東京餃子通信編集長の塚田です。
みなさんハッスル餃子をご存知でしょうか?
群馬県出身のアラフォー以上の年代の方に圧倒的な認知度を誇る群馬県民のソウルフード。
昭和43年創業の老舗餃子メーカーのフクヤ料食が作る「ハッスル餃子」は、かつては町中のスーパーの店頭などにハッスル餃子のスタンドがあり、おやつや夕飯の定番だったそうです。
このポスターに見覚えがある方も多いのではないでしょうか。
先日、高崎に行く用事があったので、群馬県のソウルフード「ハッスル餃子」を食べたいと思い、ハッスル餃子を出している店を探してみたところ、ハッスル餃子のお店は激減していました。
かつてスーパーマーケットにあった餃子スタンドは全てなくなり、伊勢崎市のショピングモールと高崎の郊外にある2軒のみ。
どうしてもハッスル餃子が食べたかったので、高崎駅からは少し遠かったのですが、北高崎の「みっちゃん家」に行ってきました。
ハッスル餃子 みっちゃん家
アクセス:JR信越本線(高崎-横川)北高崎駅 徒歩12分
住所:〒370-0802 群馬県高崎市並榎町157-5(地図)
信越本線の高崎駅の一つ目の北高崎駅から住宅街の中を10分ほど歩くと、「ハッスル餃子 みっちゃん家」のオレンジの看板が見えてきました。
餃子の持ち帰りが中心のお店ですが、イートインもできるようです。
メニューはハッスル餃子の焼きとなま、そしてオリジナルのみっちゃん餃子が焼きと冷凍のみ。
ハッスル餃子とみっちゃん餃子を食べ比べするため、1皿ずつ注文しました。
瓶ビールを飲みながら、餃子を焼いている間にハッスル餃子について店主のみっちゃんに教えてもらいました。
もともと、フクヤ料食で働いていた方たちが独立する形で、高崎、前橋のあちこちにハッスル餃子の餃子スタンドが一気に増えたらしいのですが、店主さん達が引退するのに合わせ一つ消え、二つ消えと、今では完全撤退になってしまったようです。
ハッスル餃子の大ファンだったみっちゃんは、ハッスル餃子の味が忘れられず、フクヤ料食から餃子を仕入れて餃子店を始めたとのことです。
5分ほどで餃子が焼き上がります。
こちらがハッスル餃子です。
ハッスル餃子の大ファンだっただけあって、焼き目もきれいですね。
みっちゃんのハッスル餃子は真ん中包みです。
フクヤ料食では、皮と餡が別々になって売られているので、包み方はみっちゃんのオリジナルです。
野菜がたっぷりで、とても軽い餃子です。それでいて、味はしっかりしています。
浜松餃子に近い感じですね。
餡は野菜9割とのことで、とてもヘルシーな感じ。
キャベツが中心で、ニラ、ネギ、ニンニクが少しずつ入っています。
この餃子は何個でも食べられてしまいますね。
「ハッスル餃子」という名前から、もっとニンニクがガツンと効いたスタミナ系の餃子を創造してましたが、思いのほか優しい餃子です。
こちらがみっちゃんオリジナルのみっちゃん餃子。
みっちゃん餃子も焼き目は完璧。
包み方も、ハッスル餃子と同じ。
みっちゃんの包み方なので、同じ包み方というのは当たり前ですね。
みっちゃん餃子は、ハッスル餃子よりもニンニクがガツンと効いています。
みっちゃんが高崎から離れた際に、昔食べたハッスル餃子を再現させようと、試行錯誤して生まれたのがこの餃子とのこと。
勝手なイメージですが、みっちゃん餃子の方がニンニクが効いているのでハッスルって感じの餃子でした。
酢醤油に七味を入れて食べるのがみっちゃん流(ハッスル流?)の食べ方とのこと。
そのまま食べても美味しい餃子でしたが、タレを付けると更にサッパリして良いですね。
ハッスル餃子にみっちゃん餃子。
群馬県民のソウルフードをおいしく頂きました。
お店で食べるのは難しくなったハッスル餃子ですが、実は今でも簡単に手に入れることは出来ます。
高崎市内の主要なスーパーマーケットに行けば、だいたい売っているとのこと。
高崎駅前の高島屋の地下食品売場でも売っているらしいですし、高速のサービスエリアでも売って居るとのこと。
実際に近くにあったスーパーマーケットに行ったら、5人前30個分で748円で売っていました。
全国には、地元のソウルフード的な餃子や、ご当地餃子はありますが、ハッスル餃子はそれらとはまた少し違った魅力を感じました。
皮と餡を包む前の状態で販売するというのは、もっと全国に広まっても良さそうだと思いました。
皆さんも群馬に行った際には、ハッスル餃子をおみやげにどうぞ!
ハッスル餃子は、フクヤ料食の公式サイトからも通販で購入できるようですよ。
東京餃子通信では、皆さんからの餃子情報をお待ちしております!