東京餃子通信編集長の塚田です。
今回の大阪餃子食べ歩きのメインイベントのためにJR学研都市線の住道駅に降り立ちました。
住道で何て読むのか知らなかったのですが「すみのどう」と読むんですね。
ちなみに住道駅へ新大阪方面から向かう途中「放出」駅で乗り換えが必要だったのですが、「ほうしゅつ」なのかと思いきや実は「はなてん」駅。
アナウンスだけでは乗換駅だと気づかずに危うく乗り越ししそうになりました。
関西の駅名は難読駅が多い印象があるので気をつけなくてはいけません。
駅前にでるとそこにはウルトラマンタロウのような形をした時計塔。
この形は大東市のシンボル的なものなのでしょうか?
お目当ての餃子店はこの道を進んだ先の大東市役所の近くにあります。
歩くこと10分弱。
ようやくこの日の目的地「丸正餃子店」の本店に到着しました。
いわゆる丸正系餃子店を代表するお店です。
すでに閉店してしまった丸正の創業店の2号店として始まったのがこちら。
私も通販では何度かたべたことがあるのですが、本店で焼いた餃子を食べるのは初めてです。
今や予約が必須のお店なのですが、予約は当日の午後3時から。
私も3時から何度も電話をして、予約は20分単位でとるのですがなんとか午後4時40分の予約を獲得。
予約時に餃子を焼いてもらう枚数も伝える必要があり、今回は3皿注文しました。
予約時間の5分ほど前にお店に到着すると、すでに予約は午後9時までうまっているということ。
一方でお店の周りには席が空くのを待っているお客さんも、店内から出てくるお客さんも一人もいません。
時間になったので、恐る恐る引き戸を引いて店内に入ると、、、
あれ??
店内にお客さんは一人もいません。
カウンターの内側では黙々と店員さんが餃子を包み、奥では店主が餃子をひたすら焼いています。
予約内容を伝えるとカウンター席に通されます。
餃子が焼きあがるまでの間にビール一本。
控えめに小瓶にしておきました。
この間もひっきりなしに、電話がなり予約を受け付けています。
17時前の時点で受け付けられる最短の予約時間は10時ぐらいになってました。
焼いた餃子はどんどん箱に詰められているので、相当数のお持ち帰りの注文が入っているようです。
特に浅めの時間はお持ち帰り中心の様子。
つまり、電話予約をしなくてはならないのは席の予約ではなく、餃子の予約。
餃子を包んで焼ける数が限られているためこのような方法を取っている様です。
ということは、焼き続けた餃子は全部売れることが決まっている、、、
営業時間は深夜1時までといことなので、それまでの時間一切のアイドルタイムがないということです。
亀戸餃子をしのぐ高回転率のビジネスモデル。
儲かってるんだろうな~。
餃子がそろそろ焼きあがるというタイミングを見計らってつけダレのセッティング。
丸正餃子店では調合済みの餃子のタレとオリジナルのラー油がカウンターに用意されています。
このラー油に沈殿するいわゆる砂の部分をすくってタレに投入します。
結構辛いので最初はラー油は控えめに投入。
餃子の受け入れ態勢は整いました。
そこにすかさず餃子が登場。
見てください!
完璧な焼き色。
焼き機を使って薄皮の餃子をここまで美しく焼き上げるのは名人芸の域ですよ。
焼きムラもなくカリッと焼けています。
縁の部分まで少し焼けているので、油を多めに敷いているのだと思われます。
焦げカスも付いていないので、焼きあがる都度丁寧に鉄板を掃除していることが分かります。
そしてこの薄皮。
餡の野菜の色が透けて見えます。
包み方も独特で両サイドにヒダを一つずつつけるだけ。
あとはギュッと皮を圧着させて口を閉じていました。
まずはタレをつけずにそのまま食べてみると、生姜とニンニクの香りがぶわっと口の中に広がります。
餡のベースは白菜で味付け自体はさっぱり目に仕上げてあります。
一方でコクもしっかりと感じるのですが、これは牛ミンチを使っているそうです。
豚肉じゃないんですね。
続いてたっぷりとタレをつけていただきました。
味も濃くなり辛味のアクセントも付いて旨い!
さっぱりした味わいも良かったですが、やはりこの餃子はタレをつけて完成形。
ビールが小瓶では足りなかったかも。
贅沢にダブルを一口で。
餃子のサイズが小さいので、このような食べ方で変化をつけるのも良いと思います。
調子に乗ってトリプルも。
正直なところこれはやりすぎでした。
口に入れた瞬間の満足度もダブルとそれほど変わらないので、シングルとダブルで食べることをお勧めします。
カウンターにはタレを捨てるための缶が用意されています。
段々野菜汁や油でタレが薄くなっちゃうんですよね。
これは嬉しいサービスです。
お言葉に甘えて、後半に向けてタレをリセットさせてもらいました。
そして後半はラー油を多めにして辛さ3倍増ぐらいのタレを準備。
私は辛い物が特別強いわけではないのですが、このラー油は辛いだけじゃなくて旨味も増してくれるので、これぐらいは全然許容範囲です。
ラー油の部分をたっぷりと絡めていただきます。
辛い!
が、旨い!
餡の白菜の甘味がより際立つような気がしました。
全編この辛さだと飽きちゃうかもしれませんが、終盤に向けて辛くしていくと味変にもなり良いと思います。
店内に入ってからおよそ15分ほどで餃子を完食。
カウンター越しに手前に包み手を奥には店主さんが鉄板に向かう姿を眺めながら餃子を食べるという贅沢な時間はあっという間に終わってしまいました。
もちろん餃子のお味にも大満足。
特に焼きの素晴らしさには感激しました。
お取り寄せをした餃子で分かったつもりになってましたが、やはりお店に足を運んでプロに焼いてもらうのは全然違います。
大阪の中心地からはちょっと遠いように思いますが、京橋駅から10分、新大阪駅からでも30分ほどと実はそれほど遠くもありません。
皆さんも機会があれば是非お店まで足を運んでみてください。
その際には、予約の電話をお忘れなく!