東京餃子通信編集長の塚田です。
まだまだ続く高崎「絶メシ」餃子の旅。
前回の「陽気軒」でジャンボギョーザを食べたのが15時過ぎ。
次の店は休憩時間に入っているそうで、こちらも1時間ほど休憩をとることができました。
17時過ぎに餃子の旅は再開。
今度は高崎市街地から東へ20分ぐらい進んだところ。
甲子園常連校の健大高崎高の近くにある「香珍」です。
絶メシリストによるとこちらは高崎きっての麺打ち達人のお店なのだとか。
入り口には「中華料理」の暖簾が。
暖簾の奥には「美術品 山静香」という看板が掛かっています。
この看板の理由は、、、
香珍のご主人は石を集めるのが趣味なのだとか。
盆栽ならぬ盆石という、石でミニチュア庭園を造る芸術作品らしいです。
麺打ちの達人の麺も食べずに東京に帰ることはできない、と意を決してこの日初めて、自らの意思で餃子以外のオーダーを入れました。
それがラーメンの小。
小サイズだからと安心してましたが、一般的な中華屋さんでは普通の麺の量が入っている気がします。
これが麺打ち名人が竹を使って打った自家製麺。
コシがあってものすごく美味しい麺です。
スープもすっきりしていて、この麺によく合います。
ご主人は独立前に横浜中華街で修行をされていて、そこでシェフに麺打ちや中国料理を習ったそうです。
続いて焼き餃子の登場。
かなり良く焼き気味なのはご愛敬。
実物は焦げるというところまではいってませんでした。
やや大きめのサイズです。
焼き色は強いですが、焼き面が真っ平なのは良いですね。
皮は柔らかめで良く伸びます。
ラーメンの麺とは生地が異なっています。
麺も皮も生地を作り分けるって大変な作業ですよね。
ご主人の職人気質に頭が下がります。
ヒダが少なく、いかにも手作り皮を使っているという包み方でした。
皮が柔らかくて伸びるので、ヒダがなくても餃子の形になるんですよね。
餡はキャベツ多めです。
キャベツはかなりしっかりと水分を絞ってあります。
味付けはラーメンのスープ同様にさっぱり目ですが、ちょうど良い感じの塩梅。
豚肉の旨味やニンニクの香りも感じられてバランスの良さが光っていました。
これまで食べてきた高崎の絶メシ餃子達にくらべると、ニンニクのパンチは控えめで上品な感じですね。
餡の味付けはさっぱり目なので適度にタレをつけて食べるのがよいと思います。
食後のフルーツとしてパイナップルを出してくれました。
これで口の中の餃子の味を一旦リセットすることができました。
さすが高崎きっての麺打ちの達人が作った麺と皮。
どちらもそれぞれ特徴があって素晴らしかった。
「香珍」に来たらラーメンと餃子は両方食べないと絶対に損ですね。
高崎駅からのアクセスはあまり良くないですが、また来たいと思える味でした。
最近お弟子さんが入ったとのことで、ご主人の技が引き継がれると良いですね。
ご主人の横浜中華街での修行時代の話など詳細は「絶メシリスト」をご覧ください。