東京餃子通信編集長の塚田です。
餃子館→餃子会館→餃子の王国と浅草餃子ツアーを楽しんできましたが、今回が最終回。
餃子の王国から田原町駅方面に少し歩いたところにある浅草伝一郎。
こちらは以前から餃子が人気の大衆酒場という情報を得ていたのですが、今回初訪問となりました。
立て看板のあった路地を入って、奥の階段を2階に上がるとそこに「浅草伝一郎」が店を構えています。
看板には餃子BARとも書かれていますね。
正直バーという雰囲気は全く感じられません。
店内はほぼ満席。
とりあえずドリンクを注文とメニューを見ると「ダイナマイトアサヒ」という怪しげなドリンクを発見。
ダイナマイトアサヒというのは、スーパードライの生ビールの中にウィスキーがショットグラスごと入っているという意味のよくわからないドリンク。
簡単に言うとニッカウヰスキーのアサヒスーパードライ割り。
アサヒビールの営業マンが喜びそうなメニューです。
変わったドリンクメニューも一期一会。
私はダイナマイトアサヒを注文しました。
見た目はビールなんですが、ものすごく濃い。
ちなみに一緒に行ったメンバーは、ダイナマイトブランというウィスキーの代わりにデンキブランが入った、浅草ならではのドリンクを飲んでいました。
お通しは揚げだし豆腐。
餃子を待つのには丁度良いつまみです。
本日のメニューにあったずり刺し(砂肝)もいただきました。
コリコリした食感がたまりません。
浅草伝一郎の餃子は、昭和39年に松本で創業した大鵬閣という老舗中華料理店の創業者古畑シェフの味を引き継いだものらしいです。
私は大鵬閣というお店にはいった事がないので、初対面の餃子になりますが長年愛されてきた餃子の味が引き継がれるというのは素晴らしいことですね。
ただ、浅草だとその価値が伝わりにくいので、松本の大鵬閣ファンの方に届けられるような形だともっと喜ばれるのではないかと思いました。
焼餃子、揚げ餃子、水餃子、蒸餃子そして餃子汁(スープ餃子)と、調理方法はいろいろと選べます。
まずはオーソドックスな焼餃子から。
サイズは一般的な大きさ。
焼き面は広めにとってあります。
焼き加減はまあまあですね。
薄手の皮を使い、ヒダをものすごく細かく刻んでいます。
これはすごいテクニックですね。
餡は少なめです。
おつまみなのでこのぐらいが良いのかも。
野菜と豚肉のバランスが取れていて味付けも濃い目。
お店の指定の通り、酢こしょうで食べても美味しい餃子です。
続いて揚げ餃子。
スイートチリソースでアジアンテイストに仕上げています。
この餃子は揚げ餃子にすると、おつまみとしての実力がさらに2段階ぐらいパワーアップする感じです。
カリッと熱々に上がった皮の食感が印象的です。
豚肉餡とスイートチリソースの相性もバッチリ。
ダイナマイトアサヒが濃いなぁと思いながらも、揚げ餃子のおかげでピッチが速くなってきました。
次に来たのは蒸し餃子。
蒸し餃子にするとヒダの美しさが際立ちますね。
まず見た目が素晴らしい。
薄い皮でも餡の味付けをギュッと逃がさずに包み込めるのが蒸し餃子のメリットの一つですね。
更に水餃子が登場。
ゆで汁と一緒に登場します。
かわが薄めなので若干くたっとした感じ。
ワンタンみたいですね。
推す多めの酢醤油をかけてさっぱりといただきました。
あっさりと食べられるので締めの餃子に使うと良かったかもしれません。
ラストは餃子汁。
これで全餃子メニューをコンプリート。
これまでの流れとは打って変わってガッツリとした感じのメニュー。
ラーメン丼を満たす卵スープに餃子が浮かんでいます。
餃子自体は、他の餃子と同じもののようです。
水餃子に比べると皮があまりくたっとした感じになっていないのが不思議です。
スープの味付けもしっかりしてますし、餃子も負けてません。
締めといういうよりも主食級の存在感のある餃子でした。
ちなみにスープを残してライスを追加オーダーすれば雑炊にすることも可能なようですが、すでに4軒目で満腹状態だったため、今回は泣く泣く辞退をすることになりました。
浅草ならでは、というお店ではありませんでしたが、酒場でこのレベルと種類の餃子が楽しめるというのに魅力を感じました。
会社の近くや、自宅の最寄り駅近くなどにあるととてもありがたいお店だと思います。
個人的には御徒町周辺ぐらいまで進出してくれると嬉しいですね。
今回は、かなり駆け足で巡った浅草餃子ツアーでしたが、未踏のお店を一気に回ることができて楽しかったです。
とはいえ、まだまだ未開拓なお店も多数ありますので、またしばらくしたら浅草からのレポートが上がると思いますので、お楽しみにしてください!
大鵬閣の餃子BAR 浅草伝一郎 (餃子 / 田原町駅、浅草駅(つくばEXP)、浅草駅(東武・都営・メトロ))
夜総合点★★★★★ 5.0