東京餃子通信編集長の塚田です。
昨年、もっともショックだったニュースの一つが神戸のひょうたんの閉店のニュースでした。
大好きな餃子の一つで出張などで大阪に行く度に、ひょうたんの餃子を食べに行くために神戸まで行っていたので、ものすごく残念でした。
そんな中、昨年末ぐらいに「ひょうたんが復活するらしい」という話が聞こえてきました。
そして今年2月に創業者のお孫さんで元三宮店の店長を務めていた長塚さんが後を継ぐ形で「ひょうたん」が見事復活。
多くの地元ファンや飲食店の事業再生などを専門とする会社の支援もあった様です。
緊急事態宣言などもあり、なかなか東京から関西に行く機会がなかったのですが、3月末にようやくその機会が訪れました。
大阪で仕事を終えた後に、急いでJR線で三宮へ。
ガード下を歩いていくと「ひょうたん」赤い暖簾と看板が見えてきました。
またこの姿が見られるとは思っていなかったので、本当にうれしいです。
18時ぐらいの訪問で、お店の外まで行列ができるような状況ではありませんでしたが、ほぼ満席の状態ではありました。
店内では店長の長塚さんが餃子を焼いていました。
他の店員さんは、若い女性アルバイトに代わってました。
スタッフの構成はかなり若返りをしたイメージですね。
カウンターにはちゃんとアクリル板が立っていました。
コロナ対策もしっかりとされています。
ビールの大瓶とぎょうざ2人前を注文して、餃子の焼き上がりを待ちます。
このメニュー表は作りなおしたのかキレイになった気がしますね。
キリンラガーでのどを洗浄。
久しぶりのひょうたんの餃子を待ち受ける体制は万全です。
一つ重要な仕事を忘れてました。
味噌だれの調合です。
小皿に味噌だれを一さじ。
ここにラー油とお酢を少々加えるのが私の好みの調合です。
これでいつ餃子が来ても大丈夫。
しばらくして餃子2人前が焼きあがりました。
この乱雑に並べて出されるのも以前のひょうたんと一緒。
焼いている人が一緒なのだから当たり前ですねw。
餃子の形状や大きさは前とはちょっと違うみたいです。
昨年6月にひょうたんが閉店した際の、閉店理由が当時の餃子製造担当の方(店長の叔父にあたる方)が高齢で体調を崩したことと、餃子製造用の機械の故障というのが挙げられていました。
お店の復活に向けて、恐らく餃子の製造方法を一から見直されたのだと思われます。
餃子の形は一般的な餃子包み機の金型の形状ですね。
とりあえず餃子をたれにつけずにそのまま頂いてみました。
餡や包み方は以前のものよりもギュッと締まったような感じがします。
あのしっとり且つふんわりと包まれた感じは新しい機械で作るのは難しかったのかもしれないですね。
皮はモチモチっとした弾力を感じました。
やや薄くなった印象はありますが、餡の締りとのバランスでそう感じるだけかもしれません。
続いてたっぷり味噌だれを絡めていただきます。
やっぱり味噌だれあってのひょうたんの餃子ですね。
濃厚な味噌だれの風味で一気に餃子の味が深まります。
店長!ひょうたんを復活してくれてありがとうございます。
再びひょうたんの味噌だれ餃子を食べられることができた嬉しさを感じる一方で、代替わりをしながら老舗の暖簾を守っていくということの大変さ、難しさを改めて感じました。
変化が悪いことではありませんし、むしろ新生ひょうたんとして今後どんな進化をしていくのか楽しみにしたいと思います。