東京餃子通信編集長の塚田です。
今最も勢いのある餃子店といえば無人販売店の「雪松」の名前が上がるでしょう。
この2年ぐらいで全国に400店舗近く出店し、最近はテレビCMも始まりましたね。
そんな「雪松」の餃子の元となっているのが群馬県の水上温泉にあるお食事処「雪松」です。
公式サイトによると創業は昭和15年。
餃子が出され始めたのはいつからなのかはわかりませんが、初代の店主さんが生み出した餡の配合が今でも守られているのだとか。
そんな雪松の元祖を訪ねてみました。
温泉街のメイン通り(とってもかなり寂れている)から路地をほんの少し入ったところにお食事処雪松があります。
看板が味があっていい雰囲気です。
ガラスケースにはメニューのサンプルがおいてありました。
ラーメンやチャーハン、カツ丼に並んでギョーザも推されています。
観光地価格ではない普通の町中華の設定なのが嬉しいですね。
カラアゲも気になったのですが、この後ホテルでも夕食が出る予定だったので、ギョーザとチャーハンだけにしておきました。
先に運ばれてきたのはチャーハン。
ニンジンを使ってるのが特徴的。
紅生姜が添えられているのが良いですね。
チャーハンはかなり素朴な味であっさりめ。
中華のチャーハンというよりも食堂のチャーハンって感じ。
続いて餃子の登場。
かなり薄焼き気味に仕上げらています。
無人販売店の「餃子雪松」の公式サイトに出ている写真も薄焼き気味なので、これぐらいの焼き色が雪松流なのかもしれません。
色は薄いですがちゃんとパリッとした食感にはなっています。
包み方は特徴的でヒダの数はかなり少なめです。
しっかり圧着はされてます。
餡は豚肉とキャベツ、ニラをよく練り込んでいます。
ニンニクと生姜がしっかり効いていて、味付けも強め。
見た目とは裏腹に結構パンチの強い餃子です。
チャーハンの味付けから、もっと優しい味付けの餃子を予想していただけに意表を突かれました。
自家製っぽいラー油が卓上にあったので辛味を足してみました。
餃子自体の味付けがしっかり目なので、タレは薄めの酢醤油にラー油を多めに入れてみました。
ラー油の旨味と辛味がいいアクセントになります。
ビールが欲しくなっちゃう味わいですが、この日は運転係だったのでなんとか我慢しました。
無人販売店の方の雪松では秘伝の味をそのまま再現したと説明していましたが、そんなに真面目に再現してないんじゃないかと、ここに来るまでは多少うがった見方もしていました。
ただ実際に食べてみると、少なくとも味の方向性は近いものを目指していることが分かりました。
工場の大量生産で食堂の餃子を完全再現とはいかないですが、頑張って寄せようとしている後が感じられたのは、今回の収穫です。
全国の雪松ユーザーの皆さん、機会があれば水上温泉に足を運んでみてください。