東京餃子通信編集長の塚田です。
久しぶりに唸ってしまうような餃子店に出会ってしまいました。
単に餃子が美味しいだけじゃない、それ以上の感動を与えてくれるお店です。
餃子へのこだわりは、パラダイス山元さんの「蔓餃苑」や阿佐ヶ谷の人気店「豚八戒」などと近いものを感じました。
冒頭からちょっと褒めすぎな感もありますが、本日紹介するお店はこちら、立川の「ぎょうざ工房」です。
ぎょうざ工房
アクセス:多摩都市モノレール線立川南駅 徒歩4分(地図)
ぎょうざ工房は、モノレールの立川南駅が最寄り駅のようなのですが、JR立川駅だと南口から出て徒歩10分ぐらい。
繁華街からは、かなり外れたところにある一軒家風の餃子専門店です。
工房というか、高原にあるペンションのような雰囲気の店構えです。
繁華街からは、かなり外れたところにある一軒家風の餃子専門店です。
工房というか、高原にあるペンションのような雰囲気の店構えです。

カウンター席が8席。この日もカウンターは予約で一杯だったようです。
オーソドックスな茹で餃子に始まり餃子の種類はかなり豊富。
醤油仕立てベース餡の餃子が焼きか蒸しで。
味噌仕立て餡の餃子は焼きで。
それぞれ、具材を選んで注文できます。
デザート餃子まであって、餃子づくしのコースメニューまで用意されていました。
店の奥には6人以上での予約で使える個室あって、かなりゆっくりできる雰囲気です。
女将さんをモチーフにした水墨画が飾ってありました。
これも素敵ですね。
店内は禁煙で、奥に入ったところに別途喫煙場所が用意されています。
喫煙者にも非喫煙者にも料理を気持よく楽しんでもらうための配慮がされています。
我々はカウンターに陣取って、女将さんオススメのお試しコースを注文します。
茹で、焼き、蒸しの餃子が順番に出てくるそうです。
ビールで乾杯をして、最初の餃子が出てくるのを待っていると最初にやって来たのは茹で餃子です。
手延のモチモチした皮に餡がたっぷりつつまれた餃子が5つ。
酢醤油につけて食べるのをオススメされましたが、まずはそのまま頂きます。
皮のモチっとした食感と、ツルッと通るのどごしが素晴らしい。
餡の味付けは薄めで、ジュワーっと出てくる肉汁からは豚肉の甘みがダイレクトに感じられます。
豚肉の歯ごたえも残っており、おそらく手で刻んでると思われます。
かなり丁寧に作られてますね。
2つ目はオススメ通りに酢醤油で。
確かに味付けが薄めなので、好みで醤油は少し足しても良さそうです。
続いてやって来たのは焼き餃子。
左側がニンニク餃子、右側がチーズ餃子です。
茹で餃子とは包み方が異なるのはもちろんのこと、皮の厚さも異なります。
出てくるまでにかなり時間がかかったので、都度皮を伸ばしているのかもしれません。
餃子の並べ方も素敵ですね。
どっちが何味なのかが迷わなくてすみますし。
まずはチーズ餃子。
ベースの豚肉餡にたっぷりと濃厚なチーズが入っています。
モチっとした食感ととろっとしたチーズがよく合います。
2つ目はラー油をちょっと垂らして食べてみましたが、この食べ方もオススメです。
こちらはニンニク餃子。
スライスされたニンニクが入っています。
こんなに沢山ニンニクが入っているのに、強烈な匂いがあるわけではありません。
何か下処理をしているのかもしれません。
味はしっかりとニンニク味。こんな上品なニンニク餃子は初めて食べたかも。
続いて蒸し餃子。
エビがドンっとまるごと一本入っています。
これも贅沢な具材の使い方です。
お試しセットですでにぎょうざ工房の魅力に引き込まれてしまいましたが、こちらの魅力は餃子だけではありません。
後半線に入る前に、飲み物をビールから他のものに変更。
日本酒や焼酎、ワインなど、お酒のメニューもかなり豊富です。
しかも、こちらの女将さんはなんとソムリエなのです。
女将さんに、飲みやすくて焼き餃子に合うのが欲しいと相談したところ、フランスのコート・デュ・ローヌ・ルージュというワインを勧めてもらいました。
ワインの相場はよくわかりませんが、フルボトルで3000円はかなりリーズナブルだと思いました。
後半戦のワインのお供に選んだのが、味噌仕立て餡のセロリ餃子。
香りのしっかりしたワインだったので、味噌仕立ての餡にとても良くあいます。
さすがソムリエだと関心してしまいました。
セロリの香りが餡の味に更に深みを出してくれています。
この餃子はタレ無しで食べるのがオススメです。
この日の締めはたらこの餃子。
餃子の具材でたらこは初めてだったので、お腹は一杯に近づいていたのですが、思わず注文してしまいました。
薄味の豚肉餡にたらこの塩気が加えられて丁度良い味になっています。
食感も面白いですね。
意外とイケるものですね。
とにかく最初から最後まで餃子づくし。
餃子だけでお腹も心も満たしてもらいました。
一つ一つの具材や、その具材の調理方法まで、相当研究されていると思いました。
また、ホスピタリティあふれるお店の雰囲気も非常に良かったと思います。
美味しい餃子をごちそうさまでした。
今回はご主人や女将さんとあまりお話が出来なかったのですが、次の来訪時には餃子へのこだわりポイントをじっくり聞いてみたいと思います。
デザート餃子にたどりつけなかったので、また食べに来ないといけないですしね。
来訪される方は、お店が狭いので予約をされることをオススメします。
東京餃子通信では、皆さんからの餃子情報をお待ちしております!
