東京餃子通信編集長の塚田です。
今回も大阪からの餃子レポートが続きます。
ちょうど天神祭の日だったので道頓堀を歩いてみるとたくさんの船が出ていました。
天神祭の時期に大阪に来たのは初めてなのですが、大変盛り上がっていました。
天神祭でにぎわっていた道頓堀から餃子屋さんへ移動。
目的地は御堂筋を北上しちょっと路地を入ったところの雑居ビルの中。
「ぎょうざ処だいきち」の暖簾を見つけました。
実はこちらは以前「吉風」という名前で営業されていた老舗の餃子店。
数年前に閉店したのですが、屋号を変えて弟子の方がお店を引き継がれているそうです。
店内はカウンターだけの細長いつくり。
店主さんが一人で切り盛りをしていました。
時間が中途半端な時間だったのか、私が唯一のお客さん。
カウンターの奥の方に焼きのスペースがあり、鉄鍋を使って餃子を焼いてくれます。
焼き機がダメという訳ではないですが、鉄鍋を使っているお店は当たりの確立が高い気がします。
メニューはぎょうざを中心に、漬物、ライス等しかありません。
このほかにも、黒板にサラダ類やキムチ類などちょっとしたつまみが幾つかありました。
餃子2人前とビールを注文。
ビールは赤星。
焼餃子との相性の良い、苦みの効いたビールです。
ビールのつまみに黒板に書いてあったタコのキムチを注文。
ピリ辛でコリコリしててビールとの相性抜群。
これだけでビール一本がなくなってしまう勢いでした。
たこのキムチに遅れること10分ほど。
ぎょうざが焼きあがりました。
ひとくち餃子が20個ずらりと並んでいます。
焦げもムラもない完璧な焼き加減です。
吉風の餃子も焼きが素晴らしかったですが、それ以上の仕上がりかもしれません。
まずはタレをつけずにそのまま食べてみました。
パリッとした軽い食感と香ばしさが良い感じ。
これぞひとくち餃子という食感です。
パリッとした食感を実現しているのはこの皮の薄さ。ひとくち餃子独特の扇方の様な包み方になっています。
ひとくちサイズですが餡は意外と多く入っています。
ニラの香りが強めに効いているのが特徴です。
一方で唐辛子のピリ辛感は控えめです。
軽めの食感でありながら餡の存在感をしっかりと感じられるのが良いですね。
タレは酢醤油を自分で調合する方式。
辛味が抑えめだったので、タレの方はラー油を多めにしてみました。
そのまま食べるのもありですが、タレにつけるとさらに味つけが濃くなりビールが進みます。
一本じゃ足りなくて、ビールもお替りしちゃいました。
「だいきち」の餃子は吉風の味をしっかりと引き継ぎ、更に進化をさせているようにも感じられました。
ミナミにもひとくち餃子を出すお店は幾つかありますが、その中でもだいきちはトップクラスの実力だと思います。
ミナミ周辺で飲んだ後の締めにはおススメしたい餃子ですね。
ちなみに、後でお店の情報を調べていて知ったのですが、スープに餃子を入れてスープ餃子にするという裏メニューがあるそうです。
この薄皮の餃子はスープに入れても美味しそう。
次回訪問時には試してみたいと思います。
ぎょうざ処だいきち (餃子 / 大阪難波駅、心斎橋駅、なんば駅(大阪メトロ))
夜総合点★★★★★ 5.0