝説的勝利を飾った程一彦さんがいらっしゃいます。
程さんも引退間近なのか、宝塚のお店「龍潭」で一日一組の完全予約制で絶品中華を提供されているらしいです。
来年是非、伺ってみたいと思います。
「中華料理鉄人の店 天天」
兵庫県神戸市灘区王子町1-2-15
078-882-3958