東京餃子通信編集長の塚田です。
大阪出張のついでに仕事終わりに餃子店巡りをしてきました。
この日は遅くまで予定が入っていたのでホテル近くの「味奉行」の本店にやってきました。
以前、北新地店(現在は閉店)の前を通った時にその独特な雰囲気が印象的でずっと気になっていました。
その際には、時間の関係で訪問することが出来なかったのですが、ようやく本店に伺うことができました。
独特の雰囲気というのはこれ。
オーナーの宇野山和夫さんは、ミュージシャンであり俳優でもある方なのだとか。
作曲家としてもいくつもの有名企業のCMソングを手がけてもいるらしいです。
店舗が入っているビルの3Fに上がるとまたまたオーナーの写真があらゆるところに貼ってあります。
そして入り口がこれ。
ここは奉行所なので頭を下げて入らなくてはなりません。
店内には遠山の金さん(?)に扮した宇野山オーナーが。
圧が強いですね。
この雰囲気の店内ですが、なぜかBGMには洋楽が流れています。
宇野山オーナーは最近はユーチューバーとしてもご活躍のようです。
こちらが日本やんちゃな高齢者協会テーマソングの味奉行が唄う「やんちゃな高齢者」。
なぜかここでは奉行感が全くありません。
色々と突っ込みどころ満載なお店で、餃子にたどり着けません。
ようやく餃子メニューをチェック。
こちらが殿堂入りの6品の「俺の餃子」。
大阪名物のひとくち餃子以外にも1982年の創業から6種の餃子メニューを出していたそうです。
1982年で餃子の天ぷらや餃子のハンバーグというのは、かなりチャレンジングな取り組み。
宇野山オーナーは、ふざけているように見えますが実はかなり先見のある方なのかもしれないですね。
焼き餃子を注文して、ハイボールを飲みながら焼き上がりを待ちます。
待つこと10分ほどでパリパリっと焼けたひとくちサイズの餃子が運ばれてきました。
10個で430円というのは、なかなかリーズナブルな価格設定ですね。
とても薄い皮を使っているので餡が透けています。
焼き加減がとても良いですね。
パリッとした非常に軽い食感。
そしてごま油の香りがお酒を進めます。
これは酒のつまみとして良いですね。
餡は豚肉、白菜、ニラといったシンプルなもの。
にんにくも使われているようなのですが、匂いはあまり気になりません。
唐辛子は使われていないようで、他店のひとくち餃子にあるようなピリ辛感はありません。
辛味が欲しかったので餃子タレに七味唐辛子でアクセントをつけてみました。
ラー油よりも唐辛子の方が、この餃子との相性が良かったです。
ひとくち餃子を食べている間にハイボールのコップが空いたので、ドリンクをもう一杯。
メニューを見ていると、日本酒がかなり安い。
ここに載っているものは全て400円です。
せっかくなので大阪の地酒「秋鹿 摂州能勢」の純米酒をいただくことにしました。
少ししか入れてくれないのかと思いきや、コップから溢れるほど注いでくれます。
これは嬉しですね。
辛口でスッキリしたお酒で餃子に合いそうです。
この日本酒と合わせる餃子を選ぶために改めてメニューをチェック。
先ほどの6品以外にも、変わった餃子がたくさんあります。
従来の餃子の常識をかなり越えてきた餃子たち。
中でも気になったのは冷やし餃子。
話には聞きますが、実際に食べるのは初めて。
冬ではありますが日本酒に合いそうなので、冷やし餃子を選択しました。
しばらくして冷やし餃子が運ばれてきました。
ガラスの器に盛られた6個の冷やし餃子。
透明感があってキレイですね。
餃子は先ほどの焼き餃子と同じもの。
一度茹でた餃子を氷水で冷やしているのだと思われます。
出汁醤油にネギとゴマが散らされた付けダレを使っていただきます。
柚子胡椒とおろし生姜をお好みで付けて食べます。
つるっと食べられて、さっぱりとして、とても気に入りました。
薄皮のひとくち餃子は冷やして食べるのもアリですね。
味奉行の餃子は、餡の味付けがあっさり目に仕上げているのも冷やしに向いているのかもしれません。
そしてこの餃子は日本酒との相性が抜群。
くいくいと日本酒が進んでしまいますね。
看板が強烈だったので出落ち的な感じで、期待はずれの餃子が出てくる可能性もあると覚悟をしていたのですが、思いの外ちゃんと考えて作られた餃子が出てきて驚きました。
賛否両論ありそうな餃子メニューが満載ですが、もう少し開拓してみたいと思いました。
また大阪に来た時に立ち寄ってみたいと思います。
味奉行 本店 (餃子 / 東梅田駅、南森町駅、大江橋駅)
夜総合点★★★★★ 5.0