大阪餃子通信の現地特派員の本家ヲサムです。
大阪の大衆中華店で「まるい飯店」という屋号は有名です。
代表的な店舗として、かつて“100円ラーメンの店”が阪神百貨店裏の闇市街にあり、その後は兎我野町に移店した「まるい飯店(丸伊飯店)」さんがあります。
そちらのお店は現在二代目の方が営まれ、ケンドーコバヤシさんなど大阪の芸人さん達も御贔屓にされる人気店となっています。
看板料理は餃子で、小振りながらニンニクたっぷりのガッツン系な昔ながらの餃子を楽しむことができます。
そして梅田のこの「まるい飯店」から派生して、昔は20-30店の「まるい飯店」系列店が存在したそうです。
そして現在、同屋号のお店がまだ2-3店あるという事で訪問して来ました。
当時から1/10に減った「まるい飯店」系列店はどんなお店かご紹介します。
まずは、花園町にある「まるい飯店(ファミリー中華まるい)」さん。
大通りから路地を少し入った所にお店はあります。
店内はご近所の常連さん達で賑わっています。
早速、餃子(270円)を注文します。
焼餃子の他にフライ餃子や餃子スープなどもメニューにはあります。
こちらの餃子、綺麗な羽根が付いています。
薄皮を使ってサクサクに焼き上げています。
餡は、野菜たっぷりで春雨が入っていて実に美味しいです。
店長と少しお話をさせて頂くと、こちらのお店は1972年創業、梅田「まるい飯店」で3年修行された後、暖簾分けで独立されたとのことです。
店長と男前な二代目の息子さんと笑顔でカメラに応えて下さいました。
つぎに、我孫子にある「まるい飯店(大阪特上餃子製造直売所本店)」さん。
駅から10分程歩いた大通り沿いにお店があります。
こちらのお店は元ボクサーでタレントの赤井英和さんも御贔屓にされている様で、店内にはサイン色紙や写真が飾られていました。
早速、餃子(250円)を注文します。
焼餃子の他に揚餃子や水餃子などもメニューにはあります。
こちらの餃子、特にこの季節の冬餃子が美味らしく、餡には甘みのある松波キャベツを使用し、青森産のにんにく醤油で味付けされています。
確かに一口食べた瞬間にキャベツの甘さが口の中に広がります。
この季節に訪問する事ができて良かったです。
店長と少しお話をさせて頂くと、こちらのお店は1978年創業、創業者のご主人は他界されましたが、梅田「まるい飯店」と交流があり、修行等はされてませんが、暖簾を分けられた様です。
創業者の方のお写真の横で二代目の息子さんが笑顔でカメラに応えて下さいました。
今回は訪問しませんでしたが西成今船「大阪ラーメン」さん、西成岸里「大阪飯店」さんも、「まるい飯店」の100円ラーメンから派生したお店らしいです。機会があれば是非訪問してみたいと思います。
大阪には「まるい飯店」以外にも、「丸正」「小洞天」「三よ志」「蓬莱」「珉珉」、そして「王将」など暖簾の歴史が長い餃子店・中華店が多くあります。
その関係が明確に解るとスッキリするのですが、個々にヒアリングしてもデリケートな部分もあり、なかなか解らないことが多いです。
今回の三軒も何らかの関係があるとは思うのですが明確に解明する事は難しかったですが店長さんの声を元にレポートしてみました。
■「まるい飯店(丸伊飯店)」
大阪市北区兎我野町12-15 丸一ホテル2F
06-6363-2652
■「まるい飯店(ファミリー中華まるい)」
大阪市西成区旭1-2-11
06-6649-3841
■「まるい飯店(大阪特上餃子製造直売所本店)」
大阪市住吉区山之内1-27-17
06-6695-1268