東京餃子通信編集長の塚田です。
タレコミ情報をもとにやってきたのは京急生麦駅。
歴史の教科書にも出てくるあの生麦事件が起きた場所。
生麦事件から薩英戦争の流れはNHK大河ドラマの「西郷どん」にも登場しましたね。
今でもキリンビールの工場近くに生麦事件の碑があります。
今回の訪問先はそんな生麦で長年地元住民に愛されてきた町中華「南門飯店」。
生麦駅からは第一京浜を渡って住宅街の中を10分弱歩くとたどり着きます。
地元在住の常連さんからのタレコミです。
入り口のガラスケースの中には食品サンプルがズラッっと並んでします。
埃一つなくキレイに掃除が行き届いていて好印象。
店内には円卓もあり夜はお酒と料理が楽しめそうな雰囲気。
ランチを食べに来た近隣住民と思われる方が帰りに焼酎のボトルを入れて帰って行ったのが印象的でした。
古き良き横浜の町中華ということでサンマーメンと焼き餃子を注文。
サンマーメンは子供の頃から食べ続けてきたソウルフード。
私にとっては餃子と同じぐらい思い入れの強い料理です。
何も言わなかったのですが、注文した2品がほぼ同時に運ばれてきました。
普通に作ると麺が先にできてしまうので、厨房で作る順番を調整してくれていたようです。
この日は空いてはいたとはいえ、この細かな心遣いは嬉しいですね。
サンマーメンには大きめにカットされた野菜がたっぷりと盛られています。
もやし以外にもキャベツに人参、しいたけ、筍など多彩な野菜が使われています。
一般的にはもやし中心のサンマーメンが多いのですが、これは嬉しいですね。
麺は細麺、とろみのついた餡がよく絡みます。
餡のおかげでいつまでも熱々の状態をキープできるのがサンマーメンの魅力です。
そしてメインディッシュの焼き餃子。
いや、今回はサンマーメンのサイドメニューが正しいポジショニングでしょうか?
メインなのかサイドなのかは餃子の味で判定したいと思います。
大判の皮を使い、底面を大きめにとってサクッと焼き目をつけています。
油の利用は抑え気味にしているようです。
中厚の皮でヒダは深めに刻み、餡は少なめにふっくら包んでいます。
餡の具材は豚肉と野菜はバランスをうまくとっています。
餡の豚肉はよく練りこまれていて、肉から滲み出てくる肉汁でかなりジューシーな仕上がりになっています。
キャベツは細かく刻んで水分をしっかりと絞っているので、肉汁の濃厚さが際立ちます。
餡はキャベツの甘みに加えて、さらに甘めで濃いめの下味がつけられています。
ニラは控えめですがニンニクをしっかり効かせてあります。
餃子単体やお酒のつまみであれば餃子単体で充分な味付けです。
サンマーメンのスープの味とバランスを取るために薄めの酢醤油をつけて食べてみました。
タレでの味の調整はお好みですが、かなり薄めの酢醤油がちょうど良さそうです。
サンマーメンと餃子という横浜の町中華の定番セットに大満足。
どちらもレベルが高く職場や家の近くにあったら、かなりの高頻度に通ってしまいそうなお店でした。
南門飯店 (中華料理 / 生麦駅、花月園前駅、国道駅)
昼総合点★★★★★ 5.0